映画「テラビシアにかける橋」 ★★★★
BRIDGE TO TERABITHIA
アメリカ(2007) 95分
監督:ガボア・クスポ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン、アンナソフィア・ロブ、ズーイー・デシャネル、ロバート・パトリック、ベイリー・マディソン
《キャッチコピー》
この橋を渡れば、
またきみに会える
◆キャサリン・パターソンの同名ロングセラー児童文学を映画化した感動ファンタジー・ドラマ。多感な少年期の主人公が大人びた転校生の少女に気後れを感じながらも、ふたりで森の中に空想の王国をつくり互いの絆を深めていく姿を、ファンタジックな映像表現の中に年頃の少年少女のリアルな心情描写を盛り込みほろ苦くもエモーショナルに綴る。主演は「ザスーラ」のジョシュ・ハッチャーソンと「きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏」のアンナソフィア・ロブ。監督は「ラグラッツ」などのアニメ作品の製作で定評のあるガボア・クスポ。これが実写映画監督デビュー。
★田舎の町の貧しい家庭に育った小学5年生の少年ジェス。学校ではいじめられ、女ばかりの家の中でも疎外感を抱き、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、彼は隣の家に引っ越してきたばかりの風変わりな転校生の少女レスリーと出会う。裕福な家庭の一人娘で自由奔放な彼女とジェシーは何もかも対照的だったが、次第に仲良くなっていく。やがてふたりは小川を越えた森の中に分け入り、そこでふたりだけの空想上の王国“テラビシア”をつくり上げ、王と王女として君臨して冒険に満ちた楽しい時を過ごすようになるのだったが…。
少年は学校でいじめられ
女ばかりの自宅で育ち
いつしか自分だけの世界をつくりあげる
少年のすべては自分がつくりあげた空想の世界
孤独を忘れ
ただ無我夢中に空想の世界を拡げる
突然現れた少女も
同じように自分の世界を抱いているが
孤独感を忘れるのではなく
自分の描いた世界を楽しく生きている
誰しもが経験のある空想の世界
そこではなにもかもが自分の想うがまま
襲ってくる猛獣や
森の木のように大きい巨人
どこまでも限りなく続く大自然
そこでは
本当の自分を見つけることができる
そして
いつまでもこの世界が続けばとおもう
それだけでただ涙がでてしまう
現実の世界で大切なことを学ぶが
空想の世界でも大切なことを学ぶ
現実と空想のあいまいな境界線
そこがたまらなく好きでいとおしい
溢れる想いは抑えられず
テラビシアの世界に涙した