EPAによる外国人看護師・介護士制度の成功!? | おもしろきこともなき世をおもしろく

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アラフォーの思いついたこと、いろいろ書いてます。

日経新聞 外国人介護士を帰国させていいのか

先月、EPAで来日したインドネシア介護福祉士候補生の初めての
国家試験が終わった。

外国人に配慮して、多少、ふりがなをつけたり
病名に英語が併記されたりしたそうだが、
それほど、変わりはなかったようだ。

そもそも、その程度の配慮で合格率が上がるとは思えない

日経新聞をはじめ、いくつかの社説にも取り上げられた

この制度の「成功」とは何か、だれが、どうなることを願っているのか


外務省や経済産業省は、貿易を促進するために
ぜひともEPA協定を進めたかったのだが

厚生労働省は、

日本語ができない人材が現場に入ることによる混乱、医療の質の低下

そして

日本人の労働市場の確保

などによって歓迎はしていない。

それで実際にこの制度をコーディネートしているのは
厚生労働省の外郭団体であるJICWELS

はじめから結果はわかっていたことだ
外国人材を受け入れたくない組織が担当なのだから


つまりこの制度の成功とは、
「入れるふりをして、試験という形式をとって、3年で送り返す」こと

だから成功といえば成功なのだろう

国際的に見て恥ずかしい話だが
厚生労働省が悪いとは言えない

省益こそが、正義だと思っているのだから
各省がそれぞれ綱引きをし、適当なところで
落としどころを決める

それが日本の意思決定だからだ

さて、国民にとっての「成功」とは何なんだろう
一人一人の国民は、外国人看護師・介護士を歓迎するのだろうか

マスコミが何度も報道で繰り返す

「難しい日本語、漢字に苦しめられる一生懸命でかわいそうな外国人」

というのも、あまりに単純化されたイメージでもある

この話は、書きたいことがいろいろとある。