なにこのキャッチコピー、マジきもいんだけど。
男目線の乳がん検診ポスター。
本文より
乳がん検診の案内をほっぱらかしてたら旦那に怒られました。
「お前ひとりのおっぱいじゃないんだぞ」
あなたのために行ってきます。
ならねーよ。
すみません。
社会の謎がわかり始めた人間はこれまで押さえ込んでいた感情がそのまま言葉になってしまうので、語尾が強くなる傾向があるのです(笑)。
っていうか、この広告、2016年広告大賞で入賞した作品らしいです。
こんなキモイ広告が???
信じられない
言ってる傍から。というか、先日のブログに書いたままのことでまた炎上しましたね。
先日のブログの一部抜粋。
女性が「主役」の広告も、作っているのは女性ではない。女性を応援しているはずの広告なのに、女をバカにしていることに気付かない。女性がターゲット層、女性が被害者、女性の立場でしか分からない体のことも、なぜか「おじさん」たちが決めている。
ぜんぶ運命だったんかい | 沖田峯子 人生をクリエイトする。 (ameblo.jp)
「おまえひとりのおっぱいじゃない」乳がん検診呼びかけるポスターに波紋 ⇒ 日本対がん協会がお詫び
《yahooニュースより》
今回問題になっている広告は別のキャッチコピーなんですが、とにかくこの2016年のポスターに驚愕してしまいました
まったくもって男の発想。
広告業界は学ぶことをしないのだろうか。
こんなコピーがまかり通るのが異常。
女性のための広告も男が作ってる証拠をまさに現したようなキャッチコピー。(この件に関しては昨日紹介した元広告代理店に勤めてた著者の本にいっぱい書いてある)
毎年デザイン賞で選ばれるのは、女性が考えた女性が支持するキャッチコピーでなく、女性向けなのにいまいちピンとこないコピーが通るのは、男審査員が選んでいるから。
この広告も「お前一人の体じゃないから」ってよくある言葉から来てるんだろうけど、それを「おっぱい」に絞って語るとか、
まじキモイんだけど。
こんなことパートナーに言われたら、まず一ヵ月は口利かない。
お前のもんじゃねえよって
つまり、俺が損するから俺のために行ってくれってことでしょ。
なんそれって思うわ。私の心配じゃないんかいって
まず女性向け漫画や小説には出てこない甘くないセリフだわ
健全な検診の呼びかけだとしてもいやらしい言い方だと伝わることは容易に想像できるのに(恐らくそういう意味で読まれることも想定してる)、こんなコピーが通ってしまう日本のモラルの低さが伺えますね。
さすがジェンダー指数120位の日本ですね。
前立腺がん向けのポスターで、
「あなたひとりのちん○じゃない」と嫁に言われて
じゃ、お前のために行ってくる。
って誰が共感するんですか?
下品極まりないですよね?
ギャグですか?AVですか?ってなりません?
真面目な気持ちで受け止められます?
これがダメなのは分かるのに、なんで女性の体(胸)は言って許されると思うんですかね?
今はセクハラになるので少なくなりましたけど、初対面のおじさんや仕事関係のおじさんに胸の大きさのことやお尻の大きさのこととか、しょっちゅー茶化されてましたよ。そのたびにムカつきすぎて、びっくりしすぎて閉口して、言い返すことなど出来なかったですが、なんで男性は女性の体を値踏みしていいと思ってるんですかね?この広告もそういうおじさんの延長線にある発想そのものじゃないですか。
そもそも、なんで自分の体のことなのに「誰かのために受診しよう」になると思うんだろ?
自分のためだよ。
自分のためと思うから人は動くんだよ。
どっちかというと乳がん検診は痛いから、自発的に行きづらいんじゃないのかな。そっちのイメージをどうにかする方が促進になるんじゃないの?引かせてどうすんの?