参議院無用論--衆議院とたいして変わらないから必要ないという意見。




 まったく軽はずみな、乱暴な意見と思う。  2院制だからこそ、チェック機能が働くというのに。


 参院で否決されても衆院で再度3分の2で可決すれば、法案は成立するわけですが、・・・


 そもそも、役割が違うわけで、・・・・。


 衆院の優越は、旧貴族(貴族院=参院の前身)の都合よりも、国民(=一般大衆)の意見=民意を優先する発想から出ているのですが。


 


 参議院になってからは、解散のない第2院で、長期的な展望にたって、落ち着いた議論をするために有るのです。




衆院に小選挙区制が導入され「民意の集約」として、政権選択の機能が強調されたことで、ますます参院の重要性が、高まってきています。




この間の選挙でハッキリしたように、死に票が多く出る小選挙区制では、少数意見が封殺されかねない、のであり、(比例区もあるとはいえ、補完的)、多くの方が懸念を持っているように、強権的な、暴走した政治になりかねない、のです。




選挙制度を言えば、地域の代表としての選挙区と、全国一本の比例区ですので、衆院よりも、より広く国民の声を反映できるでしょう。


欲を言えば、選挙区は、広域地域(道州制のイメージが分かりやすいか?)で定数4~7の大選挙区制であれば、地域の代表と呼ぶにふさわしい、と思う。、、地方分権にも、即、対応できるし・・・・。1票の格差の解消も容易になる・・・・。




さらに、参院の特徴として、衆院に比べ、女性議員が多く活躍している点も上げておきたい。


代表質問や、委員会審議でも、女性の質問者が結構いる。


衆院では、まだ、違和感があるが、参院では、わりと普通の光景に見える。




今、参議院に求められているのが「良識の府」としての、丁寧・慎重な審議といえるでしょう。




・・・、、そんなことは、分かった上で、無用論を唱えている人もいるでしょう。・・・


  まったく、諦めがいいのか、逆に夜郎自大なのか、、こういう乱暴なことを言う輩がいる以上、1院の審議では安心して、落ち着いて、議論の推移を見ていけない。




**参院無用論こそ、参院の必要性を一番物語っているのです。!!!