「かけっこ論」----運動会などの徒競争で順位がつかないのは、面白くない→→転じて、貧富の格差が広がるのをおさえようとする考えを‘‘悪平等‘‘と呼ぶ意見。----


結論から言って、・・この論・意見の、決定的な誤まりは、

   ‘‘スタート地点の決まりがないまま、ゴールの着順の話ばかりしていること‘‘‘です。


少子高齢化の社会となって、子育て支援の諸施策が日々にぎわってます。


児童手当は、現在9歳まで対象とされてますが、額と対象年齢の引き上げが検討されてます。

他方、年収によって、児童扶養控除(最高20万円・たしか、年収1000万円超だったか)という制度があります。 

**中学生・高校生を対象とした児童扶養特別控除とは別のものです--念のため--**


国によって、制度に違いはあるでしょうが、

 ・扶養控除(税からの免除・収入により額に違い)か、

 ・児童手当て(支給・子供一人につき、同じ額)か、

どちらかの制度があるようです。、、両方の制度がある国は珍しいそうです。


かつて、一時期、児童扶養控除を廃止し、児童手当に一本化し、額や対象年齢を大幅にあげるべきという意見がありました。


こういった、意見に対して、向けられたのが、「かけっこ論」、でした。

   ‘‘悪平等‘‘、実力によって、差がつくのは、当然、と。

いわく、応分受益---税金を多く出しているから、控除が多くて当然、とか・・・、

  


もう一回言っておくと、この論・意見の、決定的な誤まりは、

   ‘‘スタート地点の決まりがないまま、ゴールの着順の話ばかりしていること‘‘‘です。


いろんな境遇の人がいます。

 ・100メートルだけ走ればいい人

 ・10キロマラソン走らなければならない人

 ・フルマラソンどころか、トライアスロンよりもっと、過酷な境遇の方。


人生の出発点ともいえる、小中学生に対しては、一律同額の手当てがあって、しかるべき、でしょう。

スタート地点の平等、、絶対にはずしてはならない視点だと思います。(ゴールの着順・50代以降とかは差があって、当然)


口のうまい、輩に、だまされ、乗せられては、イケナイ、と、自分を戒めつつ。---。



                                   10月4日   雑草