白熱教室(コロンビア大学) シーナ・アイエンガー


<あふれる選択肢>


1949年の典型的なスーパー 3700点の商品

現代のスーパー 45000点 

大型ディスカウントスーパー 10万点

ネット通販 100万点

通販書籍 2700万点


典型的なアメリカ人

3000件の広告を目にしている


2000人のアメリカ人を対象調査

1日の選択数 平均70回



<選択肢が多いとおきる3つのマイナス>


①現状維持する傾向(選べない・先延ばし)

②利益に相反する選択をする

③選択の結果に満足しない


景気が悪い時に職を得た人は満足している。

(給料は低いが、満足度は高い)



<選択肢が多いとおきるマイナス 3つの要因


①知覚判断と記憶力に限界

 (優先順位をつける限界は7つプラスマイナス2)

②わずかな違いを見分けられない。

③個性的な選択をしようとする。


選択=自分の個性を出そうとするもの

ただし選択するという行動はコミュニケーションをとるということでも。

→少しだけユニークなものを選ぶ。

ユニークさと、協調性の間を選ぶ。

 

自由に選択することと、理解されることを強いられて生きている。

(社会学者:ニコラス・ローズ)


自己表現が選択することを難しくし

選択肢が爆発的に増え、選択する問題が大きくなっている。


<多すぎる選択肢への対処法>


①省く

 (重要じゃない選択肢は省く、あるいはほかの人に任せる)

 (選択肢を減らせばより満足する)

②分類する

 (関係ない選択肢をはぶくことができる。より多くの数を処理できる)

③複雑さを整える


順序だった手順でゆっくり進めば選択できる

3つずつの選択に分けて選ぶ


選択自身が目的ではなく選択は目的を達成する手段。


<practice>


平均的な会社経営者が1週間に決断を下す案件は139

50%以上9分以内で判断

12%の案件だけが1時間以上かけて判断  

何が重要な案件なのか、情報に基づく直感が必要



①1週間中に選択したものを書き出す。


②重要でないもの、他人にまかせられるものなど半分を削除。


③以下をわける

・a)ベストな選択をしても挫折感が大きいもの(9分以内で判断する選択)

・b)ベストな選択をすれば満足感が得られたもの(1時間かける選択)


④b)を分類する


⑤分類したカテゴリー、自分の価値を高めるものを選択

 →優先度が一番高いもの。


優先順位が高いカテゴリーの数を最小限にすること。

多くても3つ。


選択にふりまわされるのではなく自分がコントロールする

この優先順位リストはそのツールになる。


*パレートの法則*

日常生活の結果の8割は

自分が成した2割がもたらす。


その2割に費やす時間で最良の結果を引き出す。


選択にこだわればこだわるほど

選択する技術が磨かれる。