社内の広報誌に向けて書いたものを一部リライトしました。


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2000年前後の頃のウェブサービスを作っていた時のことを

思い出すと何とも牧歌的な時代だったと思わざるをえません。

あの頃は、どのプラットフォームを選択するかで迷うことは

ほとんどなく、敢えて言えば、どのブラウザのどのバージョンに

まで対応するか、という視点に過ぎませんでした。







ところが今はどうでしょうか?







まずPCにするか、スマホにするかという視点もあれば、

スマホであればOSをiOSにするのか、Andoroidにするのかを

選択するだけではなく、更にネイティブのアプリにするか、

WEBアプリにするか、更にゲームであればGREEにするのか、

モバゲーにするのか等の選択肢が大きくなっています。







これらのプラットフォームはプラットフォームによって

開発の言語が異なったり、プロモーションのための

マーケティング手法も異なるため、経営者にとって

プラットフォームを選択することの重要性がいつにも

増して重要になってきました。







そして結果として、LINEのようにまずはひとつの

プラットフォームに特化したサービスを出してそこで

成功を収めたベンチャーが更に横展開していく、という

ようにスマホ時代には、新興ベンチャーにとって

大きなチャンスがあると言えます。







しかし、これらのプラットフォームは主に

スマートフォンに限定されたものであり、

PCを主体にサービスを行っている企業としては

対岸の火事状態でありました。

ところが、この状況この10月にリリースされる

Windws8によって大きく変わる可能性が出てきているように

思います。







パソコンが、デスクトップパソコンからノートパソコンへ、

そして今後は、家庭においてはノートパソコンから

タブレットへと大きく変わりつつある中、

マイクロソフトが満を持して出してきた

タブレット向けOSであるWindws8。







このOSは、iOSやAndroidと同様にネイティブアプリを

搭載できるようになっており、これらを強力に

プッシュする仕様となっています。

これによって、今までプラットフォーム選択から

無縁であったPCウェブサービスにおいても、

今後はプラットフォームの選択が重要な経営戦略の

ひとつになりうることを意味しているものだと思います。







一方でamazonのジェフ・ベゾスが言っているように

そもそもPCやスマートフォンというデバイス単位で

事業を考える時代が終わりつつあるのかもしえません。

「基本的に、私たちはハードウェアを原価で販売する。 したがって、ハードウェアは収支さえ合っていれば良いのだ。私たちは、ハードウェアで利益を得ようとしていない。 その代わりに、Tablet や e-Reader の所有者が、自身のデジタル・ストア・フロントを介して、書籍/映画ゲームなどのコンテンツ購入するときに、Amazon は $1 を儲けたいと考えている」と、Bezos は発言している。







何にせよ、VOYAGE GROUPにとって、PCにおける

タブレット化への流れ、そしてその中で出てきた

Windows8は大きなチャンスだと考えています。

既に社内にはタブレット戦略室というタブレット戦略を

全社視点で考える組織を設けると共に、タブレット化への

対応をいち早く進めていくとにしました。







変化はチャンス。新しい大きな変化を我々自身が

創り出していきたいと思います。