ルイと彼女は当然のように惹かれ合う。しかしヴァンパイアが人間を愛する事は禁じられていた。人間を愛してしまったヴァンパイアは、その人間の血を吸い、自らの血を与えて仲間のヴァンパイアにしてしまわなければ五感の一つを失ってしまうのだ。

しかしルイにはそれが出来なかった。彼にとって""とは彼女の描く絵のように暖かく、生命を持つものだけが感じる事ができるもの。彼女には生きたまま、自分の愛を受け止めてもらいたい。愛し方を知らないルイにとってそれだけが唯一知る人間の愛し方だったのだ。