2016年。こんな悪魔みたいな契約、エミグレという組織の正体を暴いて警察に突き出してやる!そう意気込んで息子は車椅子を押し、招待された「精霊の家」へ向かった。

 

そこで知らされたさらなる契約内容とは?

 

 

 扉を開き奥へ案内される二人。怪しげな絵画が飾られた廊下を抜けると広い部屋へと連れてこられた。高い天井までびっしりと並べられた棺から蔦のようなものがシャンデリアのようにぶら下がった奇妙な物体へと繋がっている。

 

足音、コツ…コツ…コツ…

 

ようこそ!精霊の家へ

私は主人のエミグレ

ここでは契約者達が未来のためのエネルギーを作っているんだ。

大気汚染もリスクも何もない新エネルギーをね。

素晴らしいだろ?

 

 

エミグレ制度・契約内容 その2

・契約者は死後、遺体を”精霊の家”に運ばれ甦らせられる。その後、生前の契約期間と同じ期間、眠ったまま血を作り続けたのち本当の死を迎える。それを契約満了と呼ぶ。