今日は、「イメージ」の大切さについてお話をします。

みなさんも日々の中でいろいろなことをイメージしていると思います。



以前もお伝えしましたが
何か物語を創っていくのには「起承転結」が必要です。
私は物語のラストシーンを考えて進めています。

イメージしてからやるのか
イメージをせずにやるのかでは非常に大きな差になると思います。

今から数年前にこんな企画をしました。
京都にある少年野球チームで、弱いチームを3年かけて優勝させようという企画です。

その当時は、京都に200チーム位の少年野球チームがありました。
その中から、年間最弱のチームをいくつか見つけて企画をお話をしたところ、1チームだけ「やってみてください。」と言っていただけました。

そのチームに、社内の野球経験のある従業員と
栄養指導の出来る従業員など4~5人でプロジェクトチームを結成しました。

まず、子どもたちと話してみると
野球が好きじゃないのに、野球をやっている子が
たくさんいました。
その子たちに「何が好き?」と聞くと
ゲーム、サッカーと答える子がほとんどです。
それでは弱くて当然だと思いました。
しかも、監督やコーチは親御さんがやっていますから、監督の子どもがエースで4番です(-_-;)

当時の社内には甲子園に行った社員や、
大学まで野球をやってきた社員がいましたから、
結構簡単に強いチームが作れると思いました。

ところが、なかなかうまいこといかないことです。野球に興味がない子にいくら教えても上手にはならないものなんですね!

そこで取り入れたのは「ゲーム」です。
子どもたちが好きな「ゲーム」だったら、

覚えられるのではないかと思ったからです。



毎日、「野球ゲーム」をするように伝えました。
ゲームの中でだと、
バッターを打ち取ったり、上手な守備ができたりします。

そうすると小学生は柔らかい頭なので
頭の中に自分がすごいピッチャーになっているイメージ、すごいバッターになっているイメージ、すごい守備ができるイメージができあがります。

それが、半年、1年と続きました。

続けると、1年後には勝率は4割にもなりました。

2年目はさらに上手になり、
大きな大会でもベスト16に入れるくらいまで成長しました。
お約束の3年目は、ベスト8くらいにはなっていたと思います。

しかし、それ以外の大会では2回も優勝旗を獲ることができました!

どこかから上手な選手を引き抜いてきたわけではありません。

逆にあまりにも弱くて辞めていった子もいます。
その子のことはよく覚えています。
「チームが弱すぎる」という事で親御さんの方針で別チームに行きました。
ご両親が彼を将来、プロ野球選手にしたかったようです。

彼が大人になってから一緒に食事をしたこともあります。
私のラジオ番組にも出演してもらいました。
そう、彼は、プロ野球選手になっています。

ラジオ番組で、彼と当時の話をすることがあった時に、強いチームにいくのではなく、
弱かったあのチームで一緒に成長し、勝ち進み、
野球がしたかったと言っていました。

地区大会の決勝戦で私達が育成する弱いチームは、彼のいる強いチームと戦いました。
試合は投手戦になりました。

彼は対戦相手のピッチャーで4番、
弱いチームのピッチャーとは同じ小学校の同級生です。

野球選手としてのセンスは雲泥の差でした。

私は、プロ野球や高校野球をたくさん見てますが
この試合は『マンガのような展開』で感動したのを覚えています!

最終回に強いチームは、ランナーが2人いて
弱いチームが1点差で勝っていました。
その時のバッターが彼で、こちらのピッチャーが同級生…。まさに手に汗を握るシーンでした。

渾身の力で投げたボールを彼は打ちました。

打球がピッチャーの上空を飛んでいきました。
ピッチャー(同級生)がフライを捕ろうとします。

その時!
私は両手を合わせて祈りました!

そして、ピッチャーフライを取って
地区大会を初優勝することができました!

まさかあれだけの弱いチームが
本当にここまで強く変われるのか

まさに人は「イメージ」することが大事だと感じました。




皆さんも何かする時はイメージをしてみてください。
「勝つか」「負けるか」「成功するか」「失敗するか」
最初から失敗するイメージを持っていると失敗しますよね。

皆さんもご存じ3匹の子豚の話があります。
あのお話とも似ていると思います。



ある職人が2人いたとします。
2人に「何をしてるんですか?」と質問すると
1人は「レンガを積んでいます」と答えます。
もう1人は「家を建てていて、今はキッチン部分を積み上げています」と答えます。




さて、この差はどうでしょか?

これを読んでいる皆さんも
なぜこの会社で仕事をしているのかと聞かれると

「就職したから」「採用がここしかなかった」から
「何となく有名な会社だから」などという人と

「この会社でこういうことがしたい!」と明確に思っている人では
すごく大きな差が生まれます。

そして、そのイメージは、絶対うまくいくイメージをしないといけないです。



いずれ朝礼で『失敗することのの大切さ』も伝えます。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが奥の深い話ですのでお楽しみにしてくださいね。

まずは、うまくいくイメージをもって取り組んでみてくださいネ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンガ『花鈴のマウンド』

著者:角谷建耀知(原作)

 

 

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