奥山貴宏さんが、4月17日20時1分に亡くなりました。
昨日告別式が執り行われましたことをここにご報告いたします。

ご遺族の意向が、ご報告は告別式を済ませてからにしたいというものでしたので、このタイミングでのお知らせとなりました。

読者のみなさまからいただいた励ましの言葉や本の感想は、最期の最期まで、奥山さんに届いていました。
病室でPCを操作するのが難しくなってからも、ブログは口述筆記で更新、コメントはプリントアウトしたものに目を通されていました。
17日の夕方に病室にプリントアウトをお届けしたときにも、たくさんのコメントに力を得られたようでした。後でサ母上にも「がんばんなきゃな」と話されたそうです。
「本屋に行って、この目で見たい」
それが、病室に伺うたびに繰り返し聞いた言葉でした。

どんなに激しい痛みの発作を起こしても、決して連載を休んだり遅らせたりしたことはなく、途切れたのは最後の1週だけでした。
たとえ苦しそうに息をしているときでも、いつもシニカルでユーモラスな言葉が飛び出してきました。

奥山さんが力をふり絞って残したものを、受け止めてください。

これまでのご愛読ありがとうございました。


牧野出版 パブリデイ編集部 吉田元子


「ガンエヴォ」にいただいたコメントのプリントアウトは、本とともに棺に入れさせていただきました。