バンコク最後の夜だ。
川に日没を眺めに行こう。

なんて粋なことを考えてしまったのは、今夜酒を飲むには日が出ている間の節約が必要だったからだ。

バーツも残りわずかになった。


久しぶりに川沿いの公園に行ってみた。
ラオスから戻ってきてからは、1度も来ていなかった。

相変わらず、ジャグリングやリフティング、駒回しの練習する人が芝生ゾーンにはいた。
9月の初めにはいた、フラフープが下手っぴな女の子は今日はいなかった。

川沿いのベンチに座り川を眺める。
空はかなり曇っているので、夕日は難しいかな。
相変わらず川の水は汚く、しかしいつもより川に浮く葉っぱが多い。

写真を撮ったり寝転がったりしていると弱い雨が降ってきた。
いつもなら大雨になるのだが、ただ弱い雨が20分ほどつづき、そしてやんだ。

射しこむ、というほどの光ではないが、明るさが戻った。
人も戻ってきた。


人が多いような気がした。
ばらばらに集まってくる人同士が挨拶をかわし、そして集団となっていく。

その集団は主に中年の女性から成り立っており、そして黄色いシャツを着た人が多い。

そういうことか。

タイの政治はたしか2つに割れていて、赤シャツと黄シャツに分かれていた。
たしか、黄シャツはタクシン派だった気がするが。


でかいアンプから大音量で音楽が流れている。
それに合わせて踊る子どもがかわいらしいな、とただ眺めていたが、このアンプも今日初めて見た。


これから、なにか政治的な運動が始まるのではないか。

そう思ってると、黄シャツのおばさん達が仕切って人を集め始めた。
座ってる人たちに紙を配り、なにかを説明している。

Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録


6時になった。

人々は川の広場に広がり始め、国家なのか音楽が流れる。

ベンチに座っていたのだが、黄シャツのおばあちゃんに、立ちなさい、と言われたので立ち上がる。
音楽が終わった。いよいよか。


このタクシン派の運動を映像に収めさせてもらった。
映像はあわせて10分程度だが、この運動は計1時間続いた。


それでは、ご覧ください。どうぞ!








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運動の壮絶さが想像できる1枚。
汗が止まらなかった。
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録