韓国のお土産屋は日本人と韓国人の明確な見分け方を知っている。
100発100中で僕が日本人であることを見抜いて
韓国海苔やシルバーアクセサリーを勧めてくる。
他の韓国人は僕がしゃべるまで外国人であるということには気づかないというのに。

今日、地下鉄のホームで話しかけてきたおっちゃんもそうだった。

僕が地下鉄のホームのベンチで、映画館では食べられなかったアーモンドチョコの袋を開けるのに手こずっていると、彼は近づいてきた。
なにか言っているが友好的な雰囲気ではなかった。

釜山では映画館内だけでなく地下鉄のホームでもモノを食べてはいけないのか?いやそんなはずはない。

「Sorry, I don't understand Korean.」
しかし、僕のこの言葉は適切ではなかったみたいだ。なぜならそのおっちゃんは韓国人にも伝わらないように話していたのだから。

彼は僕が外国人であると気づいて一瞬面食らったようだったが、またなにか言ってくる。でも僕にはわからない。
今度は日本語で「なに?」と聞いてみる。

周りの人たちがひいていくのがわかる。なるほど。

日本の電車とかにもときどきいるタイプか。
訳のわかんないことをぼそぼそしゃべり続けて関心を集めようとするタイプ。
周りの人のシカトは彼らのさみしさを増加させて、ぼそぼそ声をときに大声に、ときにさらに不審な行動につなげる。

彼らの多くは1方向のコミュニケーションに慣れ過ぎてしまっている。
自分がぼそぼそしゃべる。
または
だれかにあっち行けと言われる。

そんな彼に言葉の通じない異国人がクエスチョンを投げかけ、耳を傾けた。
しかし彼は答える術を知らない、言語的にも習慣的にも。


やっと、袋の開いたチョコレートを差し出してみる。
1か月で学んだノンバーバルコミュニケーションの経験を試してみる。

しかし、
彼は、違う、と手を振り行ってしまった。

コミュニケーションのきっかけになれば、と差し出したチョコレートは
彼との別れのきっかけになってしまった。



《今日観た映画》

『Vihir』



This is a teen movie about a teenager who experiences the death of a loved one. Sameer and Nachiket are relatives and friends. Nachiket, who is more mature, wants to escape his stifling surroundings. Sameer does not understand this. Then one day, Nachiket drowns in a pool where they often swam together. His death takes over Sameer’s life, as he becomes lost in the fear and meaning of death. No one comes to his help. He must search to learn the meaning of life, however vaguely, on his own. Sameer and Nachiket are completely opposites and still complement each other. Strong and weak, manly and feminie, independent and dependent personalities; yet they are not perfect. As Director Umesh Vinayak Kulkarni mentions, Sameer, is vulnerable, but is grasping the meaning of life little by little. And through this film, the director remembers his friend Nachiket, whom he wanted to resemble.

Directed by Umesh Vinayak KULKARNI



冒頭のシーンのセリフが長くて英語字幕についていけなかったのと、朝食後に飲んだ風邪薬の副作用で寝てしまった。なのでストーリーは不明です。
でも、女の子の唄が良かったのと、画の色づかいがとてもキレイだったのは覚えている。僕の中のインドの“喧騒”というイメージからはかけ離れていた。


『Dear Doctor』



傑作でした。
実は成田からバンコクに向かう飛行機の中で途中まで観ていて、内容はだいたい把握した上での観賞だった。飛行機で観るのをやめたのは、その途中までで傑作なのはバレていて、それを飛行機の中なんかで観てしまうのはもったいなく感じたから。帰国まで我慢しようと思っていたら釜山でも上映していたので、これは、と観に行った。
機内で見るより劇場で観る方が100倍良かったけど、唯一ダメだったのが、なぜか場内に子供が多い。
5歳から10歳くらいの子供をつれてみに来てるお母さんがかなり多く、観客席の2割は子供だったような。

その子供らがクソガキだったなー、ホントに。

最初にブルース調の音楽で始まるんだけど、その音色が震えた感じで響く。
それにもう笑うんですよ、ガキたちが。
映画が始まった、っていうのでテンションあがってるんでしょうね。

で、中盤の大事な場面でトイレに席を立つ。1人が行くと、もう一人もう一人、とぞろぞろ出ていくんですよ。そのたびにドアの外の明かりがちらちらする。
で、なぜか走って席に戻るんですね、彼らは。
そのドタドタも、それを咎める親のシーッも、うるさくてうるさくてホントに嫌でした。


なんでこれに限ってこんなに子供が多いのかな、と思っていたのだけれど、プログラムを見てわけがわかった。
映画祭のほとんどの作品には年齢制限がある。「12歳以上」「15歳以上」「19歳以上」みたいに。
でもこの『Dear Doctor』は年齢制限のない「General」という表示が。今日上映された約100本の中でこの「General」がついているのは8本だけ。
たしかにこの『Dear Doctor』にはセックスの描写も暴力的なシーンもないのだけれど、明らかに子供に理解できる作品ではない。こうゆう作品にこそ、ちゃんと年齢制限を付けるべきだと思う。
いっそベッドシーンを入れるべきだった。この監督の撮るベッドシーンはカッコいいんだなー。『ゆれる』で確認済みなのでR。いや、まあ『Dear Doctor』にはそんなシーンはなくて正解なんだけれど、入れといてほしかったってくらい子供が邪魔だった、ってことで。

0910122410


挑戦的なレストラン発見。
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録



メニューはというと。

海老ビラフ
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録

辛いチキソ
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録

チニリミニトソニスともり
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録

チソニスでませあわせたざろそげ
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録




MAZUI TOKIWA
Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録