バン!
と破裂音がした。
男の子が持っていた風船が破裂していた。
おそらくもらったばかりであろうその紫の風船は、
しおれて道に倒れていた。
何が起こったのかわからない男の子は、お父さんの顔を見る。
お父さんは首を横に振る。
変わり果てた姿で横たわる風船を見つけ、拾い上げる。
お父さんはまた首を振る。
彼の風船を見つめる視線には、なんともいえないものがあった。
お父さんに了承をもらって、男の子にカメラを向ける。
せつない感じを撮りたかったのに、
カメラを向けると、男の子は途端に笑顔になってしまった。
そして、近づいてきた。
沈んだ風船をべろべろなめながら。
撮った写真を見せると、声を出して笑い。
僕の口元に風船を差し出してきた。
悪くないクリスマスプレゼントだった。
と破裂音がした。
男の子が持っていた風船が破裂していた。
おそらくもらったばかりであろうその紫の風船は、
しおれて道に倒れていた。
何が起こったのかわからない男の子は、お父さんの顔を見る。
お父さんは首を横に振る。
変わり果てた姿で横たわる風船を見つけ、拾い上げる。
お父さんはまた首を振る。
彼の風船を見つめる視線には、なんともいえないものがあった。
お父さんに了承をもらって、男の子にカメラを向ける。
せつない感じを撮りたかったのに、
カメラを向けると、男の子は途端に笑顔になってしまった。
そして、近づいてきた。
沈んだ風船をべろべろなめながら。
撮った写真を見せると、声を出して笑い。
僕の口元に風船を差し出してきた。
悪くないクリスマスプレゼントだった。