※いまさら『ヒカ碁』語り 第二弾。わりとシリアスに、長ーく語ってます。
一応、デスマス調で書いてるけど、完全に自己満足です※
私は『ヒカルの碁』の藤原佐為が大好きです
いままで出会った小説、漫画、アニメ等の(二次元)キャラの中でトップ3に入るし、
これからもずーーっと大好きだと思う。
佐為の好きなとこを語りはじめると止まらなくなるので、
その前に今回は、できるだけ冷静に、佐為の消失について語ってみようと思います。
(消滅とは言いたくない、この微妙な乙女?ゴコロ)
私はヒカ碁は原作(漫画)から入ったんですが、そのときは「佐為、好き~!」というより、
「ヒカルと佐為の関係が好きっ!」って感じでした。
なので、佐為が消えてしまったときは、おもいっきりヒカルに感情移入しました。
15~17巻は、何度読んでも泣いてしまう。
しまいには、17巻の表紙の佐為を見ただけで、涙ぐみそうになる。
佐為が消えてしまうのは読者として、とても寂しく悲しいことだったけど、
でも、ゆっくり冷静に考えると、佐為はそんなにかわいそうではないのですよね。
神の一手をヒカルに託し、いずれヒカルがまた次の誰かに託し・・・、
「藤原佐為」という自分の存在は消えてしまうけれど、彼が1000年追い求めてきた碁は、
これからも未来永劫続いていく、永遠に究められていくと信じることができたのですから。
なので、最終的に佐為から出てくる言葉は、碁に関することではなくて、
「ヒカル、楽しかった」なんですよね。
(アニメ版で、「楽しかっ---」でふっと消えるの、もうたまらなく泣けますが、アニメのことはまたあとで)
佐為には、碁に関してはもうそんなに未練はないと思う。
そもそも自分で命をたったくせに、2回も蘇って碁が打てたんですし。
だから、さいご、佐為は微笑みながら消えていくのですよね・・・。
もちろん読者、ファンとしては、「消えないで!!佐為ーーーーーーっ」って思っちゃうんですが。
(たぶん、日本中・世界中の何百万?もの人が、「佐為っ!私(俺)のとこにおいでっ!」と思ったことでしょう)
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本当にかわいそうなのは、佐為が突然消えてしまったあと、ひとりで苦しむヒカルだよね・・・。
棋院で秀策の棋譜をみて、佐為に打たせなかった自分を責め、オレなんかいらない!!と号泣するヒカルに、
こちらも一緒に号泣したものです。この辺の小畑センセイの作画は神がかってます。
(ああ、思い出しただけで涙が・・・)
「違うんだよ、ヒカルは「ヒカルの碁」を打っていいんだよ、佐為もそれを望んでるんだよ」って、
ギュっと抱きしめてあげたかったよぉぉぉ!(←母親目線)
しかもヒカルがかわいそうなのは、誰にも佐為のことを言えない=あの喪失感をだれともわかちあえないってこと。
そして、佐為が消えてしまった理由を自分で見つけないといけないこと。
ヒカルにとっての佐為は、友達であり家族であり、師匠であり、世話のやけるワガママでかわいい犬っころであり、
いつも見守っていてくれる大きな存在であり・・・、
常に自分といっしょにいて、永遠にともにあると信じてる存在なんですよね。
それをいきなり(14歳で!)失ってしまうんだから、もう、ほんとほったセンセイは、厳しいっす・・・(´;ω;`)
よくもまあ、こんな展開のストーリーを少年ジャンプで連載してたものです。
少年漫画って、面白ければ、死んじゃった登場人物が生き返ったり、転生したり、実は生きてたり、
実は宇宙人だったりするじゃないですか。
それが、『ヒカ碁』の場合、佐為は消失後は、ヒカルの夢に一度出てくるだけで(番外編を除き)回想ですら出てこない。(しかも夢でも会話はない・・・ううぅセツナイ・・・)
※あ、出てこないけど、ヒカルが佐為のことをものすごくものすごく思ってる、というのはちゃんと伝わります※
こんな潔い少年漫画って珍しいですよね。
しかも佐為は人気投票でナンバー1でしたから!!
(ほかのキャラのファンの人でも、佐為が好きじゃない人っていないんじゃないかなあ)
この潔さが『ヒカ碁』の魅力のひとつでもあります。
と、こんなに冷静にいろいろ考えられるようになったのは、だいぶ時間がたってから。
しばらくは、ヒカルとともに涙して落ち込んで、寂しさでいっぱいだったなぁ・・・。
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ここからはアニメ版について。
漫画を読んでた頃からだーいぶ後になってアニメ版を見たので、過剰な思い入れもなく素直に見れたと思います。
いやあーーー、動いてしゃべるキャラクターというのは存在感が大きいもんですねぇ。
まさに、「魂が吹き込まれる」という感じ。
っていうか、佐為が千葉さんでほんとによかった~~~!!!!
凛としてる佐為、美しい佐為、かわいい佐為、泣いちゃう佐為、怒ってる佐為、すねちゃう佐為、鬼コーチな佐為、
親目線な佐為、ワンコな佐為、どれもこれも魅力的に演じてくださって、
アニメ版を見て以来、「ヒカルと佐為が好き!」と同列か、もっと強く、
佐為が大好き~!!!!
になりました。
つうか、カワイイんだよ、佐為!!
あ、この佐為スキーについては、あらためて語るとして、今回は消失シーン(60話)のことでした。
(この回だけじゃなくて、佐為の不安がどんどん増していくすべてのエピソードがセツナイんだけど、
今回は60話について)
千葉進歩さんの声と演技が素晴らしいこと、
川上とも子さんの無邪気なヒカルがかわいいことで、
佐為の不安な気持ち、それにヒカルがぜんぜん気づいてないのが、漫画以上に、もう切ない切ない。
漫画だと、佐為が消えてしまうまでの一連の流れも、そこそこ冷静に読み返せるんですが(泣くけどね)、
アニメはもう・・・見るのに勇気がいります。
60話 「さよならヒカル」 はまさに神回。
千葉さんの名演がたまらなく切なさを盛り上げます・・・。
ヒカルのじいちゃんのお蔵でシミが薄くなってる碁盤をみて、
ついに「私はもうじき消えてしまうんです・・・・っ!」 と叫んでしまう佐為。
「まーたお前のつまんない不安だな、ばからしい」と取り合わないヒカル。(もう、ヒカルのバカバカ!)
そんなヒカルに、「ヒカルなんか・・・ヒカルなんか・・・」とつぶやく後ろ姿の佐為・・・。
わあああああ・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
(漫画だと、このあとに「(ヒカルなんか)・・・私が突然いなくなってオロオロすればいいんだ」
というセリフがありますが、アニメではカット。声付きで言っちゃうとキツくなるからかなぁ?)
緒方先生の部屋へ向かうヒカルの背中を追いながら
「なぜヒカルが、ヒカルだけが・・・・」
「それだけじゃない、ヒカルと別れたくない・・・」
「ごめんね、ヒカル。もうじき私はいく・・・」
佐為の感情の吐露がリアルすぎてツライ・・・。
佐為のこともぎゅっと抱きしめたい。(いろんな意味で無理だけど)
この辺、作画も演出もすばらしくて、美しすぎる佐為を直視できません。
緒方先生と打ったあと、部屋を出るヒカルと佐為。
緒方先生を見つめる佐為に声をかけて、ちゃんと佐為が出るまで待ってふすまを閉めるヒカルがかわいい。
(でもそれどころではない)
碁のイベントからの帰り、新幹線でじっと手を見る佐為は、アニメオリジナル。
残りわずかな自分の時の砂が、容赦なく流れ落ちていくことを悟る佐為。
静かに運命を受け入れていく感じがよく出ていると思います・・・。
(新幹線に乗ってる佐為というのもなかなかシュールでかわいいんですが、それどころではない)
だああああああ (´;ω;`) 佐為ーーー佐為ーーーーーー!
そしてついにこのときが来た。
家に帰ってからのシーン。このために用意された音楽がすばらしすぎる。
見てるほうは、ああ、佐為消えちゃうんだ・・・(涙)と分かるんだけど、ヒカルは当然分かってない。
うとうとしながら碁を打ってるヒカルに、
「ヒカルっ、起きて!!!佐為の声、聞いてあげて!微笑んでる顔、みてあげてーーーーー!!」
と叫びたくなります。
そして・・・・。
一連の佐為の独白のあと・・・。
ピアノの音楽がふっ・・・と消えて、「お前の番だってば!佐為」と顔をあげたヒカルの前に佐為はいなかった・・・。
バタバタいう風の音、ひるがえるカーテン、窓の外にはためく鯉のぼり・・・。
なにが起きたのか分からなくて、きょとん・・・としてるヒカルの顔。
そして、流れる「Days」のイントロ・・・・。
つーらーい おもいでとかー いーくーつー あぁったのかなぁーー ♬
もう、泣くってばぁ・・・・・・(TдT)
(その前から泣いてるけど)
やばい、ぜんぜん冷静に書けない。
さいご、消えてしまう前の佐為のセリフ、千葉進歩さんは渾身の演技で、
アフレコが終わったあとどう演じたのかよく覚えてないとおっしゃっていたとどこかで読みました。
それだけ役に入り込んでたんでしょうね・・・。
セツナイけど、見てるほうとしてはめちゃめちゃ悲しいけど・・・、
でも佐為が消えてしまうのが『ヒカ碁』を神作品たらしめてると思うので、
60話は、やっぱり何度も見てしまうのです。(そしてそのたびに号泣)
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ところで、漫画の佐為が女だと思ってた!という人が少なからずいるようで、
そういう人は、千葉さんの声に違和感があったのかなぁ?
この辺、リアルタイムで見てないので、私はわかりません。
私は漫画を読んでて、佐為を女性だと思ったことは一瞬もないので、
そういう人がいることに逆にびっくりしました。
だって烏帽子に狩衣だし、対局中のキリっとした佐為は超絶美形の男前でしたよねぇ?
ちなみに作画の小畑先生は、アニメの声について
「もうバッチリです。特に千葉さんの佐為は公家っぽくて…オカマっぽいところが(笑)」と
問題発言してましたよね(笑)
私も、佐為に限らず、どのキャラも声に違和感はなかったかなぁー。
あ、本田君は顔に似合わないイケボイス(cv櫻井孝宏さん)だったけど、まあOKです。
何度も言っちゃうけど、佐為のcvが千葉さんでよかったなぁ~。
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最後に・・・
アニメ最終回で影だけ登場する、お風呂に入りながら鼻歌を歌うヒカル父、
北斗杯編で、ワンシーンだけ登場するヒカル父の声も千葉進歩さんなんですよね。
(しかもセリフが、「ヒカルはまた打ってるのか?」だもんなーーーー感涙)
アフレコ現場に進歩さんもいた!っていう事実が、ものすごく嬉しいです。
あと、某イベントでのアフレコ裏話。
70話の、「もう打たない」と碁を封印してしまったヒカルのとこにきた伊角さんと打つシーン。
そのアフレコ現場に 偶然千葉進歩さんが来られていて、
千葉さんを見た川上さんは思わず(佐為がいた~)って泣いてしまったそうです。
そして泣いたまま、あの場面は収録されたそ うです。
いやあ、これいい話だなぁ。
『ヒカルの碁』、いくらでも語れるぞーーーー(笑)
つぎはもっとミーハーに佐為のかわいさについて語りたいと思います。