先日聴いた『王朝春宵ロマンセ』の置鮎さんの在原業平がほんとうに素晴らしく・・・

置鮎さんメインで千葉さんが出てるもの・・・と聴いたのが、『罪な約束』 というこちらの作品です。
ちなみに、置鮎さん×進歩さんの清澗寺家シリーズ『罪深きこの夜に』は聴き済み♪

この作品、メインCPは、置鮎さん×野島健児さん・・なのですが、
ゲストキャラクターの諏訪部さんが最高で、ベー様祭りが発動しそうです!!

考えてみたら、業平はもともと(っていうのも変だけど)私の中では、アニメ「うた/恋い。」の諏訪部さんなんだよね!
ぐるっとまわって、べー様に戻ってきたって感じでしょうかw

ストーリー 8点
声 7点 
(置鮎さん、ノジケンさん、諏訪部さんはパーフェクト!千葉さんは(私の中では)ふつう)
えちシーン 8点 

と、点数は「高め安定」という感じですが、
ふりかえると、そんなにストーリーに惹かれたわけでも、萌えたわけでもないんだよね。
でも、なんだかとてもよかったです!


<キャスト>

高梨良平 : 置鮎龍太郎
田宮吾郎 : 野島健児
富岡雅 : 遊佐浩二
 置鮎さん×野島さん ←遊佐さん横恋慕w

本宮秀紀 : 諏訪部順一
南野浩一 : 千葉進歩

その他

罪な約束 (幻冬舎ルチル文庫)/幻冬舎
¥580
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+++

罪シリーズというシリーズものの、CD1作目。
メインカップルの良平@ 置鮎さんと、吾郎@ 野島健児さんは、すでにできあがってるので、
思いが通じ合うまでのドキドキはなくって、甘々ラブラブです。えちも濃いのが3回もある!w
(CD2作目、『罪なくちづけ』がふたりの馴れ初め編とのことです)

この作品の主役ともいうべき、本宮@諏訪部さんが、(また言っちゃうけど)ほんとにステキ!
千葉さん演じる南野(みなみの)とは高校時代の友人で、
いっしょに東京へ行こう!と約束していたにも関わらず、
どたんばで、千葉さんが泣いて「やっぱり帰りたい・・・!」とか言っちゃったもんだから、
そこでふたりは離れ離れになります。
このあたりのふたりの関係はほとんど語られないのですが、「友情を一歩だけ超えた関係」って感じで、
恋愛関係ではなさそう。
でもそんな「よく分からない」関係が、より余韻というか想像力をかきたてていい感じです。

メインのふたり、警視の置鮎さん(関西弁!)がかこよく、ごろちゃん@ノジケンさんも素敵でした。
置鮎さんは明るめ中音、ノジケンさんは優しくておだやかなちょい高音かな?
バランスよくてよいカップル( ´∀`)❤

このふたりが、ラブラブしてるのと同時進行で、諏訪部さん、千葉さんの物語が語られるのですが、
せつないというか、やりきれない感じなんですよね・・・。
(やりきれないけど、後味が悪かったりすることはないです)

千葉さんは、伊東の温泉旅館に婿養子に入った気弱な青年役。
低くも高くもない、地声をもっとやわらかく(気弱にした)感じのふつうの声、
わたし的には、この千葉さんボイスが聴けて嬉しい!というトーンではないです。
あ、好きは好きですよ、もちろん。
脇での出演って、メインのテッパン「硬めの美人ボイス」とは違う声のトーンでくることを期待しちゃうので、
新鮮さや意外性がなかったかな、という程度の意味です。

諏訪部さんとの恋愛シーンはないので、からみなどえろい演技はいっさいありません。
高校時代の別れのシーンで「ごめん、ごめんな!」「がんばってな!本宮・・・!」と
泣きじゃくるところは、ちょっと色っぽかったw

進歩さんに関しては、終盤の後悔の号泣演技が聴きどころ・・・だと思うのですが、
南野の「究極の決断」が説得力不足なせいか、すばらしい演技にちっとも感情移入できず、
せっかくの熱演に浸りきれなかったです。
ファンなのでよけいに、「千葉さんうまいなー」と冷静に「千葉さん」を聴いちゃった感じ。
(と思ったけど、再聴したらそれなりにひきこまれました。ちょーーー上手!)


一方、諏訪部さんは、どうして南野のためにそこまで?!と疑問に思う部分もあるのに、
さいしょとさいごのモノローグがすっごぉぉぉぉく切なくて、とてもステキでした。
おさえた泣きの演技に・・・もらい泣きしそうになります。
いやあ、役者さんってすごい~!

本宮はホスト崩れ(?)なキャラなんですけど、ちゃらさはなく、
優しげでおだやかでにじみでる色っぽさがあって、そして諏訪部さんらしいねっとり感wもあって・・・
まさに「うた/恋い。」の業平に近いかも。
私はいままで聴いた諏訪部さんで一番好きー!


*以下ネタバレあり。でも分かって聴いてもいいと思う*


track1、電車に乗っている諏訪部さんのモノローグから始まるのですが、
まず、もうこれがほんとに良い!
フリトで千葉さんが、「旅情たっぷり、情感あふれる諏訪部さんの演技がすばらしい」と絶賛していますが、
ほんとにそう思います。


track2は、いきなり主役CPのえちシーン(喘ぎ)で、ちょっとびっくりw
シリーズものの主役の第一声が喘ぎって・・・(;´▽`A``


社員旅行で伊東の温泉旅館を訪れたごろちゃん@ノジケンさん。
「ほかのやつらと温泉入る(タマの肌を見せる)なんてー!」と嫉妬した良平@置鮎さんに、
旅行前日にキスマークをいっぱいつけられちゃったので、早朝、ひとりで露天に行きます。
そこで、撲殺された死体を発見!!
それが本宮@諏訪部さんです。

本宮は、東京でおきたラ.ブホテル殺.人事件の指名手配犯なので、
警視庁捜査1課警視の良平がでばってきます。

実はそのラ.ブホ事件は、南野@進歩さんが
女にせがまれて覚.せい剤を打ったら死んじゃった!!というもので、
怖くなった南野は本宮に助けを求めたのですが、後先考えずにその場から逃げ出しちゃったんですね。
それで、本宮が容疑者として追われることになるのですが・・・、

本宮は、南野が伊東の温泉旅館の専務としてイキイキと人生を送ってると思っているので、
南野を守るためにその罪をかぶろうとするのね。

それを知らずに、南野は、本宮が捕まって自分のことをしゃべったら身の破滅だ!と
自分の旅館に彼を呼んで、撲殺してしまうのです・・・。

しかも、本宮は、南野が自分を消そうとしてることにもうっすら気がついていた・・・。
それでも、
「べつにいま死んでも構わない、今生の別れを惜しみたいただひとりの相手(南野)に会って、
さいごに彼が笑った顔をみたい。
高校時代の別れは泣いている顔だったから、笑った顔を覚えていてやりたい」
なんて、思っちゃうのよーー。

せつなーーーい・・・(TдT)


で・・・捜査に乗り出した良平にあっさりと、南野@進歩さんがあやしい、と見ぬかれてしまうのですが、
聴きどころは、そういうお事件性ではなく、
本宮と南野の(恋愛ではない)特別な関係、南野をかばう本宮と、本宮の気持ちを知った南野の心情表現なんだよね。

進歩さんの「・・・俺はバカだ・・・っ!」と後悔にまみれた号泣、
諏訪部さんが、旅館を訪れるまえに感傷的になって手紙を書きながら
「なんで・・なみだが・・・」って、涙まじりにつぶやく抑えた切なさ・・・ほんとにすごいです。


なにも殺さなくても・・・とか、
ほんとに南野をかばいたいなら、彼に消される道じゃなくて、
ともに罪を背負う的な方向へ持っていくのが愛情(友情)でしょう・・・とか思わないこともないけど、
切羽詰まってるときってそういうふうに冷静には考えられないよね・・・。

フリトで諏訪部さんが感極まってる感じなのも、ステキでした。
泣き演技の余韻を引きずってらっしゃるのですが、それだけ役に入り込んでたってことですもんね。

諏訪部さんと進歩さんがおふたりでしゃべっていて(諏訪部さんだけ他の方とは別撮りだったっぽい)、
進歩さんがしんみりしすぎないように、あえて明るくトークをもっていこうとしてる感じがかわいかった♪

そのあと、トークのシメのあたりで、
置鮎さんが千葉さんのことも「熱演だったよね」ってほめてくれてるのに、
諏訪部さんの演技がすばらしい!という自分の話に夢中なのと、
しめなくちゃ!っていうワタワタで聞いてないとこも、千葉さんっぽいww

なんでそんなに、いっぱいいっぱいになっちゃうんだろうなあ~( ´∀`)
今回のメンバーは、そんな千葉さんをあたたかく(生ぬるく?)見守ってくれてる感じで、
なかなかよかったです。(千葉さん基準なFT感想ですいませんw)


南野@進歩さんの号泣演技の次のシーンが、
おっきーとノジケンの温泉えっちなのが、まあ、えろくてBLCD的には良いのでしょうが、
せっかくの余韻が・・・と余計だった気もします。
おふたりのからみは安定感と色っぽさたっぷりで良かったし、
ラストのラストが、諏訪部さんのモノローグなので、ま、いいんですけどね。

あ、そいえば、ぜんぜん言及しなかったけど、当て馬な遊佐さん、
嫌なやつぶり(遊佐さんいわく久しぶりのねっとりした演技)が、とても良かったですw
さすがですね。
でも特典CDのみょーーなハイ・テンションはイマイチでしたw

てことで、置鮎さん、千葉さん目当てで聴き始めたのに、
すっかり諏訪部さんに持っていかれた作品でした!w


+++

そいえば、諏訪部×千葉ってないよね・・・? 
やさ竜の、セファイド→アークのキス(ウルが「うっとりしてた!」と怒ったヤツw)しか聴いたことない気がする・・・。
(あったら教えてください!)