こんにちは、夫婦カウンセラーの安東秀海です。
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家選びでパートナーを嫌いにならないために
私たちにとって「住まい」というのは、一生ついてくる大切なテーマのひとつでもあります。
結婚するカップルが初めに決めることのひとつでもあるし、子どもができたとき、家族が増えるとき、また子どもが巣立った後等、「住まい」について考えることは、人生の節目と重なって、未来について考えるきっかけにもなります。
そんな、結婚生活において重要な「住まい」の事ですから、夫婦が衝突する原因になることも少なくありませんね。
不動産情報サイトsuumoとベネッセコーポレーションが行った調査によると、マイホーム購入をめぐり6割の女性が「夫にイラっとしたことがある」と答えているそうですが、その理由として目立ったのが、
・無関心で非協力的
・文句ばかりで動かない
・こだわり過ぎで進まない
という回答が多いようです。
無関心、というのは結婚式や二次会の準備で彼氏にイラついたポイントとも重なりますね。
どうも男性陣の多くは、結婚や新生活を前に主体的に動くことが少ないようです。
いっぽう「こだわり過ぎ」という意見も見られるところを見ると、住宅に関しては関心を示す男性も多いということでしょうか。「一国一城の主」に、なんて感覚の名残かどうかわかりませんが、経済的なことも関わる大きな決断だけに、やはり黙ってはいられないということなのでしょう。
いつもはコチラ任せで何にもしないくせに、こういう時だけ口出すわけ?というのもムカつくし、ふたりの家なのに無関心なのはもっと腹立つし。
と、豊かな未来を想い描いて幸せな時間にもなるはずの住まい選びで、夫婦の間に仲違いが生まれるのはちょっと残念なこと 。
結婚生活のシンボルでもある「新居」選びを通して、夫婦関係をより円満に育んでいく方法はないものか考えてみました。
まず、初めに押さえておきたいのが、それぞれの「住まい」に求めるものを明確にしておくこと。
ひとことで「家」と言っても、そこに求めるものには人それぞれです。
私達夫婦は、これまで4回の「住まい探し」を経験しています。
うち1回は大阪から東京への転居、も含みます。
引っ越し回数としては比較的多い方かな、と思っていますが、この間家選びで妻とトラブルになったことは1度もありません。
夫婦仲という観点からみれば、「住まい」探しには成功している、と自負していますが、成功のポイントはそれぞれが「住まいに求めるもの」が明確であったからだと思っています。
具体的には、
・陽当り最優先
・職場から60分、最寄り駅からは徒歩15分圏内
・最寄り駅には飲食店揃っていて賑やか
これらはひとつでも欠けるのはNG。
あと、
・リビングの広さ
・間取り
・階数
・設備
は適時検討、といった感じでした。
これ、当たり前のようでいて、お互いの希望を予め擦り合わせておくのって、案外出来ていないのではないでしょうか?
とりあえず物件を見てみて、、になってはいないでしょうか?
「書斎を持ちたい」
「自分の部屋が欲しい」
これ、男性が密やかに思っている住まいへの隠れた願望だそうです。
でも、多くの男性が、収入と予算とを鑑みて、それは贅沢だな、とあきらめていたりします。
また、
「子育てには郊外がいい」
「実家に近いと何かと助かるかも」
と思っていても、彼の通勤を考えると、、なんて、なんだか言い出しにくいこともあったりするかもしれません。
程度の違いはあっても、みんな住まいには、求めるものがあって、好みもある。
でもどこかであきらめたり、呑み込んだり、いらないフリをしたりして、ちょうど良い落とし所を自分なりに見つけて、住まい探しを始めたりしているのではないでしょうか?
そうやって、自分なりに折り合いをつけた分だけ、相方の希望に厳しくなることもあれば、家探しそのものにモチベーションが沸かない、なんてこともあるのかもしれません。
「住まい」探すということは、ふたりの未来のことを考える、ということ。
この先どんな生活をしたいか?
働き方、
育児、
趣味、
それぞれの両親、
そしてお金、
考えるないといけないことが山ほどあるからこそ、まずはあなた自身の望む未来を想い描いて、そこから住まいに求めるものを明確に、そして優先順位をつけておくことが大事。
自分の希望が明確でないと、
パートナーの希望にも耳を傾けられなくなってしまいます。
そしてそれぞれの希望が明らかになったら次は、「ふたりの求める住まい」をデザインしていきます。
もちろん求めるものが相反することもあると思いますが、間を取るにも、譲歩するにも、それぞれの優先順位が明確になっていれば、話もしやすいはず。
大切なのは、
お互いの希望が違うことを前提に
それぞれの希望をできるだけ多く叶えること
を基準にすること。
きっと理解してもらえない、
これはムリ、と話し合う前からあきらめることのないように。
全部テーブルにあげることが何より大事。
これから住まいを探すという時、また今の住まいをアップデートする、という時に、押さえておきたいポイントです。
こちらはプレマリッジ・プロジェクトへの寄稿を加筆修正したものです
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