お庭で突然落とされた罠。それは風月がお店で見かけたあるものの話をしたのがきっかけでした。

こんなんでいいかな??怒らないでね??と、はらはらドキドキですが、お楽しみ頂けたら嬉しいです♪

書けないとかいいつつ、必死に考えてたらなんとか浮かんだので勢いでのせちゃいまーす!!
でも恥ずかしいので、こっそりUP(笑)
風月的には満足!!(笑)需要があるかは不明です!!
どーなっても、しーらないっとぉ!!ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘





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敦賀くんの災難


今日は久しぶりの半日オフ。
秒単位で仕事をこなしている今、日本でもっとも旬な俳優、敦賀蓮。
抱かれたい男の名を欲しいままにしている蓮のオフは半月に一、二回あればいい方である。

半日オフは、午前中の日もあれば、午後の日もある。今日は午後からオフで、蓮は久しぶりに散歩をしようと街を歩いていた。

そしてふと、見かけたオシャレなお店。
可愛らしい雰囲気は蓮が一方的に想いを寄せる少女を思い起こさせた。

もしかしたら誘われるようにそのお店に入ってしまったのがいけなかったのかもしれない。

いや、それよりも、そのお店のマネキンに着せられた物を見て、ウッカリ最上さんに似合いそうだとか想いながら近付いたのがいけなかったのかもしれない。

蓮は店に入って一番に、そのマネキンが着ているものに惹かれた。
彼女に似合いそうな可愛らしいワンピースだと思ったのだ。
腰にシンプルなベルトを巻いてカジュアルさをだしている。
上は大きく大胆に柄が入ったものだが、これを着たキョーコはさぞかし可愛らしいことだろうと、蓮は思った。

そっと近付くと、柔らかくて肌触りの良さそうな生地だということがわかった。

春らしいそのワンピースを着たキョーコの眩しい笑顔を思い浮かべる。

蓮はもっと良く見ようと、そのマネキンの後ろに回り込んだ。

そのことを、後ほど激しく後悔することになるなど、思いもよらずに…。


ゆっくりと歩を進めてマネキンの後ろに回った蓮は、そのマネキンの格好に思わず真っ赤になって固まってしまった。

幸か不幸か、帽子を目深に被り、サングラスをかけていたため、この表情は見られていないだろう。

なんとそのマネキンは、どう見ても、服を着ていなかったのである。

蓮の脳内で勝手にキョーコに変換されていたそのマネキンのあられもない姿に、蓮はうっかりとばっちりと、キョーコのその後ろ姿を脳内で強烈にイメージしてしまった。

『あ…やだ…敦賀さんっ!あんまり…見ないでくださいっ!』
恥じらいつつ、可愛らしい顔を困ったように真っ赤な顔に染め上げた彼女が思い浮かぶ。

もしかしたら、裸エプロンよりも質が悪いかもしれない。
なぜなら、そのワンピースだと思っていたものは、ただの春物の柄の入ったストールで、そのストールを使って前を隠して、緩めのベルトで留めているだけという状態なのだ。
当然可愛いお尻は丸見えで、背中もパックリ空いている。

春物のストールの為に生地は限りなく薄い…もし、これを身につけていたら前も透けて見えてしまうかもしれない。
そして、少しでも風が吹けばそれはヒラヒラと舞い上がってしまいそうなものなのだ。

そんなことを考えてしまった蓮は、勝手にドツボにハマる。

『敦賀さん…。』

切なく自分の名を呼ぶ少女の声が勝手に脳内で作り上げられる…。

最早、普通の顔をすることも出来ず、完全に無表情になってしまった蓮は、早くこの場を去らねばと、無理やりそのマネキンから視線を外して、足早に外に向かって歩きだした。

しかし、蓮は、店を出る直後、ピタリと一度立ち止る。

もう一度マネキンを振り返った。

そこには、可愛らしくハニカム最上さんのあられもない姿が…。

ーーー最上さんをこんな格好のまま残して、こんなところに晒し者にしていていいのか?!

蓮の脳内では、完璧に、マネキンはキョーコへと変換されており、その上、極度に動揺している為か蓮は正常な判断力を失っていた。

ーーーいや、ダメだろう!!彼女のこんな姿を他の男に見られでもしたら…耐えられない!!

そう考えた蓮は慌てて店内へと戻っていった。

ーーー最上さんをこんな格好のままにしておくわけにはいかない!!俺が守らないと!

蓮は決意を秘めた目で、店員を探すと、慌てて声をかけた。

「君、あのマネキンごと一式売ってくれないか?!」

「…は?」

蓮の言った言葉に、店員は一瞬何を言われたのかわからず首を傾げる。

「あのマネキンごと売ってくれ…!」

「あ、はい!ただいま!!」

店員は駆け足で、マネキンに近付くとその首からかけたストールを脱がしにかかった。

「あっ!君…っ!!」

慌てて蓮が声をかけたのだが、その声は店員の彼女には届かなかったようだ。
蓮が見た時には、店員の手によって、片方の胸が見えるほどはだけさせられており、蓮はその姿を直視出来ずに、少しだけ視線をズラすと、頬を染めた。

マネキンごとと言った蓮の言葉は、当然のことながら理解されず、着ぐるみを剥がされたただのマネキンが、先ほどまでキョーコの姿がみえていたその場所にポツリとあった。

ストールがなくなった為か、見た目がただのマネキンに戻ったことに、そっと一息吐いた蓮は、店員にこっそりと、耳打ちした。

「彼女には、次はちゃんとした服を着せてあげて下さいね。」

ーーー元々は最上さんだったんだ。やっぱりちゃんとした服を着せてあげたい。

「…はぁ…」

お会計をしながらそんなことを真剣な顔で言う蓮に、店員は心底不思議そうにしながらも、曖昧に返事を返す。


綺麗にラッピングされたそれをもって、蓮は帰路に着く。

「しかし、これ…どうしたらいいんだ?」

思わず勢いで買ってしまったものに、視線を落とす。

最上さんにやろうかとも一瞬考えたが、やはり脳内にその姿を思い描いてしまい、頭を振る。

「はぁー。参った…。」

何とも頼りない声が夕焼け空に吸い取られる。

蓮の頬が赤いのは、夕焼けの為か、それとも…。

とにもかくにも、買ってしまったものは自分が持っててもしょうがないからと、僅かな期待を持って、蓮はキョーコにプレゼントすることに決めると、どうやったら受け取ってもらえるのか算段をつけ始めた。

いつか目の前であの格好をしてくれないかな…と、思ってしまうのは、仕方のないことだろう。

他の男の前だと彼女の身に何が起こるかわからず危険だから許せないが、自分の前でだけなら…。

※いやいや、敦賀さんの前が一番危険ですから…。

そんなどこからともなく聞こえてきそうなツッコミには気付かずに、蓮は帰路に着くのであった。


END



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ギャグにしてしまってごめんなさーい!!
そのまんま書いてしまいましたー(笑)

このお話は、風月が実際に見かけてしまったマネキンがモチーフになってます!!
お庭でお話し中に、そういえば…って話題に出したことがキッカケで書くことにっ!!
なんてこった!!と、思いつつも、ギャグにしたらなんとか楽しんで書くことが出来ましたー♪

風月が見たマネキンも、本当に前からみたら本当に綺麗なワンピースに一見見えたんですよね!そして後ろに回ってびっくり!!
まさかこんなお姿とは!!せめて何か服を着せてあげてー!!!!と、叫びたくなりました(笑)
しかもマネキン、足はなかったけど、お尻まではしっかりあるし!!
お尻丸見えってどうなの?!とか激しく突っ込んじゃいました。
そして、これをキョーコが着たら…と、うっかり思っちゃったわけです。そんな話を誰か書いてくれないかなぁと思ってたら、お話の流れで自分で書くことにっ!!なんてこった!!

いやぁー!!という絶叫は見事に無視され(笑)、風月さんならできる!!という言葉にまんまと乗せられて書いてしまいましたー(笑)

こんな話で本当にすみません(笑)

なんかショートストーリーってよりも、最早、ネタなので、新しいカテゴリー作ってみました!!