メロキュンお題テーマ第三弾っ!
小っちゃくなっちゃった!の延長が決まりましたぁ♪
どうぞお楽しみ下さいませ♪
*****
ミニマム!!【番外編】
「え?!嘘だろ?!どうして?!小っちゃくなっ…!!」
社はただひたすら呆然としていた。
蓮と待ち合わせの為に来たラブミー部室で、早く着き過ぎてしまった社はテーブルに乗っていた紙の文字を思わず口に出して読んでしまったのだ。
『ん?何だ?/min…?』
読んだ瞬間、天から低い男の声で『ミニマム!!』と聞こえたかと思えば、あっという間に身体が縮んでしまったのだ。
迂闊にも程があるだろう。
キョーコが小さくなった経緯は簡単に聞いていたが、その内容までは聞いていなかった。
とにかく口にしたら『ミニマム!!』という女性の声が聞こえて身体が縮んでしまう不思議現象が起こる単語があるということしか知らなかったのだ。
そんな怪しげな呪文と知らなかったとはいえ、迂闊にも声に出してその単語を読んでしまうなんてーーー!!!!
社は一瞬にして蒼ざめた。
まだ仕事があるのだ。こんな所で足止めを食らって良いはずがない。
社がぐるぐると考えていると、そこに別の人物から声がかかった。
「…え?社…さん?」
その声を聞いて社は助かったとばかりに振り返った。
しかし、見上げた先に思い描いた人の姿はなく、そろそろと視線を下に向けると、自分と同じサイズの女性が立っていた。
「…え?!こ、琴南…さん?!」
「どうして社さんまで?!」
「もしかして…琴南さんも…?!」
「社さんも…読んでしまったんですね…。」
二人は同時に溜息をついた。
「前に話しにはきいていたんだけど…」
「え?話ってなんのですか?」
「あれ?聞いてない?キョーコちゃんが小さくなった話…」
「へ?!あ、あれ、本当だったんですか?!てっきりあの子の変な妄想話かと…」
「あぁ、まぁ、常識的に考えたら…ね。でも、俺実際に目の当たりにしてたからさ。」
「それで?!元に戻った方法は聞いてないんですか?!私はこの二時間後にまだドラマの撮影なんですよ!」
「いや…それが、そこまで詳しくは聞いてなくて…。琴南さんこそ、その時ヒントになりそうなこと言ってなかった?」
「うーん?全く覚えてないですね。聞き流しちゃってたから…あ。でも、なんか恥ずかしそうにはぐらかされたような記憶が…。」
「そっかー。はぁー。俺もまだ仕事残ってるしなぁ…。二人を待って聞くしかないよな。」
「そう…ですね。」
二人は同時に溜息を吐くと、とりあえず安全そうな場所に身をひそめる事にしたのだった。
無言のまま、待つこと数分、ようやくラブミー部の扉が開いた。
「よっとっ。」
ドスンという音ともに地面が揺れる。
キョーコは、段ボールに何やら入れて持って来たようだ。
「あぁ、よかった!!キョーコ!!」
「あら?モー子さん今日少しだけなら顔出せそうって言ってたのに、まだ来てないのからしら?前の現場が長引いてるとか?」
奏江は現れた親友に声をかけたのだが、どうやらその声は届いておらず、綺麗に無視される形となってしまった。
「キョーコちゃん!」
「ちょっと!キョーコ!!気付きなさいよ!!」
社や奏江が必死に声をかけていると、部室にノックの音が二回響いた。
「あ、はぁ~い。」
モー子さん!!やっと来たんだわっ!と、嬉しそうに目を輝かせて一目散に扉を開けて、その入って来た人物に飛び付くキョーコ。
ーーーん?あれ?柔らかくないわ?なんでこんなにモー子さんってば硬くなってしまったのかしら?あら?ちょっと待って?!この香りは…。
そろっと顔を上げると、そこには神々しいまでに笑み崩れた蓮がいた。
「キョーコ。そんなに熱烈な歓迎をしてくれるなんて嬉しいな。」
そう良いながらギュッと抱きしめ返して来る出来立ての恋人に、キョーコは焦ってしまった。
「つ、敦賀さん?!きゃあ!ここじゃダメです!!中に入ってからにして下さい!!」
今にもキスして来そうな蓮に、慌ててキョーコが答えると、蓮はさっさと部屋に収まって、扉と鍵を閉める。
「キョーコ…」
「ん…敦賀…さん。」
扉に入った途端甘い空気を作り出し、キョーコの頬を包み込んで顔を寄せると、トロンとしたキョーコが目を閉じて蓮からのキスを受け止める。
優しく何度も啄むようなキスをして、ソファにどさっと押し倒した蓮に、キョーコが慌てて声をかける。
「あっ。だ、ダメです!敦賀さんっ!」
「ん?ちょっとだけ…ね?」
そう良いながら、服の上から柔々と膨らみに手を添えると、キョーコが頬を蒸気させて潤んだ瞳で蓮を見つめる。
「ん…もうっ。馬鹿…。」
そんな可愛い顔に甘く口づけを落として、蓮はキョーコを抱きしめた。
そんな二人の世界を瞬時に作り出してしまった二人に、奏江も社も居た堪れず慌てて真っ赤にした顔を逸らす。
「ど、どうしようか…琴南さん…声掛けれる雰囲気じゃなくなったんだけどっ!!」
「で、でも、この二人以外にここに来るような人がいないんですよ!!」
「せ、せめて、元に戻る方法だけでもこっそり聞けたら良いんだけど…今のこれを邪魔したら俺絶対に闇の国の蓮さんと対峙する羽目になるよ…」
社が泣き言を漏らす。
「そ、そんなことっ!言ってる暇ないじゃないですか!!どうするんですか?!このまま戻れなかったら。」
そんな二人の様子など知るはずもない二人は相変わらず甘い空気を作り出している。
「ん。これ以上はダメですってば!モー子さんや社さんが来たらどうするんですかっ。」
甘い声で抗議をするキョーコに、蓮は相変わらず唇を合わせる。
「二人とも気を遣ってくれるよ。」
「もうっ!あの二人に気を遣わせるなんてダメです!!夜まで我慢して下さい!」
「ん~。仕事前にキョーコを補充しておきたいのに…。」
「もう…キス、だけなら良いですよ?」
「本当?愛してるよキョーコ。海よりも深く…」
「私…も、敦賀さんのこと…誰よりも愛してます…」
瞳を潤ませて見つめる愛しい恋人に、許しをもらった蓮はそのまま深くキョーコを味わうように唇を合わせたのだった。
そんな二人を見ていた奏江と社の口からは大量の砂が流れ出る。
よく見ると、部屋にいた虫までもが、二人の甘い雰囲気に酔っ払ったのか目を回してその口と思われる場所からは砂がこぼれ落ちて、ぐったりしていた。
虫までも酔わせてしまう二人の雰囲気に、社と奏江はなす術なく見守るしかなかった。
「ん。キョーコ。」
ちゅっと音を立ててようやく離れたかと、思えば蓮はキスをしながらキョーコに話しかけた。
「また小さくなって…ずっと側にいてよ。ちゃんと家に帰り着いたらキスで戻してあげるから。」
「ん。ダメですよ。今日は先にマンションにお伺いして敦賀さんの為に食事の用意しておくんですから。」
キョーコが蓮に額を合わせて返すと、蓮はまた唇を啄んだ。
「それも魅力的だけど…キョーコとずっと…一緒にいたいんだ。」
「まだラブミー部のお仕事が残ってるんです。」
「キョーコ…」
二人の会話の中に、途轍もない衝撃的なヒントを見つけた気がした奏江と社は頬を引き攣らせた。
ーーー……え~と…今、キスで戻してあげるから…って言ったよな?それって…つまり…。
チラッと奏江を見ると、奏江も同じことを思ってたのか、気まずそうにチラリと社を見た。
目が合った瞬間、二人は互いに目を逸らす。
社も奏江も耳まで真っ赤になっていた。
「そういえば…」
キョーコからポツリと言葉が漏れた。
「キスだったら、誰が相手でも元に戻ったのかな?」
キョーコの言葉に、蓮が固まる。
「キョーコ?」
その声は恐ろしいくらい冷たい声だった。
「確かめる為に、もし他の人とキスしたら…許さないからね?」
蓮の笑顔なのに有無を言わせぬ迫力満点な声を聞いて、キョーコは恐れおののきながらコクコクと頷いた。
「運命の人とのキスだから…魔法よりも力があるんだろう?君の好きな御伽噺のお姫様たちも皆その魔法を解いた王子様と幸せになるんだよ?」
「はい!そうですね。」
反論したら殺されるとばかりに、素直に蓮の言葉に、頷くキョーコ。
「…だから、君の王子様は俺以外にはいたらいけないんだよ?」
そう言う蓮の顔がいじけた子犬のようで、キョーコは急な蓮の変化にポカンとした後、くすくすと笑った。
「もう。わかってます。敦賀さんが相手だったから、元に戻ったんですよね?」
「そうだよ。俺と君は運命で結ばれてるんだよ?」
「ずっと…離さないで下さいね。」
恥ずかしそうにこっそり言うキョーコに破顔を向けて、蓮は嬉しそうに笑う。
「もちろん。一生離す気はないよ。」
そう言って誓うように二人は口付けたのだった。
その後…社と奏江はどうなったのかは、皆さんの逞しい想像力にお任せしよう。
とにかく、蓮とキョーコがその誓いを交わした日からほどなくして同棲するようになったことを、奏江と社はそれぞれの口から知らされた。
同棲を始めてからは蓮のスケジュール調整に脅されて泣かされる社と、そんな社の側にチラチラと現れる奏江がいたのだった。
☆めでたしめでたし☆
☆少しでも面白いと感じていただけたら拍手してもらえると嬉しいです。
*****
書いちゃったー!!
メロキュンお題テーマ第三弾!!小っちゃくなっちゃった!
とりあえず二週間限定と決めてた期限は取っ払ったので、それならばと、企画中に間に合わなかったけど書きたいと思ってた社の番外編をUP♪
色々な人をミニマム化させたいなぁとか思ってしまう風月なのでした♪(笑)
今回一番書きたかったのは、ずばり二人の甘さにやられる虫たちです(笑)
小さくなったからこそ、社はそんな虫たちの様子に気付けたのです!!(笑)
これからも思いついたら番外編として書いて行く予定ですのでよろしくお願いします♪
ではまたお会いしましょう♪
風月でしたー☆
小っちゃくなっちゃった!の延長が決まりましたぁ♪
どうぞお楽しみ下さいませ♪
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ミニマム!!【番外編】
「え?!嘘だろ?!どうして?!小っちゃくなっ…!!」
社はただひたすら呆然としていた。
蓮と待ち合わせの為に来たラブミー部室で、早く着き過ぎてしまった社はテーブルに乗っていた紙の文字を思わず口に出して読んでしまったのだ。
『ん?何だ?/min…?』
読んだ瞬間、天から低い男の声で『ミニマム!!』と聞こえたかと思えば、あっという間に身体が縮んでしまったのだ。
迂闊にも程があるだろう。
キョーコが小さくなった経緯は簡単に聞いていたが、その内容までは聞いていなかった。
とにかく口にしたら『ミニマム!!』という女性の声が聞こえて身体が縮んでしまう不思議現象が起こる単語があるということしか知らなかったのだ。
そんな怪しげな呪文と知らなかったとはいえ、迂闊にも声に出してその単語を読んでしまうなんてーーー!!!!
社は一瞬にして蒼ざめた。
まだ仕事があるのだ。こんな所で足止めを食らって良いはずがない。
社がぐるぐると考えていると、そこに別の人物から声がかかった。
「…え?社…さん?」
その声を聞いて社は助かったとばかりに振り返った。
しかし、見上げた先に思い描いた人の姿はなく、そろそろと視線を下に向けると、自分と同じサイズの女性が立っていた。
「…え?!こ、琴南…さん?!」
「どうして社さんまで?!」
「もしかして…琴南さんも…?!」
「社さんも…読んでしまったんですね…。」
二人は同時に溜息をついた。
「前に話しにはきいていたんだけど…」
「え?話ってなんのですか?」
「あれ?聞いてない?キョーコちゃんが小さくなった話…」
「へ?!あ、あれ、本当だったんですか?!てっきりあの子の変な妄想話かと…」
「あぁ、まぁ、常識的に考えたら…ね。でも、俺実際に目の当たりにしてたからさ。」
「それで?!元に戻った方法は聞いてないんですか?!私はこの二時間後にまだドラマの撮影なんですよ!」
「いや…それが、そこまで詳しくは聞いてなくて…。琴南さんこそ、その時ヒントになりそうなこと言ってなかった?」
「うーん?全く覚えてないですね。聞き流しちゃってたから…あ。でも、なんか恥ずかしそうにはぐらかされたような記憶が…。」
「そっかー。はぁー。俺もまだ仕事残ってるしなぁ…。二人を待って聞くしかないよな。」
「そう…ですね。」
二人は同時に溜息を吐くと、とりあえず安全そうな場所に身をひそめる事にしたのだった。
無言のまま、待つこと数分、ようやくラブミー部の扉が開いた。
「よっとっ。」
ドスンという音ともに地面が揺れる。
キョーコは、段ボールに何やら入れて持って来たようだ。
「あぁ、よかった!!キョーコ!!」
「あら?モー子さん今日少しだけなら顔出せそうって言ってたのに、まだ来てないのからしら?前の現場が長引いてるとか?」
奏江は現れた親友に声をかけたのだが、どうやらその声は届いておらず、綺麗に無視される形となってしまった。
「キョーコちゃん!」
「ちょっと!キョーコ!!気付きなさいよ!!」
社や奏江が必死に声をかけていると、部室にノックの音が二回響いた。
「あ、はぁ~い。」
モー子さん!!やっと来たんだわっ!と、嬉しそうに目を輝かせて一目散に扉を開けて、その入って来た人物に飛び付くキョーコ。
ーーーん?あれ?柔らかくないわ?なんでこんなにモー子さんってば硬くなってしまったのかしら?あら?ちょっと待って?!この香りは…。
そろっと顔を上げると、そこには神々しいまでに笑み崩れた蓮がいた。
「キョーコ。そんなに熱烈な歓迎をしてくれるなんて嬉しいな。」
そう良いながらギュッと抱きしめ返して来る出来立ての恋人に、キョーコは焦ってしまった。
「つ、敦賀さん?!きゃあ!ここじゃダメです!!中に入ってからにして下さい!!」
今にもキスして来そうな蓮に、慌ててキョーコが答えると、蓮はさっさと部屋に収まって、扉と鍵を閉める。
「キョーコ…」
「ん…敦賀…さん。」
扉に入った途端甘い空気を作り出し、キョーコの頬を包み込んで顔を寄せると、トロンとしたキョーコが目を閉じて蓮からのキスを受け止める。
優しく何度も啄むようなキスをして、ソファにどさっと押し倒した蓮に、キョーコが慌てて声をかける。
「あっ。だ、ダメです!敦賀さんっ!」
「ん?ちょっとだけ…ね?」
そう良いながら、服の上から柔々と膨らみに手を添えると、キョーコが頬を蒸気させて潤んだ瞳で蓮を見つめる。
「ん…もうっ。馬鹿…。」
そんな可愛い顔に甘く口づけを落として、蓮はキョーコを抱きしめた。
そんな二人の世界を瞬時に作り出してしまった二人に、奏江も社も居た堪れず慌てて真っ赤にした顔を逸らす。
「ど、どうしようか…琴南さん…声掛けれる雰囲気じゃなくなったんだけどっ!!」
「で、でも、この二人以外にここに来るような人がいないんですよ!!」
「せ、せめて、元に戻る方法だけでもこっそり聞けたら良いんだけど…今のこれを邪魔したら俺絶対に闇の国の蓮さんと対峙する羽目になるよ…」
社が泣き言を漏らす。
「そ、そんなことっ!言ってる暇ないじゃないですか!!どうするんですか?!このまま戻れなかったら。」
そんな二人の様子など知るはずもない二人は相変わらず甘い空気を作り出している。
「ん。これ以上はダメですってば!モー子さんや社さんが来たらどうするんですかっ。」
甘い声で抗議をするキョーコに、蓮は相変わらず唇を合わせる。
「二人とも気を遣ってくれるよ。」
「もうっ!あの二人に気を遣わせるなんてダメです!!夜まで我慢して下さい!」
「ん~。仕事前にキョーコを補充しておきたいのに…。」
「もう…キス、だけなら良いですよ?」
「本当?愛してるよキョーコ。海よりも深く…」
「私…も、敦賀さんのこと…誰よりも愛してます…」
瞳を潤ませて見つめる愛しい恋人に、許しをもらった蓮はそのまま深くキョーコを味わうように唇を合わせたのだった。
そんな二人を見ていた奏江と社の口からは大量の砂が流れ出る。
よく見ると、部屋にいた虫までもが、二人の甘い雰囲気に酔っ払ったのか目を回してその口と思われる場所からは砂がこぼれ落ちて、ぐったりしていた。
虫までも酔わせてしまう二人の雰囲気に、社と奏江はなす術なく見守るしかなかった。
「ん。キョーコ。」
ちゅっと音を立ててようやく離れたかと、思えば蓮はキスをしながらキョーコに話しかけた。
「また小さくなって…ずっと側にいてよ。ちゃんと家に帰り着いたらキスで戻してあげるから。」
「ん。ダメですよ。今日は先にマンションにお伺いして敦賀さんの為に食事の用意しておくんですから。」
キョーコが蓮に額を合わせて返すと、蓮はまた唇を啄んだ。
「それも魅力的だけど…キョーコとずっと…一緒にいたいんだ。」
「まだラブミー部のお仕事が残ってるんです。」
「キョーコ…」
二人の会話の中に、途轍もない衝撃的なヒントを見つけた気がした奏江と社は頬を引き攣らせた。
ーーー……え~と…今、キスで戻してあげるから…って言ったよな?それって…つまり…。
チラッと奏江を見ると、奏江も同じことを思ってたのか、気まずそうにチラリと社を見た。
目が合った瞬間、二人は互いに目を逸らす。
社も奏江も耳まで真っ赤になっていた。
「そういえば…」
キョーコからポツリと言葉が漏れた。
「キスだったら、誰が相手でも元に戻ったのかな?」
キョーコの言葉に、蓮が固まる。
「キョーコ?」
その声は恐ろしいくらい冷たい声だった。
「確かめる為に、もし他の人とキスしたら…許さないからね?」
蓮の笑顔なのに有無を言わせぬ迫力満点な声を聞いて、キョーコは恐れおののきながらコクコクと頷いた。
「運命の人とのキスだから…魔法よりも力があるんだろう?君の好きな御伽噺のお姫様たちも皆その魔法を解いた王子様と幸せになるんだよ?」
「はい!そうですね。」
反論したら殺されるとばかりに、素直に蓮の言葉に、頷くキョーコ。
「…だから、君の王子様は俺以外にはいたらいけないんだよ?」
そう言う蓮の顔がいじけた子犬のようで、キョーコは急な蓮の変化にポカンとした後、くすくすと笑った。
「もう。わかってます。敦賀さんが相手だったから、元に戻ったんですよね?」
「そうだよ。俺と君は運命で結ばれてるんだよ?」
「ずっと…離さないで下さいね。」
恥ずかしそうにこっそり言うキョーコに破顔を向けて、蓮は嬉しそうに笑う。
「もちろん。一生離す気はないよ。」
そう言って誓うように二人は口付けたのだった。
その後…社と奏江はどうなったのかは、皆さんの逞しい想像力にお任せしよう。
とにかく、蓮とキョーコがその誓いを交わした日からほどなくして同棲するようになったことを、奏江と社はそれぞれの口から知らされた。
同棲を始めてからは蓮のスケジュール調整に脅されて泣かされる社と、そんな社の側にチラチラと現れる奏江がいたのだった。
☆めでたしめでたし☆
☆少しでも面白いと感じていただけたら拍手してもらえると嬉しいです。
*****
書いちゃったー!!
メロキュンお題テーマ第三弾!!小っちゃくなっちゃった!
とりあえず二週間限定と決めてた期限は取っ払ったので、それならばと、企画中に間に合わなかったけど書きたいと思ってた社の番外編をUP♪
色々な人をミニマム化させたいなぁとか思ってしまう風月なのでした♪(笑)
今回一番書きたかったのは、ずばり二人の甘さにやられる虫たちです(笑)
小さくなったからこそ、社はそんな虫たちの様子に気付けたのです!!(笑)
これからも思いついたら番外編として書いて行く予定ですのでよろしくお願いします♪
ではまたお会いしましょう♪
風月でしたー☆