蓮キョ☆メロキュン推進!『ラブコラボ研究所』
テーマお題第六弾!!
『しりとり』
発動です☆
これから研究員でタイトルしりとりをしながらお話UPしていく予定ですので、どうぞお楽しみ下さい☆
*****
しりとりは愛のはじまり《前編》
「ねぇー!!しーーよーーうーーよぉーーーーーーー!!」
「やらないわよ!!めんどくさい!!」
撮影と雑誌の取材の合間に出来た空き時間。立ち寄った事務所で、片想いの相手であるキョーコがラブミー部室にいるという情報を聞きつけ、社が打ち合わせに行っている時間を利用してそこへと向かった蓮。
部屋にノックをしようと手を上げた瞬間、目的の少女とその親友の声が聞こえてきた。
「ひっどーい!!モー子さんっ!少しくらいいいじゃない!!」
「い、や、よ!私は忙しいの!」
「モ"ー子ざーん!!」
えぐえぐと泣く様が目に浮かび、蓮はどうするべきかと迷ったが、遠慮気味にノックをして扉を開いた。
「やぁ。おはよう。」
事務所の中での挨拶は昼夜問わず決まっている。
昼であろうが、夜中であろうが、始まりの挨拶はいつだって『おはようございます。』なのだ。
よって今は夕方にも関わらず、キョーコも奏江もおはようございますと返してきた。
「「おはようございます。敦賀さん。」」
「取り込み中ごめんね?空き時間が出来たから少し休ませてもらえたらと思ったんだけど、まずかったかな?」
「いえ、助かりましたから。」
「どうぞお入り下さい。今、お茶いれますね。」
淡々と答えながら蓮には全く興味を持たない奏江はラブミー部の仕事なのか、何枚かの書類をホッチキスで次々と纏めて行く。
キョーコは可愛らしい笑顔でさっと身を翻して珈琲を淹れ始めた。
「はい。良かったら召し上がって下さい。」
「ありがとう。頂くよ。」
そう言って差し出されたのは、珈琲とクッキーだった。
頂き物ですが…と付け加えたあたり、キョーコが作ったものではないらしい。
「あ…」
奏江が突然声を出して、蓮をジーと見つめたかと思うと、名案だとばかりに手を打って、キョーコに向き直った。
「良いこと思いついたわっ!あんた、敦賀さんに付き合ってもらいなさいよ。」
「え?」
「ええええ?!そ、そんな、悪いわよ!!」
奏江の付き合うという単語に、首を傾げた蓮にはお構い無しに、キョーコは顔を真っ赤にして慌てて答えた。
「いいじゃない。どうせ時間があるから来てるんでしょ?」
「いや…だって敦賀さんは秒単位でスケジュールが入ってる方なのよ?!私ごときに付き合わせるなんて…そんな…恐れ多い…!!」
真っ赤な顔でプルプルと首を振るキョーコを見て、蓮は困惑の表情を浮かべたが、その疑問をあっさりと奏江が打ち消した。
「敦賀さん、この子、しりとりがしたいんですって。」
「え?しりとり…?」
「えぇ。なんでも、今度の番組で二文字しりとりをやらされるとかで…」
「も、モー子さぁぁん!!」
真っ赤な顔で止めようとするキョーコに構わず奏江は続ける。
「罰ゲームで、負けた方は一枚ずつ着ているものを脱がなきゃいけないらしくて…」
その話を聞いて、蓮の目が鋭くなった。
「それで?」
「先に水着になった方が負けなんですって。」
「モー子さんの馬鹿ぁぁ!!!!」
全部バラしてしまった奏江に、恥ずかしさからキョーコは真っ赤な顔で泣きながら椅子に突っ伏した。
「へぇぇぇぇ~。」
ひゅおぉぉ~。という冷気と共に降ってきた低い声に、怨キョがピコンと反応して引き寄せられる。
キョーコはビクリと固まった。
恐る恐ると言った様子で振り返ったキョーコに、キラキラとした笑顔でにっこりと微笑みかける蓮。
「それで?それはいつあるのかな?最上さん?」
ーーーな、何で怒ってるのぉぉぉぉ?!
キョーコは心の中で蓮の怒りの原因がわからず涙を流した。
一気に青褪めたキョーコを見て、ため息を吐いた奏江が蓮に話しかける。
「ちょっと敦賀さん、キョーコはただお仕事を頂いただけなんですから、そんなに嘘くさい笑顔で脅さないでくれますか?それと、敦賀さんさえよければこの子の練習に付き合ってもらえませんか?ま、ダメなら他の男に頼みますけど…」
しれっと蓮にとってとんでもないことをのたまう奏江に、蓮は怒りを押さえ込んでにっこりと微笑んだ。
「もちろん、練習には付き合うよ。最上さん、今日仕事終わってからでいいかな?今日は上手いこといけば、21時前には終わりそうなんだ。」
「そ、そんなっ!!敦賀さんの貴重なお時間をしりとりなんかでいただけませんっ!!」
「へぇ~。しりとり…なんかなんだ?それって、仕事を甘く見てる証拠じゃないかな。立派な仕事なんだろう?なんか…なんて言っててちゃんと本番乗り切れるのかな?…あぁ、それとも俺に負けるのが怖いんだ?」
「なっ?!何ですか!その言い方はっ!!馬鹿にしてるんですか?!これでもしりとりは得意なんですっ!!」
「じゃあいいだろう。決まりね。この後スケジュールは?」
「BOX‘R’の撮影が20時までです。」
ふんっ!!と鼻息荒く仕事の終了時間を答えたキョーコ。
「確かその現場、TBMに近かったよね?じゃあ仕事終わったら社さんと合流して俺の控え室で待っててくれる?」
「わかりました!!」
何とかしりとりの約束が出来たらしい親友と先輩俳優に視線を向けて、奏江は早いとこくっつけばいいのに…と呆れたようにため息を零した。
「あ、キョーコ。あんた罰ゲームの内容変えてもらいなさいね?じゃないとあんたの身が危険よ?」
「へ?モー子さん何言ってるの?」
「琴南さん…?俺が信用ないのかな?」
笑顔のままにっこりと圧力をかけてくる蓮に、奏江は若干頬を引き攣らせながら、新たな提案をした。
「そうですね。まぁ、男と女の二人っきりになるわけですから、用心は必要でしょう?それより、罰ゲームの内容は負けた方が勝った方にキスをするっていうのはどうでしょう?」
奏江の提案に、思わず二人の動きがフリーズした。
「こ、琴南さん?」
「も、モー子さん?!な、何を…!!」
奏江は、蓮がほんのり頬を染めているのに気付いて目を見開いた。
キョーコも、染めた頬を隠すように下を向いている。
二人の初々しすぎる様子を見てつい奏江の頬まで朱が移った。
ーーーこんなわかりやすいのに、何で、お互いにきづいてないわけ?!まだ付き合ってないのが、本当に不思議だわ…。
「敦賀さんも、目の前で脱がれたら理性抑えるの大変でしょうし、キスぐらいがいいのでは?キョーコもいつどんな時にキスの仕事が入ってくるのかわからないんだから、今のうちに敦賀さんで練習させてもらったら?いい機会じゃない。」
奏江のさらりとした提案に、キョーコは反論しようと口を開きかけたが、蓮の方が少しだけ早かった。
「まぁ、それもそうだね。最上さん、負けた方が勝者の指定した場所にキスするってのはどう?」
「勝者が…指定した場所…ですか?」
「うん。そうしたら心の準備も出来るだろう?」
「…く、口じゃなくても…いいんですね?」
「腕でも、どこでも。あ、なんなら足でもいいよ。」
「そ、そんなっ!!敦賀さんを足になんてさせられませんっ!!うぅ…でも自分で指定できるなら…。わかりました。よろしくお願いします。」
最後の方のキョーコの声は耳を済まさなければ聞こえないほど小さな声だったが、返事をしてくれたキョーコに蓮は嬉しそうに頬を緩めた。
ーーコンコン。
「れーん?いるか??支度は出来てるならそろそろいくぞ。」
「あ、はい。じゃあね?最上さん、夜楽しみにしてるよ。琴南さんも、また。」
迎えにきた社と共に少し浮かれ気味にラブミー部を後にした蓮は今夜の約束の為にいつも以上に張り切って撮影に望むのだった。
《続く》
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こんな感じの前編です~(*^^*)
ここからは糖度が徐々に上がっていきそうなので読まれる方はご注意を…(笑)
後編は完成したのですが、中編が全く手を付けれてない状態です(笑)
このお話書く順番おかしすぎですけど、がんばって前編と後編を繋げたいと思います(笑)
さて、次の方は『り』から始まるタイトルでお待ちしております!!
研究員の皆さんよろしくお願いしますね!!
テーマお題第六弾!!
『しりとり』
発動です☆
これから研究員でタイトルしりとりをしながらお話UPしていく予定ですので、どうぞお楽しみ下さい☆
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しりとりは愛のはじまり《前編》
「ねぇー!!しーーよーーうーーよぉーーーーーーー!!」
「やらないわよ!!めんどくさい!!」
撮影と雑誌の取材の合間に出来た空き時間。立ち寄った事務所で、片想いの相手であるキョーコがラブミー部室にいるという情報を聞きつけ、社が打ち合わせに行っている時間を利用してそこへと向かった蓮。
部屋にノックをしようと手を上げた瞬間、目的の少女とその親友の声が聞こえてきた。
「ひっどーい!!モー子さんっ!少しくらいいいじゃない!!」
「い、や、よ!私は忙しいの!」
「モ"ー子ざーん!!」
えぐえぐと泣く様が目に浮かび、蓮はどうするべきかと迷ったが、遠慮気味にノックをして扉を開いた。
「やぁ。おはよう。」
事務所の中での挨拶は昼夜問わず決まっている。
昼であろうが、夜中であろうが、始まりの挨拶はいつだって『おはようございます。』なのだ。
よって今は夕方にも関わらず、キョーコも奏江もおはようございますと返してきた。
「「おはようございます。敦賀さん。」」
「取り込み中ごめんね?空き時間が出来たから少し休ませてもらえたらと思ったんだけど、まずかったかな?」
「いえ、助かりましたから。」
「どうぞお入り下さい。今、お茶いれますね。」
淡々と答えながら蓮には全く興味を持たない奏江はラブミー部の仕事なのか、何枚かの書類をホッチキスで次々と纏めて行く。
キョーコは可愛らしい笑顔でさっと身を翻して珈琲を淹れ始めた。
「はい。良かったら召し上がって下さい。」
「ありがとう。頂くよ。」
そう言って差し出されたのは、珈琲とクッキーだった。
頂き物ですが…と付け加えたあたり、キョーコが作ったものではないらしい。
「あ…」
奏江が突然声を出して、蓮をジーと見つめたかと思うと、名案だとばかりに手を打って、キョーコに向き直った。
「良いこと思いついたわっ!あんた、敦賀さんに付き合ってもらいなさいよ。」
「え?」
「ええええ?!そ、そんな、悪いわよ!!」
奏江の付き合うという単語に、首を傾げた蓮にはお構い無しに、キョーコは顔を真っ赤にして慌てて答えた。
「いいじゃない。どうせ時間があるから来てるんでしょ?」
「いや…だって敦賀さんは秒単位でスケジュールが入ってる方なのよ?!私ごときに付き合わせるなんて…そんな…恐れ多い…!!」
真っ赤な顔でプルプルと首を振るキョーコを見て、蓮は困惑の表情を浮かべたが、その疑問をあっさりと奏江が打ち消した。
「敦賀さん、この子、しりとりがしたいんですって。」
「え?しりとり…?」
「えぇ。なんでも、今度の番組で二文字しりとりをやらされるとかで…」
「も、モー子さぁぁん!!」
真っ赤な顔で止めようとするキョーコに構わず奏江は続ける。
「罰ゲームで、負けた方は一枚ずつ着ているものを脱がなきゃいけないらしくて…」
その話を聞いて、蓮の目が鋭くなった。
「それで?」
「先に水着になった方が負けなんですって。」
「モー子さんの馬鹿ぁぁ!!!!」
全部バラしてしまった奏江に、恥ずかしさからキョーコは真っ赤な顔で泣きながら椅子に突っ伏した。
「へぇぇぇぇ~。」
ひゅおぉぉ~。という冷気と共に降ってきた低い声に、怨キョがピコンと反応して引き寄せられる。
キョーコはビクリと固まった。
恐る恐ると言った様子で振り返ったキョーコに、キラキラとした笑顔でにっこりと微笑みかける蓮。
「それで?それはいつあるのかな?最上さん?」
ーーーな、何で怒ってるのぉぉぉぉ?!
キョーコは心の中で蓮の怒りの原因がわからず涙を流した。
一気に青褪めたキョーコを見て、ため息を吐いた奏江が蓮に話しかける。
「ちょっと敦賀さん、キョーコはただお仕事を頂いただけなんですから、そんなに嘘くさい笑顔で脅さないでくれますか?それと、敦賀さんさえよければこの子の練習に付き合ってもらえませんか?ま、ダメなら他の男に頼みますけど…」
しれっと蓮にとってとんでもないことをのたまう奏江に、蓮は怒りを押さえ込んでにっこりと微笑んだ。
「もちろん、練習には付き合うよ。最上さん、今日仕事終わってからでいいかな?今日は上手いこといけば、21時前には終わりそうなんだ。」
「そ、そんなっ!!敦賀さんの貴重なお時間をしりとりなんかでいただけませんっ!!」
「へぇ~。しりとり…なんかなんだ?それって、仕事を甘く見てる証拠じゃないかな。立派な仕事なんだろう?なんか…なんて言っててちゃんと本番乗り切れるのかな?…あぁ、それとも俺に負けるのが怖いんだ?」
「なっ?!何ですか!その言い方はっ!!馬鹿にしてるんですか?!これでもしりとりは得意なんですっ!!」
「じゃあいいだろう。決まりね。この後スケジュールは?」
「BOX‘R’の撮影が20時までです。」
ふんっ!!と鼻息荒く仕事の終了時間を答えたキョーコ。
「確かその現場、TBMに近かったよね?じゃあ仕事終わったら社さんと合流して俺の控え室で待っててくれる?」
「わかりました!!」
何とかしりとりの約束が出来たらしい親友と先輩俳優に視線を向けて、奏江は早いとこくっつけばいいのに…と呆れたようにため息を零した。
「あ、キョーコ。あんた罰ゲームの内容変えてもらいなさいね?じゃないとあんたの身が危険よ?」
「へ?モー子さん何言ってるの?」
「琴南さん…?俺が信用ないのかな?」
笑顔のままにっこりと圧力をかけてくる蓮に、奏江は若干頬を引き攣らせながら、新たな提案をした。
「そうですね。まぁ、男と女の二人っきりになるわけですから、用心は必要でしょう?それより、罰ゲームの内容は負けた方が勝った方にキスをするっていうのはどうでしょう?」
奏江の提案に、思わず二人の動きがフリーズした。
「こ、琴南さん?」
「も、モー子さん?!な、何を…!!」
奏江は、蓮がほんのり頬を染めているのに気付いて目を見開いた。
キョーコも、染めた頬を隠すように下を向いている。
二人の初々しすぎる様子を見てつい奏江の頬まで朱が移った。
ーーーこんなわかりやすいのに、何で、お互いにきづいてないわけ?!まだ付き合ってないのが、本当に不思議だわ…。
「敦賀さんも、目の前で脱がれたら理性抑えるの大変でしょうし、キスぐらいがいいのでは?キョーコもいつどんな時にキスの仕事が入ってくるのかわからないんだから、今のうちに敦賀さんで練習させてもらったら?いい機会じゃない。」
奏江のさらりとした提案に、キョーコは反論しようと口を開きかけたが、蓮の方が少しだけ早かった。
「まぁ、それもそうだね。最上さん、負けた方が勝者の指定した場所にキスするってのはどう?」
「勝者が…指定した場所…ですか?」
「うん。そうしたら心の準備も出来るだろう?」
「…く、口じゃなくても…いいんですね?」
「腕でも、どこでも。あ、なんなら足でもいいよ。」
「そ、そんなっ!!敦賀さんを足になんてさせられませんっ!!うぅ…でも自分で指定できるなら…。わかりました。よろしくお願いします。」
最後の方のキョーコの声は耳を済まさなければ聞こえないほど小さな声だったが、返事をしてくれたキョーコに蓮は嬉しそうに頬を緩めた。
ーーコンコン。
「れーん?いるか??支度は出来てるならそろそろいくぞ。」
「あ、はい。じゃあね?最上さん、夜楽しみにしてるよ。琴南さんも、また。」
迎えにきた社と共に少し浮かれ気味にラブミー部を後にした蓮は今夜の約束の為にいつも以上に張り切って撮影に望むのだった。
《続く》
※お気に召したらポチリと拍手ボタンクリックお願いします☆
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こんな感じの前編です~(*^^*)
ここからは糖度が徐々に上がっていきそうなので読まれる方はご注意を…(笑)
後編は完成したのですが、中編が全く手を付けれてない状態です(笑)
このお話書く順番おかしすぎですけど、がんばって前編と後編を繋げたいと思います(笑)
さて、次の方は『り』から始まるタイトルでお待ちしております!!
研究員の皆さんよろしくお願いしますね!!