カジノのミッションを漸くクリア出来てやったぁぁ!!と思っていたらクエスト最後までクリアしたのに、最後の景品が天使の椅子だけで、あれ??となったのは風月でございます!!
あれは、もっと早くクリアしないと他の景品もらえなかったのねぇー!!残念です。
あの天使の噴水が欲しかった…泣。
そんなこんなで(?)、今回も短めです☆
*****
不安な夜 21
突如鳴り始めた携帯に、二人はハッと我に返った。
パチクリと同時に開いた二組の瞳が互いを認識するやいなや、その余りの近さに、真っ赤になってしまった。
「コッコーン…っ!!」
「あ…っ、ご、ごめ…」
「え…あ、いえ、あの…」
バツが悪そうに二人は慌てて視線を逸らす。
鳴っていたのはキョーコの携帯だった。
慌てて鞄から取り出した携帯が初めて見る携帯で蓮は少し動揺した。
ーーー「その携帯…」
と思わず言いそうになって慌てて口を摘むぐ。
新品の携帯をマジマジと見つめて、そういえば昨日キョーコを見つけたのも携帯ショップだったことに思い当たる。
一昨日までとは違う携帯。自分の知らない携帯を持っているというだけで、自分が知らないキョーコがそこにいるようで不安になる。
知らずにキョーコを抱きしめる腕に少しだけ力がこもっていた。
そして新しい携帯だと思いながら見た為に、誰からの電話だったのかもわかってしまった。
表示画面には『秀人さん』という文字がチカチカと存在を主張していた。
その文字が目に飛び込んで来た瞬間、動揺と、今までキョーコの登場で大人しく身を潜めていた嫉妬という名の黒い感情が渦を巻き始めた。
自分の知らない番号を知っている男の存在が胸をジリジリと焦がす。
そんな蓮を知ってか知らずか、キョーコは携帯の画面を見たあと、少しだけ申し訳なさそうな顔で、その携帯を鞄に仕舞った。
「え…出なくて良いの?」
本当は出て欲しくなんかないくせに、礼儀正しいはずのキョーコの常にない態度に、蓮は面食らった。
ーーーもしかして、聞かれたく…ない?二人っきりで誰もいないところで話したい…とか?
キョーコは困ったように笑って目元の涙を拭った。
「うん。いいの。」
「何で…」
言いかけたところで、蓮はぐっと言葉を飲み込んで、いや、なんでもないと、首を振った。一呼吸置いて、一番聞きたいようで聞きたくなかったことを確かめる質問に変える。
「さっきの涙も…ソイツが原因?」
「え…?」
瞳を覗き込んで問うと、キョーコは一瞬首を傾げ、ふるふると首を振って否定した。
「違うの…」
「俺と会えて嬉しかったから…だけじゃないよね?何があったの?」
キョーコは困ったように眉根を寄せて、表情を曇らせた。
蓮の胸元はキョーコの涙でまだ濡れていた。
そんな蓮の胸元をギュッと掴んだキョーコは上目遣いで不安そうに蓮を見上げた。
「誰にも…言わない…?」
「うん。言わないよ。」
そう言って頭をそっと撫でてくれたコーンの真剣に心配している眼差しにドギマギしながら、キョーコは言った。
「あのね、私…好きな人が出来たの。」
キョーコの口から、ストレートな恋心を認める発言が出たことに、蓮はショックを受けた。
内緒話をするように、恥かしそうに頬を染めて、モジモジと指を弄び、ハニカミながら言うキョーコの姿が、その言葉が紛れもない真実だと蓮に伝えていた。
(続く)
拍手頂けたら嬉しいです♪
あれは、もっと早くクリアしないと他の景品もらえなかったのねぇー!!残念です。
あの天使の噴水が欲しかった…泣。
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不安な夜 21
突如鳴り始めた携帯に、二人はハッと我に返った。
パチクリと同時に開いた二組の瞳が互いを認識するやいなや、その余りの近さに、真っ赤になってしまった。
「コッコーン…っ!!」
「あ…っ、ご、ごめ…」
「え…あ、いえ、あの…」
バツが悪そうに二人は慌てて視線を逸らす。
鳴っていたのはキョーコの携帯だった。
慌てて鞄から取り出した携帯が初めて見る携帯で蓮は少し動揺した。
ーーー「その携帯…」
と思わず言いそうになって慌てて口を摘むぐ。
新品の携帯をマジマジと見つめて、そういえば昨日キョーコを見つけたのも携帯ショップだったことに思い当たる。
一昨日までとは違う携帯。自分の知らない携帯を持っているというだけで、自分が知らないキョーコがそこにいるようで不安になる。
知らずにキョーコを抱きしめる腕に少しだけ力がこもっていた。
そして新しい携帯だと思いながら見た為に、誰からの電話だったのかもわかってしまった。
表示画面には『秀人さん』という文字がチカチカと存在を主張していた。
その文字が目に飛び込んで来た瞬間、動揺と、今までキョーコの登場で大人しく身を潜めていた嫉妬という名の黒い感情が渦を巻き始めた。
自分の知らない番号を知っている男の存在が胸をジリジリと焦がす。
そんな蓮を知ってか知らずか、キョーコは携帯の画面を見たあと、少しだけ申し訳なさそうな顔で、その携帯を鞄に仕舞った。
「え…出なくて良いの?」
本当は出て欲しくなんかないくせに、礼儀正しいはずのキョーコの常にない態度に、蓮は面食らった。
ーーーもしかして、聞かれたく…ない?二人っきりで誰もいないところで話したい…とか?
キョーコは困ったように笑って目元の涙を拭った。
「うん。いいの。」
「何で…」
言いかけたところで、蓮はぐっと言葉を飲み込んで、いや、なんでもないと、首を振った。一呼吸置いて、一番聞きたいようで聞きたくなかったことを確かめる質問に変える。
「さっきの涙も…ソイツが原因?」
「え…?」
瞳を覗き込んで問うと、キョーコは一瞬首を傾げ、ふるふると首を振って否定した。
「違うの…」
「俺と会えて嬉しかったから…だけじゃないよね?何があったの?」
キョーコは困ったように眉根を寄せて、表情を曇らせた。
蓮の胸元はキョーコの涙でまだ濡れていた。
そんな蓮の胸元をギュッと掴んだキョーコは上目遣いで不安そうに蓮を見上げた。
「誰にも…言わない…?」
「うん。言わないよ。」
そう言って頭をそっと撫でてくれたコーンの真剣に心配している眼差しにドギマギしながら、キョーコは言った。
「あのね、私…好きな人が出来たの。」
キョーコの口から、ストレートな恋心を認める発言が出たことに、蓮はショックを受けた。
内緒話をするように、恥かしそうに頬を染めて、モジモジと指を弄び、ハニカミながら言うキョーコの姿が、その言葉が紛れもない真実だと蓮に伝えていた。
(続く)
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