遅くなってすみませんー!!
通常作品は今年になって初?!
ひー!!とんでもなく放置しちゃってたようです。
しかもMy HOME前回のUPから一ヶ月以上も空いちゃいました!!
とりあえず今回の回は何パターンも浮かんでしまって整理するのが大変で中々進みませんでした。
無事に終われるのか激しく不安(笑)
お楽しみいただけたら幸いですー!!
*****
My HOME-18-
キョーコは帰ってきた時の服装のまま、ベッドの上で、縮こまって頭まで布団を被っていた。
ーーーいいいいいいやぁぁぁぁぁ!!わ、わた、わたわたわたわた私ったら、なななななんってことをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
時間が巻き戻せるなら巻き戻して完全消去してしまいたいが、起きてしまったことを巻き戻すことなんて出来ない。
《敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんに、キスをーーー》
その事実が頭の中を飛び出して頭上だけに留まらず身体全体を渦巻くようにグルグルと回り始め支配する。
これ以上ないくらい真っ赤になってしまっているのを自覚して、もうどうしたらいいのかわからない。
怨キョも既に目を回していて使い物にならないようだ。
蓮の驚いた目を見た瞬間、全ての思考が吹っ飛んでしまった。
頭の中はめちゃくちゃだ。
ただただ恥ずかしくって自分自身が信じられない。
これではもう好きだという気持ちを蓮に白状してしまったも同然だ。
誤魔化しようがどこにもない。
ーーー覚悟…するしかないの…?
そう想うと胸がギュウッと握り締められるように苦しくなった。
自覚だけでは飽き足らず、あの唇の感触を知ってしまった今、ただ想っていただけの時とは違うのだ。
忘れられるはずがない。
この想いを迷惑がられてしまったとしても、後輩という立場を失ってしまうとしても、ここに居続ければどうしても蓮の側を離れたくないと泣いて縋ってしまいそうだ。
キョーコの目に涙が貯まる。
ポロポロと涙が零れた。
まだ練習と称した時にキスしていた方がマシだっただろう。
そうすれば、想いに気付かれることもなかったし、このままずっと側にいることが出来たかもしれない。
ーーー出て行けって言われる前に…出て行った方がいいの…?でも、私はーー私はーーーー
キョーコはどうしたらいいのか分からずに、布団の端をぎゅうっと握り締めた。
ーーコンコン。
突然部屋に響いた音にキョーコの身体が大きく跳ねる。
「最上さん…?」
優しく甘い蓮の声が響いた。
ーーコンコン。
「最上さん。」
何度、呼び掛けられてもキョーコは返事をするつもりがないと言うようにベッドの中で縮こまった。
ーーガチャガチャ
ドアノブを捻る音はするが、鍵はしっかり掛けてきたから開くはずはない。
今はとてもじゃないが顔を合わせられないとキョーコは思った。
暫くして諦めたのか、蓮の足音が遠ざかり、キョーコは詰めていた息を深々と吐き出した。
相変わらず布団のからに篭ったカタツムリのように丸まって思考の淵にのめり込もうとしたところで、再び蓮の足音が近付いてきた。
もう一度ノックの音が響いて、キョーコはまたもや息を止める。
「…開けるよ?」
何でもないことのように言う蓮の言葉にキョーコの思考が、え?と固まった。
ーーガチャリ。
呆気なく鍵を解錠する音が室内に響いた。
ーーーう…そ…?!え?!鍵の意味は?!
家主なら合鍵を持っていても不思議ではない。でもそれならば鍵付きの部屋を借りた意味はどこにあったのだろうか?
「最上さん?」
閉ざされていた空間が開け放たれて、中を覗き込んだ人物は容赦がない。
「いた…。」
布団の膨らみに気付いたのだろう、蓮の声が響く。
身体が思わず固まってしまう。
ゆっくり近付く彼の気配が、この関係の終わりを迎えるカウントダウンに感じた。
「良かった。」
間近で響いた蓮の声。
ギシリ軋んだベッド。彼の体重が掛かるように深く沈み込む。
背中をポンポンと撫でるのは恐らく蓮の掌だ。
「ねぇ、顔を見せて?」
甘い声に騙されないとばかりにイヤイヤと必死で首を振り益々縮こまる。
緊張で胸が張り裂けそうだ。
「ねぇ、お願いだよ。最上さんの顔が見たいな?」
ーーーいやっ!!いや!!
ブンブンと首を振る。
「じゃあどうしても嫌だと言うなら抱き締めちゃおうかな?」
ーーーなっ?!
キョーコは布団の中で真っ青になった。
無駄な努力だと思いながらも蓮から逃げるようにズリズリと離れようと後退するがそれは何なく捕まえられる。
「こらっ。逃げちゃダメだよ?」
「きゃあ!!」
覆い被さるように上から抱き締められて思わず悲鳴が飛び出した。
布団ごと包み込むように抱き締められて、キョーコの心臓がドキドキと騒ぎ出す。
胸が張り裂けそうに苦しくて涙が零れた。
イヤイヤと必死で首を振っても、蓮の腕の力で引き起こされてしまった。
布団ごと抱き上げられ、足の上に座らされる。
布団の顔を隠していた部分を探られて暴かれて、キョーコは見られたくなくて子供のようにただを捏ねた。
「やっ!!ぃやぁ!!!!」
そんな抵抗も無駄だとばかりに泣き崩れた不細工な顔を晒される。
「やっと会えた。」
嬉しそうな蓮の甘く崩れた声には気付かずに只管逃げようと暴れる。
「逃げちゃダメだよ?側にいて…。」
耳元に甘く囁かれて絶望感を抱いてしまった。
抵抗していた身体の力もみるみるうちに抜けて行き、崩れ落ちそうになってしまう。
いつの間にか探り当てられた布団に隠れていた腕を熱い大きな手が掴んでいた。
「最上さん、君に言いたいことがあるんだ。」
「………。」
唇を噛みしめる。
何を言われるのかわからず心臓が冷えて行く。
「まずは一発OKおめでとう。」
「…ありがとう、ございます。」
言われたかったはずの言葉を聞いても、心は弾まず益々谷底に落ちていくような気分を味わう。
「キスも…凄く良かったよ?」
「…………。」
先程のことを持ち出されてカァッと頬が染まった。
「俺もあれなら一発OKだ。」
彼の言葉はチクリと胸に刺さった。
蓮はキョーコが共演者にキスしたと思っている。
だけどそれは誤解だ。
本当のキスは今のだけ。
蓮以外にはしていないのだ。
それなのに、蓮は先程のキスは練習の延長線上にしか思ってないのかもしれない。
それは無償に悔しくなった。
自分の想いが伝わってしまったと思っていたのに、対象外過ぎてそんなことは微塵も感じられてないのかと憤りすら生まれた。
「……してないもん。」
「え?」
「本番でキスなんて、してないもん。」
「最上さん?」
蓮は困惑しているようだった。
悔しさからキッと蓮を睨み付ける。
好きだということがバレたと思って、自分は生きるか死ぬかくらいの瀬戸際を味わう気分で頭を悩ませていたというのにーーー!!
「キスしたのは敦賀さんにだけです!」
「え…でも、本番は?」
「キスしてるように見えたからおっけーだって…。」
「そう…なんだ。そうか…なんだ。そっか…。良かった。」
蓮の腕の力がぎゅうっと強くなったのでキョーコは慌てた。
「あ、の…!」
ここまで言っても自分の気持ちには気付いてもらえなかったのだろうか?
「ですからっ!!」
「じゃあ、俺が初めてなんだね?最上さんからのキスを貰ったのは…」
「……そ、う…です。」
改めて確認されると赤く頬を染めながらも自分の愚行に項垂れてしまった。
それなのに、蓮から言われたのは予想外の言葉だった。
「嬉しい。」
「え…?」
「最上さんからの一番目のキス貰えて凄く嬉しい。」
「ふぇ?!」
蓮からの言葉に頬が一気に真っ赤に染まった。
「なっなっ…」
真っ赤な顔で口をパクパクとしてしまうのは蓮の目がこの世の悪しき者を全て浄化してしまいそうな笑顔でいるからに他ならない。
「ね?もう一回して?」
「むっ!無理ですぅ~!!」
「お願い。」
「だ、ダメったらダメですっ!!」
キョーコは真っ赤な顔で慌てて蓮から逃げようとしたが、蓮はキョーコを離そうとしない。
ジタバタと暴れてもニコニコと上機嫌な蓮相手には何の効力も発揮できないことを悟ったキョーコは暫く暴れた後、漸く大人しくなった。
蓮の胸に凭れるように頬を預けておずおずと口を開く。
「あの…出て行けって、言わないですか…?」
「言わないよ。一ヶ月と言わずずっとここに…俺のそばにいて欲しいって思ってるくらいなんだから。」
「迷惑じゃ…」
「とんでもない。迷惑に思ったことなんて一度もないよ。君がいないと寂しくて死んじゃいそうだ。」
「ええぇ?!」
「だからね。ずっと俺のそばにいて?俺は、ずっときみのことがーーー」
「わっ!わかりました!!そ、そんな風に言っていただけるなら最上キョーコ!ご好意に甘えて、喜んで敦賀様のお世話させて頂きますっ!!」
「………え?」
「はっ!!いけない!!そうと決まったらこんなのんびりしてる場合じゃありません!!お夕飯の支度しないとっ!!きゃー!!も、もうこんな時間?!す、すみません!!すぐに支度してきますので離してくださいっ!!」
決死の告白を遮られ、必死の形相で言われてしまえば、蓮はキョーコの勢いに負けて解放するしかなく、蓮の腕の中から逃れたキョーコは光の速さであっという間にキッチンへと向かってしまった。
「え…あ、あれ?最上さ…ん?」
後にはチーーンという音が背後から聞こえてきそうな蓮だけがゲストルームに残されていたのだった。
(続く)
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無事に終われるのか激しく不安(笑)
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キョーコは帰ってきた時の服装のまま、ベッドの上で、縮こまって頭まで布団を被っていた。
ーーーいいいいいいやぁぁぁぁぁ!!わ、わた、わたわたわたわた私ったら、なななななんってことをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
時間が巻き戻せるなら巻き戻して完全消去してしまいたいが、起きてしまったことを巻き戻すことなんて出来ない。
《敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんにキスをしてしまった!!敦賀さんに、キスをーーー》
その事実が頭の中を飛び出して頭上だけに留まらず身体全体を渦巻くようにグルグルと回り始め支配する。
これ以上ないくらい真っ赤になってしまっているのを自覚して、もうどうしたらいいのかわからない。
怨キョも既に目を回していて使い物にならないようだ。
蓮の驚いた目を見た瞬間、全ての思考が吹っ飛んでしまった。
頭の中はめちゃくちゃだ。
ただただ恥ずかしくって自分自身が信じられない。
これではもう好きだという気持ちを蓮に白状してしまったも同然だ。
誤魔化しようがどこにもない。
ーーー覚悟…するしかないの…?
そう想うと胸がギュウッと握り締められるように苦しくなった。
自覚だけでは飽き足らず、あの唇の感触を知ってしまった今、ただ想っていただけの時とは違うのだ。
忘れられるはずがない。
この想いを迷惑がられてしまったとしても、後輩という立場を失ってしまうとしても、ここに居続ければどうしても蓮の側を離れたくないと泣いて縋ってしまいそうだ。
キョーコの目に涙が貯まる。
ポロポロと涙が零れた。
まだ練習と称した時にキスしていた方がマシだっただろう。
そうすれば、想いに気付かれることもなかったし、このままずっと側にいることが出来たかもしれない。
ーーー出て行けって言われる前に…出て行った方がいいの…?でも、私はーー私はーーーー
キョーコはどうしたらいいのか分からずに、布団の端をぎゅうっと握り締めた。
ーーコンコン。
突然部屋に響いた音にキョーコの身体が大きく跳ねる。
「最上さん…?」
優しく甘い蓮の声が響いた。
ーーコンコン。
「最上さん。」
何度、呼び掛けられてもキョーコは返事をするつもりがないと言うようにベッドの中で縮こまった。
ーーガチャガチャ
ドアノブを捻る音はするが、鍵はしっかり掛けてきたから開くはずはない。
今はとてもじゃないが顔を合わせられないとキョーコは思った。
暫くして諦めたのか、蓮の足音が遠ざかり、キョーコは詰めていた息を深々と吐き出した。
相変わらず布団のからに篭ったカタツムリのように丸まって思考の淵にのめり込もうとしたところで、再び蓮の足音が近付いてきた。
もう一度ノックの音が響いて、キョーコはまたもや息を止める。
「…開けるよ?」
何でもないことのように言う蓮の言葉にキョーコの思考が、え?と固まった。
ーーガチャリ。
呆気なく鍵を解錠する音が室内に響いた。
ーーーう…そ…?!え?!鍵の意味は?!
家主なら合鍵を持っていても不思議ではない。でもそれならば鍵付きの部屋を借りた意味はどこにあったのだろうか?
「最上さん?」
閉ざされていた空間が開け放たれて、中を覗き込んだ人物は容赦がない。
「いた…。」
布団の膨らみに気付いたのだろう、蓮の声が響く。
身体が思わず固まってしまう。
ゆっくり近付く彼の気配が、この関係の終わりを迎えるカウントダウンに感じた。
「良かった。」
間近で響いた蓮の声。
ギシリ軋んだベッド。彼の体重が掛かるように深く沈み込む。
背中をポンポンと撫でるのは恐らく蓮の掌だ。
「ねぇ、顔を見せて?」
甘い声に騙されないとばかりにイヤイヤと必死で首を振り益々縮こまる。
緊張で胸が張り裂けそうだ。
「ねぇ、お願いだよ。最上さんの顔が見たいな?」
ーーーいやっ!!いや!!
ブンブンと首を振る。
「じゃあどうしても嫌だと言うなら抱き締めちゃおうかな?」
ーーーなっ?!
キョーコは布団の中で真っ青になった。
無駄な努力だと思いながらも蓮から逃げるようにズリズリと離れようと後退するがそれは何なく捕まえられる。
「こらっ。逃げちゃダメだよ?」
「きゃあ!!」
覆い被さるように上から抱き締められて思わず悲鳴が飛び出した。
布団ごと包み込むように抱き締められて、キョーコの心臓がドキドキと騒ぎ出す。
胸が張り裂けそうに苦しくて涙が零れた。
イヤイヤと必死で首を振っても、蓮の腕の力で引き起こされてしまった。
布団ごと抱き上げられ、足の上に座らされる。
布団の顔を隠していた部分を探られて暴かれて、キョーコは見られたくなくて子供のようにただを捏ねた。
「やっ!!ぃやぁ!!!!」
そんな抵抗も無駄だとばかりに泣き崩れた不細工な顔を晒される。
「やっと会えた。」
嬉しそうな蓮の甘く崩れた声には気付かずに只管逃げようと暴れる。
「逃げちゃダメだよ?側にいて…。」
耳元に甘く囁かれて絶望感を抱いてしまった。
抵抗していた身体の力もみるみるうちに抜けて行き、崩れ落ちそうになってしまう。
いつの間にか探り当てられた布団に隠れていた腕を熱い大きな手が掴んでいた。
「最上さん、君に言いたいことがあるんだ。」
「………。」
唇を噛みしめる。
何を言われるのかわからず心臓が冷えて行く。
「まずは一発OKおめでとう。」
「…ありがとう、ございます。」
言われたかったはずの言葉を聞いても、心は弾まず益々谷底に落ちていくような気分を味わう。
「キスも…凄く良かったよ?」
「…………。」
先程のことを持ち出されてカァッと頬が染まった。
「俺もあれなら一発OKだ。」
彼の言葉はチクリと胸に刺さった。
蓮はキョーコが共演者にキスしたと思っている。
だけどそれは誤解だ。
本当のキスは今のだけ。
蓮以外にはしていないのだ。
それなのに、蓮は先程のキスは練習の延長線上にしか思ってないのかもしれない。
それは無償に悔しくなった。
自分の想いが伝わってしまったと思っていたのに、対象外過ぎてそんなことは微塵も感じられてないのかと憤りすら生まれた。
「……してないもん。」
「え?」
「本番でキスなんて、してないもん。」
「最上さん?」
蓮は困惑しているようだった。
悔しさからキッと蓮を睨み付ける。
好きだということがバレたと思って、自分は生きるか死ぬかくらいの瀬戸際を味わう気分で頭を悩ませていたというのにーーー!!
「キスしたのは敦賀さんにだけです!」
「え…でも、本番は?」
「キスしてるように見えたからおっけーだって…。」
「そう…なんだ。そうか…なんだ。そっか…。良かった。」
蓮の腕の力がぎゅうっと強くなったのでキョーコは慌てた。
「あ、の…!」
ここまで言っても自分の気持ちには気付いてもらえなかったのだろうか?
「ですからっ!!」
「じゃあ、俺が初めてなんだね?最上さんからのキスを貰ったのは…」
「……そ、う…です。」
改めて確認されると赤く頬を染めながらも自分の愚行に項垂れてしまった。
それなのに、蓮から言われたのは予想外の言葉だった。
「嬉しい。」
「え…?」
「最上さんからの一番目のキス貰えて凄く嬉しい。」
「ふぇ?!」
蓮からの言葉に頬が一気に真っ赤に染まった。
「なっなっ…」
真っ赤な顔で口をパクパクとしてしまうのは蓮の目がこの世の悪しき者を全て浄化してしまいそうな笑顔でいるからに他ならない。
「ね?もう一回して?」
「むっ!無理ですぅ~!!」
「お願い。」
「だ、ダメったらダメですっ!!」
キョーコは真っ赤な顔で慌てて蓮から逃げようとしたが、蓮はキョーコを離そうとしない。
ジタバタと暴れてもニコニコと上機嫌な蓮相手には何の効力も発揮できないことを悟ったキョーコは暫く暴れた後、漸く大人しくなった。
蓮の胸に凭れるように頬を預けておずおずと口を開く。
「あの…出て行けって、言わないですか…?」
「言わないよ。一ヶ月と言わずずっとここに…俺のそばにいて欲しいって思ってるくらいなんだから。」
「迷惑じゃ…」
「とんでもない。迷惑に思ったことなんて一度もないよ。君がいないと寂しくて死んじゃいそうだ。」
「ええぇ?!」
「だからね。ずっと俺のそばにいて?俺は、ずっときみのことがーーー」
「わっ!わかりました!!そ、そんな風に言っていただけるなら最上キョーコ!ご好意に甘えて、喜んで敦賀様のお世話させて頂きますっ!!」
「………え?」
「はっ!!いけない!!そうと決まったらこんなのんびりしてる場合じゃありません!!お夕飯の支度しないとっ!!きゃー!!も、もうこんな時間?!す、すみません!!すぐに支度してきますので離してくださいっ!!」
決死の告白を遮られ、必死の形相で言われてしまえば、蓮はキョーコの勢いに負けて解放するしかなく、蓮の腕の中から逃れたキョーコは光の速さであっという間にキッチンへと向かってしまった。
「え…あ、あれ?最上さ…ん?」
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