今回も、蓮キョではないですがお楽しみ頂けたら嬉しいです☆
*****
こぼれ話その②☆厨房のドラ息子
「やっぱり納得いかねぇー…!」
ショーは隣に寝ていたショーコの身体に巻きつきながら不満を漏らしました。
「ショー…また言ってるの?」
給仕長であるショーコは寝ぼけ眼を擦りながら目を覚まし、そんなショーを困った顔でみました。
「だぁってよぉ!この俺様がよ?!あんな色気もねぇ女にわざわざ求婚までしてやったんだぜ?!なのにその翌々日には俺との婚約破棄してあのいけすかねぇ王子の婚約者になってるってのはどういうわけだよ!!」
「仕方ないじゃない。王子に見染められちゃったんだから…。」
「だからなんでキョーコなんだって言ってんだよ!!意味わかんねぇ!!あんな色気もへったくれも何もねぇ女に王子が落ちただぁ?!ありえねぇだろ!!」
「ショー…あなた仮にもあなたの許嫁だった子でしょう?そんな言い方は…」
「これはアレだ!あの野郎の俺への嫌がらせに違いねぇ!!」
ブツブツと恨み節を呟くショーを見て、ショーコは呆れたような溜息を零します。
「そんなんだから…取られちゃうのよ。」
ポツリと落とされた言葉でしたが、耳の良いショーはその音を拾ってしまいました。
「あぁん?何言ってんだよ、ショーコサン。」
「素直じゃないから…。キョーコちゃんのこと好きな癖に、カッコつけて興味ないふりして…だからキョーコちゃんもクオン様のところに行っちゃったんじゃない?」
「はぁぁ?!な、何言ってんだよショーコさん!!キョーコなんか好きじゃねぇー!!あんなまな板みたいな体の女こっちから願い下げだ!!」
真っ赤な顔でショーが反発します。
それを見て、ショーコの顔は益々呆れ顔になって溜息をつきました。
「大体俺はショーコさんみたいな大人の余裕があって出るとこ出てるナイスバディなのが好きなんだ。キョーコなんてまな板じゃねぇか!!好きだなんて冗談じゃねぇ!!」
「はいはい。そういうことにしといてあげるわよ。」
ショーコは呆れたように深く溜息をつきました。
「大体、俺があいつに求婚したのだって、親が決めてたからで…。それにあいつと結婚したら俺は一生遊んで暮らせたはずなんだ。」
「ショー?」
「あいつ命令って言ったらなんでも聞くからよ。あいつ働くの好きだし、好きなだけ働かせて俺はのんびり自適に過ごす計画だったのによ。あいつ従うことしか知らねぇから俺の為だったら身を粉にして働くだろうし。」
「…呆れた。それで来月の式って勝手に決めちゃったわけ?」
「どうせもらってやるなら早い方がいいだろ?俺も早く親の監視から抜け出してぇし、結婚式なんてダラダラ準備するだけ時間の無駄だし、適当にでも挙げてやれば親も皆満足すんだし…。あいつだったら野原で花冠だけで充分喜ぶだろ。」
「はぁぁ~。そろそろ行くわ。」
ショーコは深い溜息を落として身体を起こしました。
巻きついていたショーが眉をしかめてショーコを見ます。
「ショーコさん?」
「素直にならないから失うのよ。」
ショーコの一言にショーは目を見開きます。
服を着たショーコが部屋を出て行き扉が閉まりました。
「意味…わかんねぇ~。」
ショーは呆然と閉まった扉を見つめたのち、ベッドの上でぐしゃりと髪をかきあげたのでした。
おしまい。
(続く)
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*****
ショーが何故来月結婚式にしたの?って理由を書きたかったのです。
さて、次回はちょびっと蓮キョアリなメイドカナエに焦点当てたお話です~!
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こぼれ話その②☆厨房のドラ息子
「やっぱり納得いかねぇー…!」
ショーは隣に寝ていたショーコの身体に巻きつきながら不満を漏らしました。
「ショー…また言ってるの?」
給仕長であるショーコは寝ぼけ眼を擦りながら目を覚まし、そんなショーを困った顔でみました。
「だぁってよぉ!この俺様がよ?!あんな色気もねぇ女にわざわざ求婚までしてやったんだぜ?!なのにその翌々日には俺との婚約破棄してあのいけすかねぇ王子の婚約者になってるってのはどういうわけだよ!!」
「仕方ないじゃない。王子に見染められちゃったんだから…。」
「だからなんでキョーコなんだって言ってんだよ!!意味わかんねぇ!!あんな色気もへったくれも何もねぇ女に王子が落ちただぁ?!ありえねぇだろ!!」
「ショー…あなた仮にもあなたの許嫁だった子でしょう?そんな言い方は…」
「これはアレだ!あの野郎の俺への嫌がらせに違いねぇ!!」
ブツブツと恨み節を呟くショーを見て、ショーコは呆れたような溜息を零します。
「そんなんだから…取られちゃうのよ。」
ポツリと落とされた言葉でしたが、耳の良いショーはその音を拾ってしまいました。
「あぁん?何言ってんだよ、ショーコサン。」
「素直じゃないから…。キョーコちゃんのこと好きな癖に、カッコつけて興味ないふりして…だからキョーコちゃんもクオン様のところに行っちゃったんじゃない?」
「はぁぁ?!な、何言ってんだよショーコさん!!キョーコなんか好きじゃねぇー!!あんなまな板みたいな体の女こっちから願い下げだ!!」
真っ赤な顔でショーが反発します。
それを見て、ショーコの顔は益々呆れ顔になって溜息をつきました。
「大体俺はショーコさんみたいな大人の余裕があって出るとこ出てるナイスバディなのが好きなんだ。キョーコなんてまな板じゃねぇか!!好きだなんて冗談じゃねぇ!!」
「はいはい。そういうことにしといてあげるわよ。」
ショーコは呆れたように深く溜息をつきました。
「大体、俺があいつに求婚したのだって、親が決めてたからで…。それにあいつと結婚したら俺は一生遊んで暮らせたはずなんだ。」
「ショー?」
「あいつ命令って言ったらなんでも聞くからよ。あいつ働くの好きだし、好きなだけ働かせて俺はのんびり自適に過ごす計画だったのによ。あいつ従うことしか知らねぇから俺の為だったら身を粉にして働くだろうし。」
「…呆れた。それで来月の式って勝手に決めちゃったわけ?」
「どうせもらってやるなら早い方がいいだろ?俺も早く親の監視から抜け出してぇし、結婚式なんてダラダラ準備するだけ時間の無駄だし、適当にでも挙げてやれば親も皆満足すんだし…。あいつだったら野原で花冠だけで充分喜ぶだろ。」
「はぁぁ~。そろそろ行くわ。」
ショーコは深い溜息を落として身体を起こしました。
巻きついていたショーが眉をしかめてショーコを見ます。
「ショーコさん?」
「素直にならないから失うのよ。」
ショーコの一言にショーは目を見開きます。
服を着たショーコが部屋を出て行き扉が閉まりました。
「意味…わかんねぇ~。」
ショーは呆然と閉まった扉を見つめたのち、ベッドの上でぐしゃりと髪をかきあげたのでした。
おしまい。
(続く)
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ショーが何故来月結婚式にしたの?って理由を書きたかったのです。
さて、次回はちょびっと蓮キョアリなメイドカナエに焦点当てたお話です~!