皆さんは、落ち込んだ時、落ち込みそうになった時、自分を立ち直らせる方法をいくつお持ちですか?
私の場合は、朝イチで映画を観に行くことが一番即効性のある特効薬です。それでもダメな時は、奥の手を使います。それは「飛行機を見に空港へ行く」こと。金網越しに離陸する飛行機を見ていると、それだけで涙が出てきて、なぜか「よし!がんばろう!」って思えて来るのです。何に落ち込んでいたのかは、もはや思い出すことができませんが、ある日空港に向かい、デッキに出て、飛行機を見ている見知らぬ小さな男の子の隣で、大粒の涙をこぼしながら何機も何機も飛行機を見送ったことがあります。そのたびに救われて来ました。ライト兄弟さん、ありがとう。
次の奥の手は、ビルの高層階に上がって点滅している光の海を眺めることです。これはまだ会社員だった頃にもよくそうしていたのですが、あの光の向こうに、光の数だけ、がんばっている人たちがいるんだと思うと、それだけで胸が熱くなって、「よし!がんばろう!」と思えて来るんですよね。
先日も出張で北九州から帰って来たばかりなのですが、帰りのリムジンの中で、思わずTwitterでこんなことをつぶやいてしまいました。「夜の首都高が好き。旅先から東京に戻って来るたび、ビル群の光の洪水に目が眩む。あの光の数だけ、人の営みがあるのだ。そう考えると、「今」こうしてご縁がある人たちとは、ものすごい確率で出逢えたワケで。出逢えた奇跡にあらためて目が眩む。私たちは宝石箱の中で暮らしているのだ。」

でも、映画館にも行けず、空港にも行けず、高層ビルにも上がる時間がない時は――。「パブロフの犬ソング」のお世話になるに限ります。この曲を聴くだけで、鳥肌が立つ。アドレナリンが出る。がんばろうって思える、そんな自分にとってのモチベーションソングを持っていると、「自分をその気にさせる」一番の早道かも知れません。私の場合は至極単純で、「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」「プロフェッショナル」などのドキュメンタリー番組が大好きなので、これらのテーマ曲を聴くだけで、自分を心底鼓舞することができます。イントロを聴いただけで、がんばっている人たちの姿が思い起こされ、「私も落ち込んでいる場合じゃない」と、瞬時に立ち直ることができます。そして今夜もやっぱり、この曲に救われました。