すごい女性が彗星の如く現れたものです。「小保方晴子(おぼかたはるこ)」さん。30歳。お風呂の時もデートの時も四六時中、研究のことを考えているという、いま話題の「リケジョ(理系女子)」です。
従来の常識を打ち破る革新的な万能細胞「STAP細胞」を開発したとのことで、いま世界中が大騒ぎですが、文系一筋で来てしまった私には、一体何のことやらさっぱりわかりませんが、とにかくドエライことを発表したらしいということだけは理解できます(笑)。

小保方さんは現在、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究ユニットリーダーだそうですが、ニュース番組で見た彼女の実験室は、いい意味でカルチャーショックでした。壁はピンクに塗られ、至る所に彼女が大好きだというムーミンがいて…(笑)。“いまどきのリケジョ”って、こんな感じなんだなぁ…と、感心することしきり。おまけに彼女だけ白衣ではなく「割烹着」を着用していることにもビックリ!(笑)聞けば「おばあ様」から譲り受けたものを大事に身に着けているとのこと。「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る小保方さんに、研究者である前に一人の「女性」として好感を持てました。

小保方晴子さんは、昭和58年、千葉県松戸市で生まれの30歳。高校時代にたまたま手に取った科学雑誌の特集記事を読んで「再生医療」に強い興味を持ち、研究者への道を選んだそうです。負けず嫌いでこだわりの強い性格も「研究者向き」だったといいますが、そんな彼女でさえ何度も諦めかけたことがあったそう。「何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきました」――そう語る小保方さんに、やっぱり努力は嘘をつかないのだと、あらためて胸が熱くなる思いがしました。きっとノーベル賞も夢ではありませんね。こうして女性たちが様々な分野で活躍している姿を見ることほど、勇気づけられるものはありません。

今まで私自身も、多くの女性たちを取材してきましたが、インタビューの最後に必ず決まって質問させていただいたことがあります。「あなたの成功の秘訣は何ですか?」――すると不思議なことに、全員が全員、口をそろえて言っていた答えがあります。それは「続けることです」と。「最後まであきらめないこと」「最後まで自分自身を信じること」。これこそが、小保方さんのような科学者だけではなく、どの分野の女性にも通ずる成功への方程式なのかも知れません。
そういえば3年ほど前にも、日本初の女性パイロットに就任された藤明里さんについて記事を書かせていただいたことがあります。 彼女もまた小保方さんに負けず劣らず、努力の塊のような人で、「何千回、何万回とくじけそうになったけど、こつこつ努力を続けていけば不可能も可能になる」と仰っていました。ご興味があったら、コチラの過去ログもどうぞ→「努力の人は美しい」