山形から仙台さ来て間もないころ、下宿の壁さたでかげであった梯子が風で倒れそうに揺れでだもんだがら、思わず「あ~、もっかえる~」てゆてしまた。そばにいだ下宿のおばさんが、揺れる梯子よりその「もっかえる~」にびっくりしたらしくて、こいづ何ゆてんだべ、てゆう顔して俺ばしげしげど見だっけ。

山形と仙台では言葉がちぇっとつがうんだなあ、ど思い初めだ出来事でした。
ついでに「もっからがえる」「かっくらがえる」、「ひぽろぎおづる」てゆうのもあっづね。

「ひぽろぎおづる」はおれのイメージだど、動いでる乗り物がら転げながらおづるようなどぎにつかうみだいだな。自転車のうしろさ乗ってで手離ししてよろごんでだらいぎなり転げおづだような状態が正に「すぽろぎおづる」ったな。

ただの「おづる」に比べっど、おづるどぎの運動感・躍動感・スピード感が付加されで、さらにこやんばいおづだら「いだいべなー」てゆう疼痛感まで醸し出してる味わい深いこどばだ。(言いすぎだが?)