🔰はじめての外房ヒラマサタックル選び
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ルアーで大きなヒラマサを釣ってみたい!
だけど、数多くの種類のタックルから何を選び買えば良いのか?
沢山道具はあった方が良いのだろうけど、最初から沢山買うのはハードルが高く思われる方も多いはず。
はじめて外房に来られる方にまずは基本となる最初の1セット目としてのオススメのタックル選びと設定をご案内します。
釣り道具は人により好みが様々ですが、あくまで初めて買う場合の目安としてご覧ください。
もちろん、はじめての方には当船が用意しているレンタルタックルでの釣りもおすすめしております。また、すでにお持ちのタックルで少し大きめ、小さめのタックルであっても十分釣りができる場合がほとんどなので、初めから購入する必要はありません。まずは釣りを体験して、ご自身にあった道具を模索してみるのがよいと思います。お持ちのタックルが心配でしたらご遠慮なくお電話にてお問い合わせください。
 
 
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基本となるタックル一式        

ロッド・リール・ライン・工具小物類・ルアー・フック・接続金具・ウェアー・ボックス類  

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01➖➖➖➖➖➖
■ロッド/竿
▶︎▶︎ジギングロッド
  ミディアム〜ファーストテーパー スピニングロッド
  長さ:5.8フィート〜6.5フィート
  ラインクラス:PE3号〜4号程度対応のもの
  ジグウェイト:120g〜150g前後・M〜MH
 
山正丸では初心者の方には適度にハリがあり慣れていない方もしっかりジグを動かすことの出来て、感度が良く、水中のジグの動きがイメージしやすいロッドを推奨します。
スローテーパー(ローレスポンス系)のロッドは初めての一本には推奨しません。柔らかい=楽というものではありません。
反対に、特別大きい魚を釣りたい!と極端にハリの強いロッドを選ぶと、10mもない浅場を狙う機会が多い外房の海では慣れないうちは軽量のジグの操作に苦戦することにもなり得ます。
適度な力でしっかりジグが動くものを選び魚の好むジグの動きをしっかり感じ操作感を養いましょう。
価格帯は2万円前後のものからでも十分始めることが出来ます。はじめは船宿で貸し出しているレンタルタックルを利用してみるのも良いでしょう。
 
▶︎▶︎キャスティングロッド
  ミディアム〜ファーストテーパー スピニングロッド
  長さ:7.4フィート〜8.2フィート前後
  ラインクラス:PE4号〜5号程度対応のもの
  キャストウェイト:40g〜100g前後・ML〜M
 
外房デビューするにあたり、アンダーハンドキャストへの苦手意識を口にするアングラーは多いです。はじめは誰でも練習からスタートします。しかし、コツを掴むのは意外と容易で1日船上で投げただけで想像より簡単に投げることができた方も多いはず。慣れてしまえばオーバーハンドキャストと変わらない飛距離を投げることも期待出来ます。ロッドの長さは混雑時は7feet前後が使いやすいですが、当船のように大型船が多い外房では釣座により水面との距離の差が大きいです。当日どの釣り座でも対応できるように総合的に8feet程のロッドがオールマイティーに使えるでしょう。慣れないうちはアンダーハンドキャストの性質上100gを超えるプラグやハイパワーのロッドを1日投げ続けることは手首への負担が大きく難しいです。また、ローレスポンスアクションのロッドでは慣れないうちは飛距離を出すのは難易度が高くなります。プラグの操作が魚が出る重要なカギとなる誘い出しの釣り、特に外房のヒラマサは小型ベイトを主に食していることも多く、小型ルアーを操作するにはティップがしなやかなものの方が初心者には操作しやすいでしょう。価格帯は2万円前後のものからでも十分始めることが出来ます。
 
 
02➖➖➖➖➖➖➖
■リール
▶︎▶︎ジギング
  スピニングリール 8000番HG
 
とても浅いポイントでヒラマサを狙うことが多い外房では、ジギングの際も、船のプレッシャーから遠避けるためにジグをキャストして、より魚に長くジグを見せ広範囲を探っていくことが多くあります。ベイトタックルではそういった浅場での釣りには不向きとなります。また、ドテラ流しが主流の外房では基本的に流し変えの際、交互に船の向きを変えて釣りをすることになります。必然的に払い潮、迎え潮の両方での釣りを成立させるにはまずはハイギアをひとつ用意することをおすすめします。 価格帯が広く最も迷う道具のひとつですが、安価なものはパーツの耐久性が弱いことが多く、メンテナンス時に買った値段に迫る見積もりが出てしまうこともあります。また、不意にかかった大きな魚の瞬発力にドラグ性能が追いつかずラインブレイクを起こすシーンも稀に見られます。定期的なメンテナンスを行うことで長く使うことのできる道具なので、3万円以上程度の商品から選んでみると良いでしょう。ジギング時の初期ドラグは5kg程度を目安にしてみてはいかがでしょうか。はじめは船宿で貸し出しているレンタルタックルを利用してみるのも良いでしょう。
 
▶︎▶︎キャスティング
  スピニングリール 8000番HG〜14000XG
 
誘い出しの釣りが主体のキャスティングゲームでは、風上からプラグを投げることが基本となります。その際、ほとんどの場合が迎え潮となり、投げたプラグの方向へ船が流れていくことが多くなります。その状況でプラグを操作するには巻き取り量の多いハイギアまたはエクストラギアをおすすめします。トップでヒットした魚が手前に泳いできてしまい急いでリールを巻き取らないといけない状況下では、エクストラギアの多い巻き取り量がアシストしてくれることがあります。プラグの操作は目視で動きを確認しながらできるのでエクストラギアを使っても少し慣れれば小型ルアーを操作することは難しくありません。初期ドラグは7kg程度を目安にしてみてはいかがでしょうか。
 
 
03➖➖➖➖➖➖➖
■ライン/系
▶︎▶︎ジギング
  メインライン:PE3号〜4号
  リーダー:フロロカーボン12号〜16号(50〜60lb)
▶︎▶︎キャスティング
  メインライン:PE4号〜5号
  リーダー:ナイロン60lb〜100lb
 
ラインは初めの頃はできる限り柔らかくしなやかなものをおすすめします。特にキャスティングでの釣りはトラブル回避に繋がります。ジギングは10mごとに色分けされているものを選びましょう。接続ノットは沢山の種類がありますが、ひとつ覚えるとすれば、メインラインとリーダーはFGノット、また、リーダーとリング類との接続はTNノット(トリプルニットノット)を推奨します。ノットの作り方はネット動画などで沢山紹介されています。ジギングのリーダーは2〜3ヒロ(3m〜5m)、キャスティングは約2〜2.5ヒロ(3m〜4m)、誘い出しでの釣りはキャスト回数も多いため摩擦に弱いPEラインを傷めないように、キャスティング時に人差し指にナイロンリーダーがかかるようにしましょう。毛羽立ちが気になった場合や釣行毎にノットを組替えることをおすすめします。リールへの装着は、はじめは購入した釣具店にて巻いてもらうのが良いですが、自分で巻く場合は専用器具を利用するなどしてしっかりとテンションをかけて巻きましょう。テンションが緩いと、特に大型魚がかかった時にラインが食い込み切れる原因となる場合があります。スプールと糸の巻き始めはテープで固定するなどして滑らないようにしておくのがポイントです。
 
 
04➖➖➖➖➖➖➖
■工具・小物類
▽ノッター・プライヤー一例
▶︎大型スプリットリング対応プライヤー
▶︎PE対応ハサミ
▶︎ノッター又はノット締め具
 
ヒラマサゲームで使用する大型のスプリットリングにフックやルアーを装着するのにはプライヤーの先端の突起部分が大きいものを選びましょう。ハンドルから先の部分が長いものは魚からフックを外す時に使いやすいです。ラインカッターとなるハサミはPEライン対応のものを。プライヤーにラインカッター機能が付属しているものもあります。山正丸で推奨しているFGノットは手だけで編み上げることも可能ですが、慣れない場合はノッターと呼ばれる器具を使うと組みやすいです。ラインが太く素手でノットを完全に締め込むことは難しいのでノッターを使用しない場合でもぜひノット締め具は利用して欲しいです。 いずれのツールも錆びにくく剛性が強いものを選びたいものです。
 
 
05➖➖➖➖➖➖➖
■ルアー/擬似餌
▶︎▶︎ジギング
  セミロングジグ又はショートジグ
  100g〜200g 5本程度
  ☆釣行直前に船長への確認も大事です
 
釣具店に行くと特に無数の中からジグをセレクトしなければならないことに圧倒されます。はじめから何本も揃えるのはハードルが高いものです。出来るだけ最小限の本数を用意するには根掛かりでロストするリスクも考慮し5本程度が無難ではないでしょうか。選び方のポイントとしては、カラーバリエーションよりも、形状、重さ別で選ぶこと。水深5m〜100mまで様々なポイントで釣りをすることがある外房では浅場に偏った場合は60g程を使うことがあったり、深場で潮流が速い時は300gまで使う場合もあるのでそれらをカバーできる本数をはじめから用意するのは難しいものです。必ずご予約時に問い合わせて上記のベースのものの他に今はどの重さを持っていくべきか聞くのが良いでしょう。カラーは様々な考察がありますが釣果の大きなカギになることは少なく、ナチュラル系のカラーをセレクトをするのが無難です。外房定番の扱いやすいジグというものもありますので、ぜひショップで確かめてみてください。
 
▶︎▶︎キャスティング
  フローティングペンシル30g〜60g 2本(13cm〜19cm前後)
  シンキングペンシル 30g〜50g 1本
 
キャスティングゲームで使用するペンシル類は、プラスチック系素材のものと、ウッド素材のものがあります。ウッド素材のものは製造に手間がかかるうえ、ハンドメイドで製造本数が少なく高価なものが多いです。特にマニアに人気のダイビングペンシルは入手しずらく、工芸品のように高値で取引されているものもあります。もちろんよく釣れることが一番の人気の理由ですが、高価でないプラスチック系ダイビングペンシルでも釣果は遜色なく期待できます。特に初心者にはプラスチック系ルアーは水絡みが良く操作しやすいという利点があります。ブラインド時の誘い出しではフローティングペンシルを使うことが多いですが稀にシンキングペンシルはトップに出きらない魚に効果があったり、ナブラ打ちの状況でも威力がある場合がありますので1本用意しておきたいものです。カラーはアングラーが見やすいものがプラグの動作を確認しやすく使いやすいです。
 
 
06➖➖➖➖➖➖➖
■フック/針
▽基本的なジギングセッティング例
▶︎▶︎ジギング
  シングル又はWアシストフック
  (使用するジグに絡まない程度のサイズ)
 
外房は海底の地形が複雑で、特にヒラマサの住処となる根周りでの釣りでは、慣れるまでは根掛かりのリスクが高いです。その為はじめはアシストフックを1本、フロントのみにつけることを推奨します。大型を意識するあまり特に太軸のものを選んでしまうとしっかり刺さりにくいデメリットがあります。近海用の比較的細軸であっても粘りが強く開きにくいものを選ぶと良いでしょう。軽量のものが魚の口の中に吸い込まれやすく、アシストラインはPE内にフロロ芯を挿入しているなどハリがるものがジグに絡みづらくフッキングしやすいと考えられていマス。針の形状も様々です。色々試して好みのものを見つけ出して欲しいものです。
 
▶︎▶︎キャスティグ
  トレブルフック又はシングルフック
  (使用するルアーに適合したサイズを選ぶ)
 
近年キャスティングプラグにシングルフックを装着するアングラーが増えました。魚を傷つけるリスクが低いメリットがあり、一度しっかりと魚の口の中に刺されば針が開くことが少なく安心してファイトすることができます。しかしながら、ヒラマサ釣りにおいてはトレブルフックに比べてフッキング率は劣ります。一方、トレブルフックの場合はスレがかりのリスクや、魚体を著しく傷つけてしまう場合が稀にありますが、フッキングしやすい形状となっています。トレブルフックで開発テストがされているルアーも多く開発者の意図した動きを演出しやすく、フック抵抗のおかげでプラグの水絡みがよく、波の高いシュチュエーションでもエラーアクションを起こしにくく初心者でも操作しやすいという利点があります。船上においてアングラー同士での怪我の事故の多くがキャスティング時にフックが刺さるといったものです。アンダーハンドキャストはそのリスクがとても低いですが、特にまだ不慣れな場合は不意の事故を避ける為、人にも魚にも優しいバーブレスフックを利用するとことをおすすめします。
 
 
07➖➖➖➖➖➖➖
■リング類/接続金具類
▽接続リングはスナップタイプは×
▶︎▶︎ジギング
  スプリットリング:80〜100lb(直径約9mm)
  ソリッドリングはスプリットリングと同程度の経のもの
 
▶︎▶︎キャスティング
  スプリットリング:100〜150lb
  ソリッドリングはスプリットリングと同程度の経のもの
  (オーシャンスナップもオススメ)
初心者の方が初めて船に来られた時に、一番用意が整っていないものがこの接続金具類です。強度不足となるスナップが接続されていたり、小さすぎたり、スプリットリングだけしか用意していなかったりと様々です。 発売メーカーの強度の計測方法が様々で、一概に強度表記だけを目安に買うということが困難な接続金具類。ワイヤーの太さと径が同じであれば引っ張り強度は大きく変わらないことが多いのですが、表面の仕上がり具合、形状、素材の違いによる強度の違いがあります。スプリットリングはジグやプラグの交換を繰り返すことで戻る力が弱くなります。キックバック性能(開いて戻る力)の高いものを選びましょう。また、プライヤーなどの操作に慣れないうちは強度の強すぎるスプリットリングを扱うのは困難なので適度な強度のものを使用しましょう。ソリッドリングはリーダーと直接結ぶ場合、なるべくワイヤーの径が円状のもので太めのもの、表面が滑らかな仕上がりのものを選ぶとリーダーの結束部への負担が軽減されます。ジギングにおいてはプライヤー要らずのクロススナップタイプのものは、ジグの操作中にジグが外れたり、魚がかかった時にアシストフックが抜け落ちてバラシの原因となることが多いので使用は避けましょう。(例外としてキャスティングタックルの使用時SOM社のオーシャンスナップは便利で有効です。)スイベルを使用すると糸よれの防止になりますが、接続部のワイヤーが細い場合が多いので、リーダーとの結束にはクッションチューブを入れるなど注意が必要です。
 
08➖➖➖➖➖➖➖
■ウェアー/衣服
  防水レインウェアー / サングラス
  帽子 / グローブ / 
  滑りにくいレインシューズ /
  国土交通省認定品のライフジャケット
 
港では暖かいからと薄着で乗船すると、船の上では移動中など風や飛沫にさらされて身体が冷えてしまい辛い思いをすることがあります。風を遮る防水性能のあるウェアーを持参することをおおすすめします。又、激しい動作が多いルアーフィッシングでは、分厚いウェアーだけだと暑くて不快になることがあります。ミッドベースレイヤーなど着脱出来るよう重ね着をして移動中と動作中の体温コントロールをしやすくすると良いでしょう。サングラスは目を保護する目的が一番大事ですが、偏光グラスを選ぶと、水面を泳ぐ魚を目視することが出来る場合があり、釣りに有利です。日差しを避ける帽子は不意の事故から頭部を守ってくれる場合があります。魚が釣れると海水を流すことで足元が濡れることがありますので防水性能のあるレインシューズをおすすめします。夏場はサンダルでも良いですが、指先などが隠れるタイプのものが安全です。いずれも濡れたデッキでも滑りにくいものを選びましょう。濡れた手での釣りは滑りやすく、海水などでふやけた手も保護してくれますのでグローブの着用をおすすめします。ライフジャケットは2018年の法改正により、国土交通省が認定するサクラマークが付いたもので当船ではAタイプのものが必要となりました。違反すると船長に罰則が与えられるので、必ずこれらの着用が義務づけられています。当船では無料レンタルを用意していますが、数に限りがあるので必ず予約時に確認してください。腰巻タイプのものは動きやすく、肩掛けタイプのものは落水時に泳ぎやすいなどの特徴があります。ライフジャケット以外のウェアー類は釣り専用のものが使いやすいですが、お財布に優しいホームセンターやワークウェアーショップで販売されているものでも十分代用可能なものがあります。
 
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■ボックス類
  タックルケース・ボックス
  防水バッグ / クーラーボックス
 
船の上ではあらゆるシチュエーションが想定されるので、しっかりとした強度のものを選ぶのが良いでしょう。財布や携帯電話、車のカギなど特に濡れては困る貴重品はボックスの中にあっても防水ケースやバッグに入れておくことをおすすめします。クーラーボックスは60〜80Lが使いやすいです。当船では釣れた魚を冷やすための氷をお配りしておりますが船上で配られる氷には限りがありますので、特に夏場は大きいクーラーボックスを持ち込む際は自宅から氷を用意しておくと安心です。発砲スチロールは船上へ持ち込むと破損や風により飛ばされる恐れがあるのでお断りしております。