愛犬の死 | A WILL~yanaのこりあん らいふ~

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韓国人と結婚したyanaの韓国での生活。

ハリーに最初会ったとき、
あたしは17歳だった。
当時ペットショップの売れ残りを譲る、
との新聞記事を見つけて、
あたしと母親は引き取りに向かった。
汚いペットショップで
どんな扱いを受けていたのか、
人を怖がり、震えていたのを覚えている。

すぐさま車に乗せ、
ペットサロンで綺麗にしてもらい、
それからいつの間にか家族の一員になった。
名前は、母親がハリーポッターからとって、
ハリーになった。

あれからあたしは高校を卒業して、
大学を卒業して、韓国留学も経て、
時々日本に帰国しては、
実家であたしを覚えてくれてるハリーは、
本当に愛しい存在だった。

本当に大人しくて優しいこ。
知らない人には、懐かなかったけど、
噛み付くこともなければ怒ることもなかった。

あたしは結婚してこどもを産んで、
日本に帰国して、
今娘氏がハリーと名前を呼び、
餌をあげることさえできるぐらい成長した。

そんな矢先の昨日、ハリーは死んだ。
誰にも迷惑をかけず、
いつもの庭の自分が涼めるところでひっそりと。

気付いたら13年間も一緒にいてくれたハリー。
高校生だったあたしが、
今はもう母親になっているのだから、
ハリーが老いてしまうのも当たり前なのに、
なぜか考えもしなかった。考えたくもなかった。
病気を患った後、耳が遠くなってしまったことで少しの覚悟はあったけれど、
まさかこんなに突然天国にいってしまうとは。

目の前で寝ているように横たわるハリーに
何度も名前を呼んだけど起きてくれなかった。
なでなでされるの大好きだったから、
なでなでしたのにハリーは冷たかった。

いっぱいいっぱい泣いた。
泣いてもハリーは戻ってこない。
わかっていてもいっぱいいっぱい泣いた。

ねえハリーは幸せだったかな。
もっといっぱいなでなでしてあげればよかった。
抱き締めてあげればよかった。ごめんね。

でもハリーのおかげでさびしくなかったよ。
いつもあたしがいくのを見守ってくれて、
帰って来たら迎えに来てくれて、
娘氏にも吠えもせず、優しくしてくれてありがとう。

ハリーに会えて幸せでした。
いつかみな灰になってしまうけど、
思い出だけはずっとずっと心の中に。
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