起業家の不都合な真実 その3 | TOKAオフィシャルブログ

起業家の不都合な真実 その3

<想定外のベネフィット>
チューバック先生は、日本人だった。旦那さんがカナダ人だそうだ。
幼稚園と小学生の娘2人の育児を頑張りながら、ボーカルレッスンの先生をやっていた。
私の姉がバンドをやっていたり、音大生と付き合っていたのに、
傍観者以外の役で音楽に関わったことがない私には、
「いかにも音楽に詳しいです。」という人から1:1で学ぶ時間が毎週訪れることは、
未知との遭遇だった。

ボーカルレッスンでは、自分で好きな音楽をCDやMDで持参する。
また、楽譜も自分で見つけてくる。それを流しながら、カラオケのように歌い、
直すべき部分を先生が見つけて、カラオケ音楽を流す代わりに、
先生がエレクトーンで伴奏してくれた。
先生は、今見始めた楽譜を短時間で弾けるようになって驚いた。
これなら、練習すべきところを何度も集中してトレーニングできる。

また、歌う前に発声の「あーあーあーあーあー。」、「らーらーらーらーらー。」をやる。
最初は腹式呼吸ができていないため、ノドで発声していたが、何を意識して発声したら腹式呼吸になるのか修正ポイントや、
どこから声を出すイメージなのか教わり、当日は変化がなかったけれど、
週1回30分のレッスンが2ヶ月目になったところで、明らかに変わった。
不安定だけど、お腹から声が出ている。出したい時に音域はすごく狭いけれど、
出せるようになった。

腹式呼吸が大切とは頭ではわかっていたけれど、ちゃんとできたのは初めてだった。
腹式呼吸で発声すると、ノドの負担はとても小さいため、
カラオケでノドが枯れるようなことはない。
響くし、声の質が良くなった。

更に毎週のレッスンを続けているうちに、腹式呼吸で発声できる音域は広がっていった。
私は、カラオケでノドの都合で2~3曲しか歌えなかったのに、
カラオケルームへ1人で出掛けるようになり、2hで予約して、1h延長する。
つまり、1人で3時間歌えるようになった。

ボーカルレッスンに通い、最初の目標を達成できた。それと同時に重要な気づきを得た。
それは、スキルアップに関する「モチはモチ屋。」

今できないこと、できるようになりたいことがあったら、既にうまくできて、
うまく教えられる人から教われば、短期間でできないことはできるようになる。

スキルアップ方法について、重要な学びを体験を通じて得た私の学ぶスピードは2倍、3倍、
もしかしたら10倍以上になったかもしれない。
毎週パンを焼き、麻の紐でストラップを作るようになり、それをアンティークショップで教室を開けるレベルになった。
ティースクールやそば打ち体験、富士登山、スポーツジム、合気道。一時期はマツケンサンバのDVDも買って練習した。

スキルアップに関するモチはモチ屋をどのジャンルでも実践したいけれど、予算という大人の都合がある。
2005年は自己成長にお金をしっかり使う方針を立てたけれど、いくら使うのか予算を決めていない。
でも、すべてにおいてプロから学ぶ機会を継続的に得ることは、
通帳と毎月の給与明細に載っている振込金額を見れば明らかだった。

たくさん学びの機会に出掛けるようになると、先々まで予定が埋まった。
休日はだらだら過ごしていた。親がそうしていたし、休む日と書いて休日だと思っていた。
何をいつやるのか、どの順番でやるのかわかるように、土日にやることをリストアップして、mixiに投稿していた。
公開するとコメントも入るし、引き下がりにくくなる効果があった。

毎週末は仕事よりもスケジュール管理を綿密にするようになった。
忙しいけれど、ジャンルが多岐に渡っているけれど、それぞれのスキルが向上していて、やりがい、
生き甲斐を感じた。今までにないペースで自分で選んだ道の成長ができている。
気持ちが充実していると、今までよりも短い睡眠時間で目覚めること、嫌な疲れ方をしないことを学んだ。
好循環は自分で作れるのだ。