闘いが始まった‥⑫ | 脳梗塞の妊婦。そして母。

脳梗塞の妊婦。そして母。

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はじめの頃は二週に一度、
その後1ヶ月に一度、精神科と脳神経内科を受診する日々。


病院までは実家から約一時間。


娘は私の母にみてもらい、主人の運転する車で病院まで向かう。



その車の中、私は見えない目や麻痺した身体が不安でしょうがなく、いつもその話ばかりを主人にしていた。

主人は話を聞いてくれたが、結局最後は

「だからぁ……」





何回も不安で同じことばかり話す私に疲れているようだった。


仕方ないのはわかっているのだが…


つらかった。



目も身体も…



私だけにしかわからない障がい。



このつらさを乗り越えるにはどうしたらいいのか、ひとり悶々と考える日々が続く。








月に一度の病院。

車から降りて病院までの歩く距離が
私には過酷だった。







目が半分消える…






主人にお願いして、先に少し前を歩いてもらい、その後ろを歩く私。




慣れない目。


痺れて重い身体。


ひとりだけ別世界だった。



普通に歩くおばあさん。

普通にすれ違うおじさん。

普通に楽しそうにしゃべる親子。

普通に赤ちゃんに話しかけるお母さん。





…………。





私以外の人たちがみんな幸せそうにしか見えなかった。

みんな幸せに包まれていっぱいに見えた。



なのに私は……





ひとり別世界…。

いいようのない不安に押しつぶされていた。


誰かに話したところで

誰かに伝えたところで


この怖さ
この辛さ
この孤独さ…

わかってもらえない。
仕方ない。



『仕方ない』


とわかっていても…



どこかでわかってほしい自分もいる。

ひとりが怖くて
誰かに救ってほしかった。






みえない障がい…