はじめの頃は二週に一度、
その後1ヶ月に一度、精神科と脳神経内科を受診する日々。
病院までは実家から約一時間。
娘は私の母にみてもらい、主人の運転する車で病院まで向かう。
その車の中、私は見えない目や麻痺した身体が不安でしょうがなく、いつもその話ばかりを主人にしていた。
主人は話を聞いてくれたが、結局最後は
「だからぁ……」
と
何回も不安で同じことばかり話す私に疲れているようだった。
仕方ないのはわかっているのだが…
つらかった。
目も身体も…
私だけにしかわからない障がい。
このつらさを乗り越えるにはどうしたらいいのか、ひとり悶々と考える日々が続く。
月に一度の病院。
車から降りて病院までの歩く距離が
私には過酷だった。
目が半分消える…
主人にお願いして、先に少し前を歩いてもらい、その後ろを歩く私。
慣れない目。
痺れて重い身体。
ひとりだけ別世界だった。
普通に歩くおばあさん。
普通にすれ違うおじさん。
普通に楽しそうにしゃべる親子。
普通に赤ちゃんに話しかけるお母さん。
…………。
私以外の人たちがみんな幸せそうにしか見えなかった。
みんな幸せに包まれていっぱいに見えた。
なのに私は……
ひとり別世界…。
いいようのない不安に押しつぶされていた。
誰かに話したところで
誰かに伝えたところで
この怖さ
この辛さ
この孤独さ…
わかってもらえない。
仕方ない。
『仕方ない』
とわかっていても…
どこかでわかってほしい自分もいる。
ひとりが怖くて
誰かに救ってほしかった。
みえない障がい…