コロナ禍 、燃え尽きていた私が最初に作ったインナーウエア 1 | Home knit works 日記 (ex-Coup de Barre)

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編み、縫製、オーガニックコットン、シルク など制作日記

 

久しぶりのブログです

遠ざかっていた間にいろいろ変化がありました。

まず 熱海店を2020年1月末に閉めました。

コロナが騒がれ始める前、2019年11月に閉店する事を決めていました。今まで一緒に仕事をし、修善寺店、熱海店を任せていた娘の退社を機に、一度リセットするつもりで店を閉店しました。閉店後は楽天ショップのみ運営し、制作の方は数ヶ月休みゆっくり休養を取ったところで、夏頃にサンプル作成し始め年内には事業を再構築、スタートする予定でした。が なんという事でしょうか、、コロナウィルスにより、自粛を余儀なくされ、”アトリエにかんづめ“という事になってしまいました。

 

 

自粛期間中、アトリエで何をしていたかというと、編機と戯れていました。

というと、楽しそうに聞こえますが、実際は機械トラブルが続き、修理の連続で少々心が折れていました。ここ数年、伊豆と大阪を週単位で行き来していた私には、アトリエに閉じこもって仕事をする事による苦痛や長年一緒に働いた娘がいなくなった事による喪失感、が原因で、燃え尽き症候群、自覚のない鬱状態になっていた様です。

私ヤバいかも、、と気づいてからは、スパっと制作をやめて、やりたい、これならやれる、、と思った趣味のマンガを描くことだけをやりました。

もともとの性格が内向的で、lとにかく気がつくとずっと考えてばかりいるのですが、漫画を描いている時にふと気付きました。心に何もなくて、楽しい気持ちしかない。この時 今まで自分の好きな事しかしてこなかったつもりでいたのに、実は本当は楽しくなかったんだな、何か私を急かすものに支配されていたんだな、と 気付きました。

 

それに気づいてからは、楽になりました。

これから先、何年生きれるかわからないのに、

何かに支配されたかの様に急かされて仕事をするのはもうやめようと決めました。

今を生きる、、と言いますが、以前も瞑想もしていましたし、今ここに意識も向けようとしていましたが、

本当にわかったのは漫画を描いていたあの時でした。

楽しいという気持ちしかないな〜こんな事今までなかったな〜  と思ったあの時でした。

 

今は更に元気が出てきて、仕事もだいぶこなせる様になりました。

ただ、前と違うのは、背伸びをしない、自分を追い詰めない、自分が欲しいアイテムのみ商品化するという事をしました。コーディネートを考えてあれこれアイテムを作っていたのですが、それをやめました。これで本当に仕事が楽しくなりました。

 

そんな感じで楽しみながら、作った最初の生地が 表 :綿カシミア 裏:シルク の袋編みレギンスです。

コロナ禍 家で過ごす時間に 着たかった、ゆったり優しい肌触りの12分丈レギンス。カラー展開もしていて、優しい柔らかい色から引き締まって見える黒、魅力的な朱色とカラー展開し、選べるようにしています。色数はまだまだこれから増える予定です。

このレギンス、私には特別な1枚になりました。