こちらの記事の続きです。
さて、Rさんはどうして怒ったのでしょう?
気まぐれ、身勝手なチームリーダーのせいで怒ったのでしょうか?
そのチームリーダーが原因でしょうか?
Rさんの世界ではそう見えているでしょう。
Rさんの世界では、嫌なチームリーダーが存在しています。
しかし、これはRさんが映し出しているチームリーダーの姿です。
最近「7つの習慣」という本のある文章を引用しました。
それを当てはめるとこうなります。
「あそこのチームリーダーは気まぐれで身勝手な人」
この発言は、チームリーダーの本当の姿や可能性を映し出すものではない。これらは、発言した人のパラダイムや人格レベルを投映しているだけである。
Rさんの言うとおりならたしかにそうかもしれない。
「最初からチームに入れるつもりないのに、いったん入れておいてまた除名した。それを気まぐれにやった。」
しかし、これは事実ではないですね。事実の可能性はありますが、可能性のひとつに過ぎない。
除名された時点では、ただシステムのメッセージが流れただけです。除名されたのは事実ですが、どうして除名されたのかはわからないわけです。
操作ミスやご操作の可能性もあります、何が不具合の可能性もあります、誰もが納得できる仕方ない理由がある可能性もあります。
気分の悪くなるストーリーを自分で作って、それで気分悪くなっている。怒っているということです。
起きた出来事が原因ではないわけですね。
問題は外にあると考えるならば、その考えこそ問題である。
自分が嫌な気分になるストーリーや嫌な人が見える(したてあげる)ストーリーを作らないように出来るようにしていくと、自分の世界では、そういう嫌な人は減っていきますよね。
嫌な人が投映されにくくなってくるということです。
そしたら、イライラしたり怒ることも減っていきますよね。
起きる事実は変わらなくても、自分が変われば世界は変わる。
Rさんは少し経ってから反省して気づいたようです。
自分がよくないストーリーを作っていただけだったと。それで当然怒りは消えますよね。
今回の件のようなよくないストーリーが浮かびにくくなるコツというか考え方があります。
アドラー心理学でも言われている考え方。
次回はその話の予定です。