ジョン・F・ケネディ(1917年~1963年)
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。
これはアドラー心理学にも通じる考え方ですね。
心理療法的にも心を健全に保つための考え方として素晴らしいと思います。
自分が何ができるだろうか?と考える習慣。
上記は国のことですが、友人、恋人、夫婦、会社なども全部同じように考えてみる。
自分があの人のために何ができるだろうか?
私は夫に何ができるだろうか?
彼女に何をしてあげられるだろうか?
これはギバー(与える人)の考え方にもなってますよね。
逆に、「わたしのためにこの人が何をしてくれるのか?」と考える習慣を持っている人は、うつになりやすかったり心は不健全な考え方といえます。
彼が私のために何をしてくれるのか?こうして欲しいああして欲しい。
でも他人は自分のためにあれやこれや全部思い通りやってくれないですよね。
こういう考え方していると不満ばかりが出てくる。
彼がこうしてくれればいいのに、、、、
上司がこうしてくれればいいのに、、、
彼女がこうしてくれないからうまくいかない、、、
会社がこうしてくれないからうまくいかない、、、
心理療法士のある先生もうつになるような人をたくさん診てきて共通する考え方はこういう考え方だとおっしゃっていました。
変えられるのは自分だけ。
自分以外は思い通りに変えられません。
できないことを考えていると心に負担がかかっていって苦しくなります。
アドラー心理学ではこんな言葉があります。
「他者はあなたの期待を満たすために生きているのではない」
誰かに対して不満が出てきたら、上記の言葉を思い出すといいかもしれない。
「あーそっか。あの人は私の期待を満たすために生きているわけではなかったな」と。
あの人が、彼が、上司が、こうしてくれればうまくいのに
ではなく、
自分がどうしたらうまくいくだろうか?
と考える。
これがうつにならない人、主体的に生きる人の考え方です。
自分を変える。変えられるのは自分だけ。
過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。
エリック・バーン。カナダの心理学者。
◆【嫌われる勇気 岸見一郎、古賀史健著】
哲人
自分にしか関心を持たない人は、自分が世界の中心にいると考えてしまいます。こうした人たちにとっての他者とは、「わたしのためになにかをしてくれる人」でしかありません。みんなわたしのために動くべき存在であり、わたしの気持ちを最優先に考えるべきだと、半ば本気で思っています。
青年
まるで王子様やお姫様のように。
哲人
ええ、まさしく。「この人はわたしになにを与えてくれるか?」ばかりを考えています。 ところが―おそらくここが王子様やお姫様と異なることでしょう―その期待が毎回満たされるわけではありません。なぜなら、「他者はあなたの期待を満たすために生きているのではない」のですから。
青年
たしかに
哲人
それで期待が満たされなかったとき、彼らは大きく失望し、ひどい侮辱を受けたと感じます。そして憤慨するのです。「あの人はわたしになにもしてくれなかった」「あの人はわたしの期待を裏切った」「あの人はもう仲間ではない、敵だったのだ」と。
◆ジェームス・スキナー(経営コンサルタント、セミナー講師、作家)
人間関係を指導する時に、これの原則は非常に簡単なんです。
その人間関係からあなたは何がもらえるんだろうか?
相手は自分のどのニーズを満たしてくれるだろうか?
そういうことを考えるのをやめればいい
その関係において、あなたは何を与えることができるんだろうか?
どうすれば相手を幸せにできるんだろうか?
それを考えればいいんです。
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。
John F. Kennedy ジョン・F・ケネディ(1917年~1963年)