小学校5年の、学校では女子児童だけ集めて
初潮教育(今は初経教育という)が行われていた頃。
ある日、伯母からプレゼントが郵送されてきた。
前々回のブログの、佐原の伯母からである。
包みを開けると、生理用品一式が入っていた。
同封の手紙には、
「使う日がきたら、お母さんにお話してくださいね。
うちの○子の時は、苺のケーキを買ってお祝いしたんですよ」と。
忙しいワーキングマザーであった伯母なのに
こんなことまで気にかけてくれる。
実の母親の方といえば、娘たちの教育全般に、そっけないタイプだったので
(逆に弟たちについては、思春期男子の母親向けの本を、買い求めて熟読)
ある夜、人生の一大事と思って告白したら
「あら、いやだ、メンス! ちゃんと洗っておいてよっ」
てな反応で、期待していたケーキも赤飯もナシ。
伯母からの便り、学校で見た教育映画、少女マンガ、
いずれの世界でも、初潮を迎えた少女は、母からあたたかく成長を祝ってもらえるという
すじがき……を、期待した私がバカだった。
現実は、ホームドラマに出てくるような女親ばかりではないのだ。
と、思い知った小学校6年の秋。
最近、姉が3人もいた夫に、こんな話をしたら、
「なんだ、お前は赤飯も炊いてもらえなかったのか。
よし、わかった! そしたら、閉経のあかつきには、今度は俺が
茶飯(ちゃめし)を買って祝ってやるからなっ!!! 」
ちゃ……茶飯って……
まぁ、生きていれば、いろいろありますが、そっと収めていきましょう。
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