http://theatre-orb.com/lineup/13_dreamgirls/Dream Girls

黒人の
レコード・レーベル
モータウンの伝説的黒人女性グループ「スプリームスのメンバー、
ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードがモデルの「ドリームガールズ」。
メアリーの自伝“Dreamgirl: My Life As a Supreme”がベストセラーになり、『
ドリームガールズ』としてブロードウェイで上演されこの舞台を映画化。日本では当然 ビヨンセ人気から映画が当時話題に。

劇中でのグループ名はザ・ドリームズで、メンバーはそれぞれディーナ・ジョーンズ、ローレル・ロビンソン 、エフィ・ホワイトに置き換えられております。


ビヨンセの映画「Dream Girls」・・あの映画は
最初にストーリーありきというよりも
現代のスター、ビヨンセが過去のスター ダイアナ・ロスを演じる
ビヨンセの為のビヨンセの映画だったと記憶しております。
確かに映画の中のエフィー役当時まだ新人のジェニファー・ハドソンの歌唱力はぶったまげる程に素晴らしかったことは心に残りましたが。
しかし スターとは歌唱力・実力・才能以上に
外見や人の運・・といった事のすべてが関係して、
成れるものであると改めて思ったものでした。


で、今回のミュージカル「Dream Girls」
原作とも映画とも違い
エフィーが主人公という設定。
ドリームガールズ3人とエフィーが主役のように
登場するものの、エフィーの楽曲そのものがよい+
歌が上手い ので どうしても
エフィーとその他多勢的な見方になってしまいます。

他のキャストの歌や踊りももちろんよいのですが・・。
ともかくエフィー役のチャリチィのパワフルな歌唱力は素晴らしい。
正直、歌聞いて涙でたのは何年振りかって程です。
それも、どすこい体型から押して押して押しまくる歌
だけではなく、繊細な高音、ため息混じりの発声
かなりのテクニシャンとみうけられました。

実際に本人を目の前にすると
ステージで観る程には大きい印象はないのですが
(もちろん大きいですけど)
前半ドリームガールズ3人組の一人として
常に3ピースで歌い踊るシーンなど
身体が重くでどすこいだ・・という動きを芝居でしてるのですね。
休憩前の前半最後のソロパート
客席に向かってうわーーーーーっと感情むき出しの歌をうたう場面。
普通 美人の悲劇のヒロインならばそこはそう股広げて
どしっと構えたりしないだろう・・というところも
彼女は大迫力のどすこい演技。
恥も外聞もなげうって・・って
圧倒されます。

後半、自分のカムバックソロの名曲「one night only」を
すかさず全く違うアレンジでドリームガールズに盗まれてしまう。
素晴らしいソウルの聞かせる名曲が
アレンジによって白人にも受けるようなポップスに。
そして版権をめぐっての泥沼・。

うーむ。このエフィーが歌うone night only は
まさに私のsoulのツボな楽曲で
ここを歌うシーンは本当に最高なのです。

公演は8月25日まで
ヒカリエの東急シアターオーブで。