小悪魔ちゃんのわるだくみ☆ 12 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ

























Side O






ふたりともシャワーを浴びる気力は無くて、そのまま寝てしまったのだけど、ふと真夜中に目が覚めた。


シャワーを浴びようと、隣でくうくう眠るニノを起こさないようにベッドを抜け出す。


シャワーから帰ってきても、ニノはまだ眠っていた。


穏やかに眠る彼の傍ら、ベッドサイドの小さなテーブルに、媚  薬の小瓶が転がっていた。


ベッドに腰掛けてそれをつまみあげると、瓶の三分の一くらいまで減った中の液体がちゃぷん、と小さな音を立てる。



すごかったな…効き目…



翔くん、どうやって手に入れたんだろ…



…ってか、



なんでニノにバレたんだろ、これのこと…



俺はベッドで眠るニノをもう一度見やった。顔をこっちへ向けているから、長い睫毛とか、閉じられた綺麗なまぶた、すっと通った鼻筋、緩く合わさった唇なんかがよく見えた。


幼さの残るその顔は、とても、あんなオソロシイことーー媚  薬を盛った恋人を縛  って、目の前でひとりでスんのを見せつけるーーをするような小悪魔には見えない。



まったく…今日は二つ、大事なことがわかっちゃったな…



ひとつめ。



小悪魔に、お似合いの武器を与えてはいけない。



そして…



ふたつめ。



小悪魔を寂しがらせてはいけない。



俺は自分の考えたことに納得しながら、自分の喉を手で触った。



って言ってっけど…



一方では、こうも思うんだ。



ドラマの中のことなのに、俺の言ったセリフが気になって、好きだって言って欲しくて、こんなことしちゃう小悪魔のこと…





可愛くて…





おいら大好きなんだよな…





俺は小瓶をもう一度見つめると、自分の荷物の中にそっと忍ばせた。



イケナイことをする小悪魔からは、武器を没収しないとな…



そんなことされたくらいで、俺を試して、困らせる手段がなくなる小悪魔でもないだろうし…



「大野さん…」


ニノの小さな声にびくっとして振り向いたけれど、小悪魔はまだすやすやと穏やかに眠っているところだった。















-終-