猫を噛んでみる。 | 明け行く空に…。  ~ひねもすひとり?~

猫を噛んでみる。

風が吹けばではないけれど、何やら連邦の新型ウイルスのおかげで、マスク業界が震撼しているみたいですね。

得体の知れない病魔の影に一般市民が怯える傍ら、確実にマスク業界の人間はほくそ笑んでいるに違いない。

少なくともオレがその立場なら、邪な腹の内がバレないよう日々縦縞のシャツを身にまといながら不敵な笑みを浮かべるに違いない……。


とにかく、ここぞとばかりにマスクを買い漁る一般人の需要に応えるべく、然るべき業界の末端で働く輩は徹夜で製造作業に追われていることだろう。

がんばってください。人々の健康の為に。

そしてこのチャンスに、売り上げ倍増に精を出してください。


だがしかし、そんな不意な需要に供給が追いつかないってのは世の常で、己の身を守るマスクを手に入れられなかった輩は発狂寸前に追い込まれる。

どうしようどうしよう、手に入れられなかったわ、どうしよう……と。


そんな精神的に追い込まれた人々ってのは、追い込まれたネズミと化す。

そして思いもかけない行動に出てしまうのもうなずける。


とにかくマスクを!

そんな思いで押入れにしまってあったこんなもので代用してしまうだろう。



明け行く空に…。     ~ひねもすひとり?~-マスクド先輩


だよね、これだってマスクだもんね。

会社の上役が


明日からマスク着用を心がけるように!


なんて無茶振りしてきたら、そりゃ被りますよ。


それとアレだね、いつもの店で購入が不可能だったら、とりあえずこれで代用しとこうかって、こんなの買っちゃうかもしれないよね。



明け行く空に…。     ~ひねもすひとり?~



牛丼一筋っていっときながら、豚丼なんか販売しちゃってる辺りがヘドロだよね。



まぁそんな感じで、これから街にはマスクドな輩が蔓延るのは間違いないだろう。


とりあえずオレはマスク手に入らなかったので、明日散髪屋に行ってウォーズマンカットにしてもらおう。




以上。