高校を卒業して。
何となーく就職して、恋愛して、結婚して。
20代半ば迄は「疲れやすい・運動は出来ない」って事くらいで
そんなに病気の事を真剣に考えては居なかったんじゃないかなぁ。
時々過呼吸が出たりはしたし、少し走ると息が切れたりしたけど
それはそれで普通に楽しく暮らしていたと思う。
病気のせいでしたくても諦めた事も多々あるけど、
それは仕方ないって思ってたし。
しいて言えば諦め癖がついてしまってたりはしたけど・・・。

結婚してから、猫を沢山飼い出してしまって
猫アレルギーが出て喘息らしきものが発症して・・・。
そんな事もあって大学病院を受診してみる事になったんだけど。
そしたら、自分の中には想像すらしてもいなかった“手術”の文字。
心の中は半信半疑。
だって、そんなに自分の身体が悪いって自覚なかったから。
でも手術しないと将来寝たきりになるよ、って。
(↑本当はこの時点で余命5~6年だったらしいんだけどね。前途の通り知らされてなかったのね。)
親に勧められるまま、仕方なく手術する事になったのです。
2歳の時に1回手術してるとは言っても、幼すぎて記憶にないから
この2回目の手術が自分の中では初めての手術みたいな感じでした。
1回目の手術で修復していた所が、大人になって心臓も大きく成長したから
塞いでいた穴がまた開いてしまってるとかって事だった。

でも、入院するのも自分の記憶の中では初めて。
成功確率は90%以上で大丈夫だよ―って事だったけど
そうは言っても怖いよね。
怖いけど・・・でも何だかそれすらあまり実感なかったのが本音。
だって長生きしないだろうな~って昔から何故か思ってたから。
検査入院の後、しばらくしてから手術の為にまた入院して。
手術の前日に心を落ち着かせる為に精神安定剤飲まされたけど
なんか・・・あんまり動揺もしてなかったなぁ。
手術当日にベッドのままオペ室に運ばれてった時も
何だかドラマの中みたいで苦笑 他人事の様な気分だった。

まぁ結局、手術前よりも術後に意識が戻ってからが
大変だったのだけども。