慶應義塾横浜初等部2012年学校説明会レポート | 夢は家族まぁじゃん

慶應義塾横浜初等部2012年学校説明会レポート

いろいろ書きたいことはあるのですが、まずは諸事情により行ってきた
慶應義塾横浜初等部の学校説明会についてレポートを載せます。
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■日時
 2012年9月1日(土) 10:00~11:05


■場所
 三田キャンパス 西校舎ホール


■参加者数(概数)
 500名程度


■説明者
 山内 慶太 横浜初等部開設準備室室長
 近藤     〃副室長(開会の挨拶のみ)


■説明順序
 1)横浜初等部の目的
 2)横浜初等部の方針
 3)横浜初等部について
 4)横浜初等部の位置付け
 5)入学試験の心構え


■説明内容
 1)横浜初等部の目的
 2)横浜初等部の方針<HP掲載パンフレット(配布なし)>
  ・大学ありきで経営のために付属校を設置している学校のそれとは
   全く違う。義塾は幼少期からの一貫教育を目指し行うものである。
  ・よってSFC中高への進学により一貫教育を行う。それは進学時から
   ではなく初等部時代から深くSFCや幼稚舎と交流を行い培う。
  ・「律義正直親切」への注力に重きを置く。
  ・自分の力への信頼、応援してくれる友人への感謝の心なども大切。


  ・挫けやすい子どもからの脱却が必要であり、困難に直面した際に
   真正面から対峙し、練習や努力を積み重ねることの大切さを知る。
  ・言葉の力(読む・書く・本の楽しさ・情報の真偽・人の話を聞くこと)
   を養うことに注力する。
  ・低学年については子どもがラッシュ時に電車に乗ることがないように
   15時には下校予定。
  ・授業終了から下校までに長く時間を取り、図書室などで読み聞かせや
   お話会などを開いて居心地の良い空間を提供する。


  ・SFC中高の特色である異文化交流については、ネイティヴの教員が
   50%以上いる。短期留学も6ヶ国12校を数える。
  ・もうひとつの特色である情報教育については、情報を正しく判断して
   社会のリーダーとなる人材を輩出することに注力している。実際、
   社会科や数学についても高い水準を維持している。
  ・百人一首大会などのイベントを積極的に行ない、古典に親しむことも
   SFC中高の素晴らしい特色である。



 3)横浜初等部について<HP掲載パンフレット>
  ・敷地面積が45,000㎡あり、首都圏の私立学校として恵まれている。
  ・荏田駅徒歩10分、繁華街のない通学路で誘惑なく安心して通える。
  ・学年ごとに動線が交錯せずかつ分断しないつくりを実現した。


  ・新校舎は建設中だが11月には事務局も引っ越す予定で、シックハウス
   などの懸念もなく安心である。
  ・昆虫が集まりやすい木を植えて自由に学習できる環境を整えた。
  ・天然芝生で安心。
  ・保健管理センターには小児科医が常駐する。


  ・図書室は1,300㎡あり、異なる分野の本の橋渡しができる仕組み。
  ・教員室や教員準備室は30~50年かけて義塾の財産となる教材などが
   個別にではなく教員全員のノウハウとして蓄積されるよう工夫する。
  ・教員は12人でスタートし、36人になる予定。


  ・月~土曜日を授業日と定め、時間数を多めに取りながらも本当の意味
   でのゆとりある教育を行う。
  ・共働きの家庭に配慮し、平日午前に保護者会を行う、などといったこと
   は極力ないように努める。


 
 4)横浜初等部の位置付け
  ・SFC中高との完全一貫教育としてスタートする。
  ・1年生から始まる英語の授業にはSFC中高の教員も積極的に参加する。
  ・初等部~高等部まで横浜初等部/SFCの教員が一貫して長い目で
   見守ることにより、より長い軸で生徒を支えられる体制を取っていく。
  ・高等部卒業後は、SFCに限らず全ての学部へ進学できる。
  ・毎年1年生しか募集せず、とりわけ1期生には上級生に依存しない、
   責任感などが育つ環境を提供する。実際、ここ20年で新規に立ち上げた
   SFCの総合政策・環境情報、中高、看護医療の1期生はみんな良い
   人材がそろい、面白かった。


 
 5)入学試験の心構え
  ・初等部と幼稚舎の違い
   →2年ごとに担任が変わる。
   →それ以外はあまり意識していない。
  ・学校を中心としたゆっくりした毎日を想定している。
   →スポーツクラブや塾に通わずにいられる。
   →それを考えると学費は決して高いものではない(初年度186万円)。
   →学費については新設校なのでどうしても他と比べると高い。
  ・学校の方針と家庭の方針が合っているかよくよく考えて受験して欲しい。
  ・入学試験では、心身発育と基本的な生活態度、大人の手によって育て
   られた一辺倒なそれではない子どもらしさを見たい。
  ・特別な準備(受験教室通い)をしてきた子だけが得をすることがないよう
   配慮した試験とする。
  ・受験産業に振り回されないように。
  ・学校がやるべきことを先回りして家庭で行わないように(入学後も)。
  
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■感想その他
 ・山内先生が和やかな話し方、夢のある喩え話で進めていたため、雰囲気
  や入学後の生活を想像する上では大変良かった。
 ・説明会参加者はフォーマルから若干カジュアルな服装で、色は黒や紺が
  メインではあったが、オフィスカジュアル程度の方も2割ほど見受けられた。
 ・1,000人の枠で半数程度の着席状況だったため、8/25の説明会のレポを
  Web上で見て、行く必要はないと判断した人が多数いたと考えられる。
 
 ・北門前で6社ほどの受験産業関係者が案内書配布をしていた。
 ・その中で「ICE幼児教室」が配っていた案内書には”横浜初等部模試”と
  いうものがあり、その文言に『横浜初等部における近年の入試内容を
  ICEが独自に分析し、予想される傾向の課題にチャレンジします。』と
  謳った記載があり受講を募っていた。ちなみに受講料は22,050円。
  『横浜初等部における近年の入試内容』は存在しないため、幼稚舎の
  試験の分析を行ったもの??



 ・SFCとの連携を何度も強調しており、普通部や中等部への進学が
  できないというデメリット(と思われがちな部分)については会場にいる
  誰も感じないような進め方をしていたと感じた。むしろ魅力的に映った。


 ・アンケート用紙には「質問があれば」という1項目のみ記入するように
  なっていた。それは回答する価値があれば回答をHPに載せるという
  方針。事務局としてはその他の参加者居住地のみを集計すればいい
  ため、楽なのだろうと思った。



本気で慶應義塾への入学を考えている方へのお役に立てば幸いです。
また、詳しいことは9月18日から配布が始まる募集要項に記載されている
と思いますので、受験予定の方はご覧になると良いですね。


ちなみに我が家はそんなアッパークラスの方々とは縁遠い身分なので
受験なんてこれっぽっちも予定していません。
普通に歩いて50mのところにある小学校へ元気に通っていただきたい。


教育関係の仕事をしていなければこんなレポートもしませんが、関係者
として気になるので行ってみた次第です。
こういう人間が混じっていることを考えると説明会の参加人数と受験者数
は大差ないかもしれません。それでも数十倍でしょうが。

そんな子たちと同年齢の娘は今、プリキュアを楽しんでいます。
今日はスイミングの日だから楽しみでしょう。
でも帰ってきたらそろばんを教えてくれと言われていて困っています。
あたしはそんなものできません・・・。一緒に覚えよう(-_-;)・・・


そうそして、明日から転職先での勤務なので、今日から勉強を始めます。
やるぞー!合格するぞー!(あたしが)