こんにちは、祐尚です。昨日より冬至のお話をしました。
風呂場の浴槽に、ゆずを一個入れお湯を焚きました。お風呂じゅうが柚子の香りになり
爽快でした。



さて、今日は、【五停心観】の考察です。説一切有部での禅定観法。

これは、仏教の修行者の最初に実践される禅定徳目であります。

意味は、『邪心を止めるための五つの観法』です。

1.不浄観(十不浄観)……貪欲の多いものが修める禅定で、外界の不浄な様相を観察して、
貪りの心をなくすもの……………………………………貪行者。

2.慈悲観(慈悲喜捨)....... 怒りっぽい性格の者が修する禅定ですべての衆生を観察して
慈悲の心を起こし怒りを鎮めるもの …………………瞋行者。

3.因縁観(十二縁起観)… 物事を歪んだ心でさかさまに(顚倒)してものを見る者が修める
禅定で、すべての因縁によって生成している事実をよく観察して
道理にのっとった心を持つためのもの…………………痴行者。

4.界差別観(肉体構成四大観)…自ら観たものかだけを信じるものの禅定で、いっさいの
現象をしているものには、永遠なる実体は、存在しないと観察して、ものを
正しく見る心を持つ為のもの……………………………我見者。

5.数息観(出入息観)…… 心の注意散漫、散乱をしずめる為の禅定で、自然界の大気で
呼吸をし、それを自ら観察して自分の呼吸を数えて心を
落ち着けるもの……………………………………………散乱心者。

なお、五門禅は、上記の第四界差別観の代わりに念仏観を置いたもの。
念仏観は、すべての(いっさい)の性格の者に適して、心を清浄ならしめるとされる。



🙏合掌🙏、感謝。