この度はお忙しいところ、このブログにお立ち寄りくださいまして、有難うございます。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様の、ご健康とお幸せを、心よりお祈りさせていただきます。

さて先日、文化学園服飾博物館で行われております「世界の刺繍」展を見に行って来ました。
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文化学園とは、文化学園大学や文化服装学院などで構成される学校法人です。
文化学園大学は、以前は「文化女子大」と言う名前でしたので、そちらの方で馴染みのある方もいらっしゃるかと思います。
今現在は、共学になっております。

一方、文化服装学院は日本を代表するファッションの専門学校です。
卒業生には、ブランド「ケンゾー」を展開した世界的なデザイナーである高田賢三さん
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コシノ3姉妹の長女であるコシノヒロコさん
コシノヒロコ  

次女のコシノジュンコさん
コシノジュンコ 

ブランド「TSUMORI  CHISATO」を、東京・新宿のマルイアネックスに出店中の津森千里さん
津森千里 
 
ブランド「h.NAOTO」を展開中の廣岡直人さん
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などがいらっしゃいます。

実はこの文化学園、何気に自宅から近く、散歩感覚で歩いて行く事が出来ます。
最近遠出などが、なかなか出来ない毎日なんですが、ここにはすぐに行く事が可能なんです。
自宅から一番近い大学・専門学校と言えると思います。

また、学校の購買部にはミシンが置いてあったり、色鉛筆が安く買えたりします。
さすがですねえ。

さてこの博物館、年に数回の企画展を行なっていて、今回は「ヨーロピアン・モード」展に続く物となります。

では、内容を簡単に説明させていただきます。

そもそも刺繍と言うのは、各国・各地域の特性が色濃く反映されているようです。
例えば、ヨーロッパではオートクチュールの熟練の技が産み出す物であったり、アジア・アフリカ地域では、それぞれの民族で伝承された色彩や文様が表されていたり、日本では四季の情趣を表現されていたりしています。

そして、刺繍を分類すると、大きく3つに区分されます。
1、主に線や輪郭を表す
2、主に面を表す
3、糸以外の素材を使用

それぞれを、順に見て行きましょう。

線や輪郭を表す物の代表として、以下の刺繍が挙げられます
1、ランニング・ステッチ
2、ステム・ステッチ
3、チェーン・ステッチ
ランニング・ステッチが盛んな国としてはインド、ステム・ステッチはイラン、チェーン・ステッチはイラクになります。
ランニング・ステッチ 
(写真は、ランニング・ステッチ)

 チェーン・ステッチ 
(写真は、チェーン・ステッチ)

 一方、面を表す物の代表として挙げられるのは、次のようになります。
1、サテン・ステッチ
2、クロス・ステッチ
3、ヘリンボーン・ステッチ
サテン・ステッチはフランス、クロス・ステッチはパレスチナ、ヘリンボーン・ステッチはインドが盛んに行なわれている国、とされています。
クロス・ステッチ 
(写真は、クロス・ステッチ)

そして、糸以外の代表的な素材としては
1、鏡
2、ビーズ
などになります。
なお、鏡はインド、ビーズはルーマニアが中心的な国になります。

刺繍と言うのは、住んでいる国・地域や人種などで、地位を表したりしていて、重要な役目を果たす場合があります。
また、女性にとっては結婚の重要な条件だったりします。
ですので、そういう地域・人種では、刺繍の技術は母親から娘へと必ず伝わって行く物の一つだったりします。

なお、今回は館内が写真撮影禁止だったので、具体的な例をお見せ出来なくて、申し訳ありません。

でもさすがと言うか、今回展示されている物は、全てこの文化学園服飾博物館収蔵の物でした。
こちらの収蔵品のレベルの高さがわかりますねえ。

ちなみに、今回このブログで使わせていただいている写真は、一番最初の物を除き、全てお借りした物です。


さて、今回も長くなってしまいましたが、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)