この度はお忙しいところ、このブログにお立ち寄りくださいまして、有難うございます。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様の、ご健康とお幸せを、心よりお祈りさせていただきます。
なお、南米のコロンビアで起きました大洪水でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りさせていただくと共に、被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
さて、本日は4月8日ですね?
と言う事は、お釈迦様のお生まれになった日、「花まつり」です。
皆さん、よもやお忘れにはなってはいらっしゃらない、とは思いますが・・・。
と言う事で、今日はお釈迦様の教えの一つである「無財の七施」について、とある物語をお話させていただければ、と思っています。
どうか、最後までお付き合いくださいね。
みなしごのサーヤは、給孤独長者に引き取られ家事を任されるが、何せ10歳、さびしくなると泣き出してしまいます。
ところが、あるキッカケでお釈迦様の話を聞くようになったのです。
そして、また幾日か経ちました。
長者は、サーヤが急に明るくなった事に気付きました。
いつも、楽しそうに働いているのです。
長者は、サーヤを呼んで話を聞いてみたくなりました。
「サーヤ、いつもニコニコしているね、何か嬉しい事があったのかい?」
「はい!私のようにお金や財産が全く無い人でも、思いやりの心さえあれば七つの施しが出来ると、お釈迦様は教えてくださいました。
私にも出来る布施があったと分かって、嬉しくて・・・。」
これは、「雑宝蔵経」に説かれている、有名な「無財の七施」と言う教えなのです。
10歳のサーヤの口から説明するのはちょっと難しそうなので、簡単な意味を説明しておきましょう。
1、眼施(げんせ)
温かい眼差しで接する事
2、和顔悦色施(わげんえっしょくせ)
明るい笑顔、優しい微笑みをたたえて、笑顔で人に接する事
3、言辞施(ごんじせ)
心からの優しい言葉をかけて行く事
4、身施(しんせ)
肉体を使って人のため、社会のために働く事、無料奉仕
5、心施(しんせ)
「有難う」「済みません」などの感謝の言葉を述べる事
6、床座施(しょうざせ)
場所や席を譲り合う事
7、房舎施(ぼうしゃせ)
訪ねて来る人があれば、一宿一飯の施しを与え、労をねぎらう事
これは、2600年前にインドで説かれた教えではありますが、殺伐とした現代にこそ、これらの心掛けが必要だと思わざるを得ません。
明るくなったサーヤちゃん、頑張れ、頑張れ。
この物語は、とどろきクラブより抜粋させていただきました。
さて、お布施と言えば、現代ではお葬式や命日の法要などの時に、お寺に収める現金、と言う印象がありますよね?
しかも最近では、その金額を最初から指定して来るお寺があったりもします。
何とも、せちがらい世の中になりました。
しかし、この物語のように、お布施とは本来、一人一人の人間が、気持ちを込めて行う物なんですね。
決して人から強要されたり、お金の額で推し量る物ではありません。
この物語の登場人物であるサーヤちゃんのように、いつまでも綺麗な心を持ち続けていたいですよね。
しかも、ニコニコと笑顔でいるだけで、人に対する施しになるなんて、素晴らしいではありませんか。
ニコニコとした笑顔を向けられて、嫌な気持ちになる人なんて、誰もいません。
なかなか思い通りにならない、この世の中ですが、せめて笑顔で毎日を過ごしたい物です。
笑う門には福来たる、とも言いますからね。
今回もまた長くなってしまいましたが、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)