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…あ、れ…
………月…?
…や、違う。
外じゃ、無ぇし。
んじゃ、何?
丸くてでかくて黄色くて、でも輪郭があやふや…
なんでこんなにぼやけてんだ?
目をギュッとやって、再度凝らす。
ああ、あれだ。
明かり取りの丸窓だ。
和室とかによくある…
「どこ見てんだよ」
「…へ?」
頬をピタピタされ、顎を掴まれて上を向かされる。
……
特大アップの笑顔。
「目ン玉、ユラユラしてっぞ…」
ん…、なんか、ぼやけてる。
「おれ、分かってる?」
だから、近すぎだってば。
ただでさえ視界がぼんやりなのに、なおさらぼけるじゃん。
せっかくのイイオトコなのにさ…
「うふふ…」
「なに、ニタニタしてんの? …かわええな…」
嬉しそうな垂れ目と、掠れ声
…トロットロの顔して。
ずいぶん甘々だね。
「チュウしよ」
ボヤけた顔が降りてきて、優しく優しく唇を吸われて…
なんで、そんな優しい顔すんの?
胸がぎゅっって泣きたくなるじゃん…
こんな、甘いキス…
………ふ…うぅっ…………キモチイ………、んんっ?
うん?
ポンと記憶が戻った。
ほんのさっきまで獣みたくガジガジ 喰 われてたことを。
そう、蕩 けた顔してチュッチュと触れるだけのキスしてるこの男に、一瞬記憶が飛んじゃうほどに、キツク、激しく。
…思い出したら、なんか腹が立ってきた。
危ねぇ危ねぇ。
菩薩顔にだまされるとこだった。
「ん? 足りねぇの?」
パチパチ瞬きしたオレを見て、大野さんの片眉が意味有り気にクイッと上がった。
はああ? 違ぇ…
「だよな、おれもまだだし、お前ンのも…」
気怠い下半身に、不意に衝撃が走る。
「こんなだもんな…」
え?ウソ。
まだ 勃 っていらっしゃる…?
…マジか。
遠慮ない指が、イったばっかでまだ熱を 孕 んでるソコを 弄 る。
「っあ! ああ…!」
敏 感 になり過ぎてる カラダ は、ちょっとの 快 感 でさえ律儀に拾い集めて、本体と同様キモチイイことにめっぽう弱い単細胞なその器官を、あっと言う間に2度目の放出に持ってこうとする。
「ふふ、早っ! 工ッ口いな…」
ピンポイントの 愛 撫。知り尽くされてる感がなんか悔しくて、…なんか、嬉しくて。
…タマンナイんだけど。
「あ、ぁ、イ、イくっ…」
全身、ガクガクなんだけど。
「…まだ、イくなよ」
めっちゃご機嫌な垂れ目。
なんでそんな嬉しそうなんだか。
「ムリ、だ…って…」
「さっき、出しただろ」
そうだよ、出したばっかなんだから、もちょっと優しく扱ってくんないかな…
「あ、あっあ…、も…」
出っ、出る…
「ダメだってぇ」
寸前で根元をグッと握られた。
こいつ、マジ最低。
続く。