いやだ。こんな事に気を取られて
自分のしたい事が出来ないなんて。
もう手は尽くしたんだ。
何処かで
病気だと言えば譲歩してもらえると思っていた。
でも事の重大さが理解出来ない相手に
それは無意味だったね。
犯罪者が自分の罪を自覚出来ないのと同じように
自分がしている事が理解出来ないんだ。
そう、自分の物差しの中で私に出来る事をしてくれて
でもそれ以外の所で血を流すような傷を作る。
それは認識があるよりある意味残酷で
笑いながら刃で貫かれるような感覚。
諦める事が正解だと知りながら
諦めずに挑んだ結果がこれか。
失望した後に当たり前だとも思う。
変化は緩やかで
きっと何千年もあれば分かり合える日も来るだろうと。
でも私の生きる内に、その望みは叶わない。
だから諦めるのだ。
そしてその願いを共に叶えられる人を
その望みを与えてくれる人を探し求める。
そうして私が変わっていく事が
この人生を変えていくんだ。
きっと幸せになる。
日毎に、昨日より少しずつ。
近付いていく。
望み叶う日を
ゆっくりと、でも一生懸命に生きて
待ち望む。