とても気が急いている。

早く早く、と自分を追い立てて

やらなければ、と拒む自分を無理やり仕事に向かわせる。


あれもこれも必要な事が見えて来て

ふいに、やる気が入るのと同時に気が不要に張り詰めていく。




泣きたくなるような喉の痛みは、

これまでの私に染み付き思い起こされてしまった感情の記憶。


それが分かっているから、仕方がないと分かっているからこそ

そんなものに負けてやりたい事も何も出来ないなんて絶対に嫌だ!と

必死に喰らい付こうとする。




がむしゃらに頑張って、自分にムチ打って、

それで良かった事があったの?

きっと今の私に宿っているのは悔しさ、負けたくない、認められたいという想い。

そして誰かにそんな私を愛して欲しいという寂しい想い。



色んな些細な出来事がリンクして、心を呼び起こす。

不安が押し寄せてざわざわと騒ぎ出す。




…そうだった、先ずはその私の心を自分自身が認めてあげなければ。

人に認められたいと思うだけ、自分が自分を誰よりも尊び、愛さなければ。


何もしない自分も、今のままの自分も

不完全でも不器用に頑張る自分の健気さを、大切にしてやろう。

思っていたより負けず嫌いな、そんな自分を愛してやろう。



そう思うと少し、張り詰めた気が緩むきっかけが

自分の中にじわりと感じられて

ああ、やはりこれで良いんだと自分に納得する。



思考でなく、どこまでも心のままに。

感情の赴くままに、日々を生きよう。