夜の帳が空を緩く覆う時、

何も無い何かに、涙を流す。




もう焦りなのか哀しみなのか、分からなくなってしまった。

悔しさなのか恐怖なのか、もう私には分からない。




頑張る事に疲れてしまったよ。

もう沢山なんだ。

休みたい、笑いたい、心から遊んでいたい。

自由でいたいのに、自由って何だ?

分からなくなる。





…本当は分かっているんだ、

でも、分かりたくないのかな。







自由に駆け回りたい。

どこまでも。

遠くへ行きたい。



誰も見ていない場所で

本当は私が何がしたいのか、

空をぽっかり浮かぶ雲を眺めながら

ゆっくり確かめたい。







この疲れを癒すには

まだ世界が酷く不安定だから、

少ない星粒を握りしめて

灯して眠る。





この胸に去来しては渦巻く想いが、

いつかあの夜の空に

ちらちらと輝いて、消えていきますように。