放っておけない性分は変わらないんだな、と思う。

輪に入れない 仲間はずれ

どうしてもそういう人に手を差し伸べてしまう。


輪に入らなくてもいいんだよ

違っていても大丈夫なんだよ

そう伝えたい気持ちが湧いてしまう。





昔はみんな輪に入れてあげようとお節介を焼いてばかりいた。

一人で寂しそうな子を見ると何だかそわそわした。

何か私が言ってあげなきゃ、という使命感があった。



今大人になって。

私は相変わらず疎外感を感じている人が気にかかる。


輪に入ることだけが心地よさじゃないと

上手く付き合う為に適切な距離があるのだと

知った上でなお、気になってしまう。






あなたを無条件に認めているよ

あなたは存在していいよ

あなたがいて嬉しいよ


その気持ちだけはどんな距離の人でも伝えたいと、

そういう心は確かに持ち続けていたんだなと思う。



ゲーム上の会ったこともない人同士のやり取りの中ですら、

咄嗟にそんな風に声をかけているのだから

私のこの気持ちは筋金入りというものなんだろう。





自分がありのままを認めてもらえなかった、否定された、拒否された、その苦しさ。

孤独。

自分が分からなくなった、自分で自分を認められなくなった、不安と絶望。


きっとそれらを重ね合わせて、その人たちを通して小さな自分を見ている。




あの頃助けて欲しかった、側にいて欲しかった、ただありがとうと言って欲しかった、

そんな小さな私の頭をなでるように。

優しく抱きしめるように。

ぬくもりを伝えられるように。







ああ、そうか

私は幼い頃の私を助けてあげたいだけなんだ。

それだけだったんだ。


それからこの思いは生まれたんだ。