私は完璧主義で神経質なところがある。

掃除から何からやるなら徹底的にやりたい、と思っていて

でも結局そんな体力や気力は全く持ち合わせておらず、

ただ理想通り出来なかった自分にがっかりするのだ。




とてつもなく高い高い理想を描いている。

毎日を美しくたくましく、テキパキと生きている人に憧れている。

綺麗でおしゃれな家に住んでいて、マメに家事が出来て

自立していて仕事も出来て、自分を毎日絶やさず磨く美意識があって

センスが良く余裕があり、頼り甲斐のある

きらきら輝きを放つような女性。






自分に制限をかけること、我慢すること

厳しくすること、必要以上の期待を課すこと

他人と比較して卑下したり

世間的な社会的な評価ばかりを基準にすること…


全てかえって自分の首を絞めて苦しめる。

かえって目標から遠ざかる。




プレッシャーで起きられなくなり、

そうでなくとも気持ちが不安定で何もしたくなくなって

そうやって色々な事が出来ない自分に自己嫌悪を抱いて

溜まったストレスで顔や指を引っ掻き回して、

自分をボロボロにしてしまったことにまた自信を失うのだ。






そのループから抜け出したい、抜け出した方がいいと思っている。


頭では分かっていて、そうだと実感する体験だってして来ているのに

それでも今の自分を否定し続ける自分がいるのは、

自分が自分を認めても、今の自分を本当に理解して認めてくれる人はいないと思っているからだ。





分からなくても仲良くしてくれる人はいるし、

とても近い立場で寄り添ってくれる人もいる。

理解しようとしてくれる人も

ダメな所も良いところも知ってくれている人もいる。


なのに何が不満なんだって思う。

何がそんなに不安で悲しいのか。






きっと特別な人と出会いたいなと思っているからだ。

もっと近くにいてくれるパートナーを心から求めているからだ。




この苦労や努力を自分がどんなに認めても、

社会に求められる基準をクリアしなくては、一緒にいてくれる人なんていないと思ってしまっているからだ。

自分の魅力は、もう十分に自分の中にあるはずなのに。






多分ずっと私は寂しいのだと思う。

身につまされて夜、瞑想してみると

いつも「一人きりで心細い」という気持ちがたくさん湧いて来る。



自分で自分を信じきれないのだ。

認めきれていないのだ。

きっとありもしない周りの評価に振り回され続けているのだ。

過去のネガティブな出来事ばかりを頭に焼き付けて。






でももっと人生って気楽で良くて

適当で良くて、中途半端で良くて

自分が楽しい、心地よいと思うことが一番大切で

そうやって過ごす自由な日々の中に、色々なものが生まれたり育ったりするんだ。



自分の心に花を咲かせて

色々な夢や楽しみを広げて

決して自分に期待をかけず

ただシンプルに目の前の一つ一つを

やっていけばいいだけなんだ。





あの日みんなで山に登った時のように、

自分が無理をし過ぎないように相談しながら

目の前の道のりを一歩ずつ登って。


たまに友達や家族に助けてもらいながら、

少しずつ、少しずつ。




それだけでいいんだ。

怖がることは、本当は何もないんだ。

楽しいことで溢れてる日々を

気ままに楽しんでいていいんだ。








ああ、こうやって書いていくと気持ちが落ち着いていく。

肩の力が自然に抜けていく。

緊張が解けていく。

ほっと一息つける。



よかった。