もしよろしければ!


バーカウンターでのんでいると声をかけられた。


ナンパかなと思ったが、おじいちゃんだったので、考えを改めた。

そもそも、おしゃれなバーではなかった。バーだと思っていた私の考えこそ改めるべきであった。



どうやら、おじいさまが頼んだ、サラダの量が尋常ではないため、私におしつけようと、いや、おすそわけをしてくれるようだ。






私はせいっぱいのエンジェルスマイルで









けっこうです。






と答えた。







マジ天使!



ちょっとお伺いしてよろしいですか?


秋の寒空のなか声をかけられた。


逆ナンかなと思ったが、おばあちゃんだったので考えを改めた。


タクシーで息子の経営する歯医者に行きたいらしいが、いつもは息子に車で送ってもらっているらしく場所がわからないようだ。


天使とよばれる
いや、マジ天使とよばれる私は

おもむろに
スマホをとりだし、歯医者を検索し、住所をタクシー運転手につたえるのであった。

マジ天使
※ちゃんと歯医者に電話をし、息子である院長の名前を確認して、迷子のおばあちゃんがこれから向かうであろうことを受付の人に伝えたのは内緒だ


住所をつたえると、おばあちゃんは安心したのか、
トイレトイレとさわぎだし近くのコンビニへ向かった。



さて、言いたいことが二つある。

まず、タクシー運転手
ググることぐらいできたのではなかろうか。
または、歯医者に電話して住所をきいてあげられたのでは

つづいておばあちゃん
せめて、住所のメモくらいもっていってよ



そして、願うならば、おばあちゃんよ
いくら目的地に着くのが遅くなったからってタクシー料金をねぎらないで欲しい
確実に確認を怠った自身がわるいのだから






それはさておき、私はマジ天使









いったい何がおこったのかわからなかった。


私はつくねを食べていただけだったはずなんだ。


何を言ってるか分からないと思うがあったことを話そうと思う。





大事なことなので改めて言うが、
つくねを食べていただけだったんだ。



気づいたときには、そこから顔を見せていたんだ。

「当」の文字が。
なぜ?
なぜ、文字が書いてあるんだろう。


「当」に続く文字はあるのだろうか。


「当然」
「当惑」


困惑しながらつくねを食べ進めたんだ。





気づいたときにはハイボールが追加されていた。









きれいに食べれなくてごめんね