英国にもケータイ専門月刊誌が、ある。
小さなNewsagent's(小規模新聞雑誌雑貨店)には
おそらく置かれていないだろうが
「WHSmith」の様な文具雑誌書籍チェーン店や
「Borders」の様な雑誌も取り扱う大型書店
(英国の一般的書店では雑誌新聞は販売されていない)で
買うことができるのは
以下の二冊だ。
「Mobile Choice」のサイトには面白いブログもある。
(携帯サイトもあり)
去年まで
「Total Mobile」という
ケータイの実物大写真付きレビューが
豊富な優れものの雑誌があったのだが
何故か、店頭から姿を消してしまった。
現在、私が毎月定期購読しているのは
「Mobile Choice」だ。
中綴じで「What Mobile」より薄く
(ビミョーにケバい女性の写真も無く)
巻末の各機種紹介リストも
前者より少なめなのだが、
スマートフォン専門コーナーが充実しているのと
レビューの文章が小気味良い点が気に入っている。
両者とも、どちらかといえば
「モバイルプレスEX」系ではなく
「ケータイBest」系の雑誌なのだが
追求した特集記事が少なく物足りなさを感じる。
(雑誌作りに、お金がかかっていない感じ)

80~90ページの中で広告を除くと
最新機種数点について重点的に紹介する
レビューコーナーが30%程度
一般的ケータイニュース・ゲーム情報及び
時によって見本市レポートなどの記事が10%
巻末の各機簡易レビューコーナーが40%
特集(各月のトピック)コーナーが20%
と、いったところだろうか。
これは、他の雑誌についてもいえることだが
日本の雑誌にカタログ的要素が強く
情報が盛りだくさんなのに比べ
英国の雑誌は、写真が無意味に(個人的見解だが)
大きく、イメージ重視で情報は少なめ、
という傾向がある。
そして、何故か、その割に
英国の雑誌のほうが値段が、断然、高い。
「What Mobile」が3.70ポンド
「Mobile Choice」が3.95ポンド
日本円にして8~900円相当なので
非常に割高に感じるのだが
これは、英国の雑誌としては
一般的な価格設定だ。
例えば任天堂の公式ゲーム月刊誌も
せいぜい130ページ程度なのに3.99ポンドもする。
英国の雑誌の方が、すっきりしている、読みやすいと
感じる人も少なくはないのだろうが、
個人的には、ごちゃごちゃと所狭しと
情報が詰められている日本の雑誌や
同じ傾向にある中国の雑誌が好きだ。
日本や中国の雑誌を読むたびに、
日本語・中国語が読めて本当に良かったと思う。

もっとも、同じ英語でも
米国の雑誌は、英国とは、全く異なる様相を
示しているようだ

(つづき)